1993年。ベースがキーボードを兼任する4人組。ボーカルはエイリアンのピート・サンドベリ、ベース兼キーボードとドラムは元シルバー・マウンテンで、ヤンス・ヨハンソンがゲスト参加している。キーボードを主体にしたロックで、コーラスも厚い。この手のサウンドは過去にもあり、目新しさはない。むしろ、新しさを標榜するようなバンドではないので、その時点で評価は抑え気味になる。スリルを求めるよりも、あらかじめ想定されたサウンドを追走して安心感にひたるサウンド。「エリナー・リグビー」はビートルズのカバー。
1998年。ボーカルに元マディソン、グローリー、ストリート・トーク等のヨラン・エドマン、キーボードにヤンス・ヨハンソンが参加し、ギターが交代。ハードロック寄りになった。ギターの交代の影響と思われる。間奏でギターソロらしいソロをとっており、ヤンス・ヨハンソンも応酬することがある。メンバーが変わったことでコーラスのトーンも変わり、高音にシフトした。サビのコーラスはどの曲も爽快だ。ジェフ・パリス作曲の「サムデイ・ユア・ゴナ・ラブ・サムワン」はすばらしい。「ライフ・オン・マーズ」はデビッド・ボウイのカバー。
1999年。キーボードを含む5人組。スウェーデン出身。キーボードが主導権を握るサウンド。マジェランやシャドウ・ギャラリーを抱えるマグナ・カルタ・レーベルから出てきそうなバンドだ。したがってややリズムの転換があったり組曲があったりする。ボーカルはスウェーデン出身らしく、線が細い。コーラスはそれほど厚くない。
2001年。メロディーのアイデアが豊富にあるようで、ジェリーフィッシュが小難しくなったようなサウンド。前作と同様に、アルバムの後半は組曲。ストリングスを効果的に使用。
2003年。さらにジェリーフィッシュやヴァレンシア、ヴァレンタインに似てきた。もはやハードロックとも呼べなくなっている。もう一つ、個性と呼べるものをつけたいところだ。ハードロック専門レーベルから発売されたことが人気の足を引っ張っている。
2006年。