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TRAVIS

 
ALL I WANT TO DO IS ROCK
1997年。ミニアルバム。「オール・アイ・ウォント・トゥ・ドゥ・イズ・ロック」はデビューシングル。「U16ガールズ」を含む。オアシス、スウェードの流れにある、気だるさを帯びたロックンロール。
1
GOOD FEELING
1997年。4人編成。ボーカルのフラン・ヒーリーが全曲を作曲している。1曲目が「オール・アイ・ウォント・トゥ・ドゥ・イズ・ロック」なので、サウンドもエレキギターを中心に使う。しかし、それほど激しくない。メロディアスなオアシスあるいはレディオヘッドのようだ。「U16ガールズ」「ハッピー」はロックらしいが、他のバンドに比べればおとなしい。全英9位。
 
MORE THAN US
1997年。シングル。ストリングスが入るバラード。「真実が欲しい」はジョン・レノンのカバー。「オール・アイ・ウォント・トゥ・ドゥ・イズ・ロック」はオアシスのノエル・ギャラガーが参加したライブ。
2
THE MAN WHO
1999年。イギリス的な、やや控えめな前向きさのあるメロディー。基本的に音は濁らず、アコースティックギターにしろボーカルにしろ、自然な音が使われる。歌い方は同時代的で、声を張り上げるようなことはない。日本盤ボーナストラックの「ビー・マイ・ベイビー」はロネッツのカバー。原曲の2倍くらいゆっくり演奏される。このアルバムがヒットし、一線級のアーティストになった。全英1位。
 
WRITING TO REACH YOU
1999年。シングル。5曲収録。
 
WHY DOES IT ALWAYS RAIN ON ME?
1999年。シングル。「ジ・アージ・フォー・ゴーイング」はジョニ・ミッチェルのカバー。ライブの2曲はアコースティック・ギターの弾き語り。このバンドの代表曲の一つ。
 
TURN
2000年。シングル。「リヴァー」はジョニ・ミッチェル、「ベイビー・ワン・モア・タイム」はブリトニー・スピアーズのカバー。「リヴァー」はピアノの弾き語り。「デイズ・オブ・アワ・ライヴズ」はボブ・ディランの「風に吹かれて」に影響を受け、「風に吹かれて」の歌詞が引用されている。「ウィ・アー・モンキーズ」はビートルズの「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」風。「ベイビー・ワン・モア・タイム」はアコースティックギターの弾き語りによるライブ。
 
COMING AROUND
2001年。シングル。「ロックン・サラダ・ロール」は最後に日本の時報が入っている。「ザ・ウェイト」はザ・バンドのカバー。
3
THE INVISIBLE BAND
2001年。邦題「インヴィジブル・バンド」。前作と同路線。メロディーというよりは雰囲気に重点が置かれているような曲があり、特に後半はそうした曲が多い。最後の2曲にストリングスが入っているからではないだろうが、ボーカルはとても抑えられた歌い方だ。快活さがもう少しほしい。「シング」はいい曲。全英1位。
4
12 MEMORIES
2003年。ドラムが活躍し、ビートが明確な曲が増えた。前半はロックらしく、後半はキーボードによるメロディーが強くなるのは前作と同じ。「ピース・ザ・ファック・アウト」収録。全英3位。
 
 
SINGLES
2004年。ベスト盤。新曲1曲、未発表曲1曲収録。
5
THE BOY WITH NO NAME
2007年。前向きなメロディーが多く、サウンドも柔らかい。「セルフィッシュ・ジーン」は60年代のガールズ・ポップスのようなリズムで、「ザ・マン・フー」の「ビー・マイ・ベイビー」を継承したサウンド。日本盤ボーナストラックの「ザ・グレート・アンノウン」も似ている。全体としてはコールドプレイのピアノがギターと入れ替わったような雰囲気だ。キーボード奏者はいないが、キーボードやストリングスは曲のイメージを決定するような使われ方をする。「クローサー」の後半はメロディーを主導している。全英4位。
6
ODE TO J.SMITH
2008年。フラン・ヒーリーのシンガー・ソングライター風ボーカルを聞かせ、ギター、ピアノはその後方支援に回っている。音の輪郭がこれまでよりはっきりしており、全体的に堅さがある。内省的なメロディーで、衝動性はあまり感じられない。ピアノ、キーボードはほとんど5人目のメンバーのように多用されている。「J・スミス」はスウィートの「愛が命」の構成とギターフレーズに荘重な合唱が付く素晴らしい曲。全英20位。
7
WHERE YOU STAND
2013年。5年の間隔を空け、実質的に復帰作となった。前作はバンドのイメージとは異なるジャケットを初めて用いたが、このアルバムでは、デビュー当初の雰囲気に戻ったと思わせるジャケットになっている。若干のエレクトロニクスを使うが、あまり人工的な音は感じさせず、ボーカルの繊細な表現が聞き取れるようなサウンドになっている。ディストーションの少ないギターや柔らかい音のキーボード、ミドルテンポ中心のリズムは、刺激的な音が少ない中庸の音をつくりあげ、メロディーの自然な流れを浮かび上がらせる。トラヴィスがイギリスのバンドだということを考えれば、オアシスやブラーやレディオヘッドを聞いて育ったロックファンのうちの、高い階層を意識したサウンドだと言える。「ア・ディファレント・ルーム」はミューズのような曲。全英3位。
8
EVERYTHING AT ONCE
2016年。バンドサウンドとストリングス、キーボード、ゲストボーカルでほぼ完成するアナログ重視のサウンド。アルバムタイトル曲はプログラミングを使い、やや方向が異なる曲になっているが、この曲はメイン作曲者のフラン・ヒーリーではなくベースが単独で作曲している。全体的に熱くなりすぎない程度に抑制され、アップテンポの曲もそれほどない。もともと明るい曲自体が少ないバンドだが、温かみは十分あり、メロディーの盛り上げも安定している。全英5位。

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