2014年。シンガー・ソングライターとしては主にアコースティックギターとピアノを用いるが、キーボードやエレクトロニクスも扱い、ボーカルも多重録音する。声は高め。リズムはドラムとエレクトロニクスを使い分ける。タイトル曲や「」はエレキギターやトランペットなどの楽器を加えていきながら徐々に盛り上げていく。「サマー・ゲスト」はアコースティックギター中心のオーソドックスな曲。「トレント」はピアノとエレキギターで音の強さを効果的に変化させている。アイスランド出身であるかどうかはあまり関係のない曲調が多い。
2017年。アコースティックギターが大幅に減り、ピアノ、シンセサイザー、エレクトロニクスを中心とするサウンドとなっている。アコースティックギターのシンガー・ソングライターからピアノのシンガー・ソングライターになり、伝統的な楽器とエレクトロニクスを折衷した2000年代型のサウンドになったと言える。多重録音によるコーラスのつけ方とトランペットの使い方は前作を引き継ぐ。エレクトロニクスを含め、鍵盤やキーボードを操作することが多かったとみられるが、ギターの出番の少なさは過渡期によるものと解釈できる。