100 GECS

100ゲックスはアメリカの男女デュオ。音や曲を過剰に編集するハイパーポップの代表的アーティストの一つ。

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2019年。ボーカルを含め、ここ20~30年のポップス、ロックの一節を多数切り貼りして加工し、曲の構成をあまり考えずに編集したような曲が並ぶ。曲の統一性やまとまりを意図的に壊しているように見えながら、メロディーはポップだ。男性ボーカルはデスメタルの影響がある。サンプリングと実際の演奏、ボーカルの区別を無意味にするという手法はそれ自体がポップスのあり方を変えている。10曲で23分。

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2023年。「757」「ドリトス・アンド・フリトス」など、曲として一般的な形にまとまっている曲が増えた。「ダムベスト・ガール・アライブ」「ハリウッド・ベイビー」はヘビーメタル寄り。「ビリー・ノウズ・ジェイミー」「ワン・ミリオン・ダラーズ」は90年代のニューメタル風。「ザ・モスト・ウォンテッド・パーソン・イン・ジ・ユナイテッド・ステイツ」はカシオのキーボードのリズムで、有名リディムのスレンテンが大々的に使われており、スカの「アイ・ガット・マイ・トゥース・リムーブド」に流れていく。ポップスとヘビーメタルとレゲエの3方向から曲を破壊している。10曲で26分。