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SILENT FORCE

 
D.C. COOPER/D.C. COOPER
1998年。ロイヤル・ハントのボーカル、D.C.クーパーのソロ・アルバム。ギターはコンセプションのトゥーレ・オストビーとピンク・クリーム69のアルフレッド・コフラー、ベースとドラムもピンク・クリーム69、キーボードはヴァンデン・プラスのギュンター・ウェルノ。「安息の日々」はユーライア・ヒープのカバー。曲のほとんどはD.C.クーパーが作曲している。ボーカルのソロ・アルバムとしては曲の出来がよく、バンドを結成してもやっていけるのではないかと思わせるほどだ。当然のことながらギターやキーボードは演奏が控えめ。D.C.クーパーは中低音にその実力を発揮するボーカルだが、ロイヤル・ハントの「パラドックス」並みにそのボーカルが聞ける。
1
THE EMPIRE OF FUTURE/SILENT FORCE
2000年。D.C.クーパーがロイヤル・ハントを脱退したあと結成したバンド。キーボードを含む5人編成で、ギターはシナー、プライマル・フィアのアレックス・バイロット。バンドなのでボーカルが前に出ているわけではない。また、コーラスがかかった部分も多い。オーソドックスなヘビーメタルで、ギターやキーボードが目立ったソロをとることはない。ヨーロッパのバンドらしく、一つの物語にそって曲があり、必要に応じてナレーションや女性ボーカルが入っている。
2
INFATUATOR/SILENT FORCE
2001年。前作よりもハード、スピーディーになった。今回も物語性を帯びており、途中の4曲は組曲として「トリロジー」というタイトルがついている。「セナ・リベラ」はマインド・オディッセイ、レイジのギター、ビクター・スモールスキーの作曲で、演奏はベラルーシ放送響。「フォール・イントゥ・オブリビオン」「プロミスト・ランド」「ブレイド」収録。「オール・ガンズ・ブレイジング」はジューダス・プリーストのカバー。
3
WORLDS APART/SILENT FORCE
2004年。前作よりもさらに質を高め、一流のヘビーメタルと言ってよい。オープニング曲のイントロは「ひなまつり」で始まる。D.C.クーパーのボーカルはきちんと制御されており、力の出任せに叫ぶようなボーカルではない。フェア・ウォーニングのトミー・ハートやロニー・ジェイムス・ディオ、スティーブ・グリメットと同じで、スタジオ盤での歌い方をライブでも再現可能。こういった人は、ミドルテンポやバラードでも高い技術を発揮することが多く、このアルバムにバラードの名曲が入っていれば傑作になっただろうと思われる。「デス・カムズ・イン・デスガイズ」の間奏でベートーベンの交響曲第9番の第4楽章(「歓喜の歌」)を、「ハート・アタック」はオッフェンバックの喜歌劇「地獄のオルフェ(通称、天国と地獄)」の序曲を使用。
4
WALK THE EARTH/SILENT FORCE
2007年。「インファチュエイター」「ワールズ・アパート」の路線。クラシック音楽の有名曲は使っていない。ギターではなくキーボードが曲を主導することもある。80年代のイングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォースを思わせる曲もある。「イン・フロム・ザ・ダーク」はライジング・フォースの曲にディープ・パープルのギターが乗っているような音。「ポイント・オブ・ノー・リターン」「ザ・キング・オブ・フールズ」「ランニング・スルー・ザ・ファイア」収録。
5
RISING FROM ASHES
2014年。ボーカルのD.C.クーパーが抜け、ジェイデッド・ハート、ジーノのマイケル・ボーマンが加入。ベースはシナー、プライマル・フィアのマット・シナー。ギターのアレックス・バイロットが中心であるが、ボーカル、ギター、キーボードがメロディーを形成し、ベース、ドラムが堅実にリズムをつくる安定感のあるハードロックとなっている。1990年代のメロディアスなハードロックを継承している。キーボードはオルガンとシンセサイザーをうまく使い分ける。マイケル・ボーマンはD.C.クーパーよりやや高めの声なのでコーラスも高めになり、メロディーの幅が出ている。メンバーが変わっても中心人物がアレックス・バイロットであれば今後もメロディアスなハードロックが聞けるであろうと期待できる。

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