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PAIN OF SALVATION

1
ENTROPIA
1997年。キーボードを含む5人編成。スウェーデン出身。ほとんどの曲をボーカルが作曲している。ドリーム・シアターが成功してから出てきた一群のプログレッシブ・ヘビーメタルのサウンド。暗めで、ボーカルがやや一本調子か。曲は4分から9分までまちまち。
2
ONE HOUR BY THE CONCRETE LAKE
1998年。ギターが交代。ハードになり、キーボードとベースの活躍が大きくなった。サウンドはヘビーメタルの範囲内に収まっており、ドリーム・シアターの「アナザー・デイ」のような一般の洋楽ファンにも聞ける曲はない。明るめの曲や一般性のある曲がないうえに、ボーカルが力量不足なので、このままヘビーメタルの中だけの人気でとどまる恐れが強い。この時代に、多少の個性があったとしても、プログレッシブ・ヘビーメタルだというだけでは苦しい。1曲ごとにコメントがついている。
3
THE PERFECT ELEMENT, PART1
2000年。90年代半ば以降、ロックの世界的な傾向は暗さ、陰鬱さ、将来の不透明さをサウンドに反映させることだった。その典型例、あるいは時代の牽引役としてグランジ、オルタナティブ・ロック、ラウドロックがあった。ヘビーメタルをプログレッシブ・ロック風に演奏するアーティストは80年代からあり、それらのアーティストは90年代半ばから時代を反映したサウンドを作ってきた。その代表がドリーム・シアターの「アウェイク」だった。ドリーム・シアターとペイン・オブ・サルヴェイションが違うところは、ペイン・オブ・サルヴェイションが初めから陰鬱さを持ってデビューしてきたところにある。暗さや陰鬱さは時代の潮流なので、ロックのどのジャンルにも入り込んでくることはある程度推測できる。このバンドの弱さは、その推測通りのサウンドを作っていることで、それ以上の何かがないことである。それを超える何かを打ち出さなければドリーム・シアター並みの評価を得ることはできない。超える何かとは、技術や速さといった計量可能な要素ではない。全体としての質である。1曲が1分ずつくらい長くなった。10分を超える曲が初めて出てくる。
4
REMEDY LANE
2002年。13曲が3部構成になっている。それぞれ21、22分ずつ。曲の構成力、各楽器、ボーカルの表現力が前作までに比べて大きく飛躍した。ヨーロッパから出てきたプログレッシブ・ヘビーメタルとしては最高レベル。「ファンダンゴ」は幾分ラウド・ロックの影響があり、うまいバランスで取り入れている。
 
 
12:5
2004年。ライブ盤。
5
BE
2004年。15曲が5部に別れている。曲によってはさらに2部、3部に分かれている。バンドのほかに、9人編成のオーケストラが演奏に加わっており、教会オルガンも入る。したがって、メロディー楽器が大幅に増え、曲を作る上での編曲の自由さが拡大している。相対的にギターの貢献度が低くなっており、個々の曲を見ればヘビーメタルとは言えない曲が過半数を占める。サウンドを転換させ、ヘビーメタルからゴシック・ロックに移ったとも言える。曲のバックに人の話し声を入れている曲が多い。その中に日本語も出てくる。エンディング曲はオープニング曲とそのままつなげることができるメロディーで、人間の存在意義や輪廻転生をテーマにした作品によくある手法だ。
6
SCARSICK
2007年。サウンド上の特徴が大きいアルバムで、オープニング曲はボーカルがラップで歌われる。「アメリカ」は途中でバンジョーが使われるので、一部カントリー・ロックだ。「ディスコ・クイーン」はディスコのサウンド。アナログ盤のようにA面、B面が設定されていて、サウンドの個性が明確な曲はA面、従来のプログレッシブ・ヘビーメタル路線はB面となっている。これまでと異なるサウンドを前半に置くのは、アルバムを注意深く聞かせるための手法だが、何度も使える方法ではない。前半だけに置いているというのは、アーティストが想定する聞きどころが後半にある、もしくは歌詞にあるということである。しかし、内容は平凡で、アメリカ批判、文明批判、社会批判の類でありきたりだ。このまま同じサウンドでアルバムを出し続けても、存在感は薄れていくだけではないか。
7
ROAD SALT ONE
2010年。
8
ROAD SALT TWO
2011年。

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