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NIACIN

1
NIACIN
1996年。「スプリング・ラウンズ」はストラヴィンスキーの「春の祭典」の「春のロンド」をカバーしているが、それ以外の曲は全てビリー・シーンとジョン・ノヴェロの共作。フュージョンとしては特に驚くようなサウンドではなく、オルガンを弾くジョン・ノヴェロが演奏者としては実質的に無名であることもあって、デニス・チェンバースのドラムが逆に技量の高さが目立つ。90年代の結成にしてはサウンドが80年代的で、もう少し冒険的、もしくは同時代的でもよかった。「スリー・フィート・バック」「ペイ・ダート」はロック調。アルバム全体としてはフュージョン、もしくはコンテンポラリージャズのバンドであり、日本のレコード会社が「プログレ・トリオ」として宣伝しているのは誠実ではない。
LIVE! BLOOD,SWEAT&BEERS
1997年。ライブ盤。日本とインドネシアでの公演から収録。当初は日本のみで発売。デビュー盤の曲のうち、「アローン・オン・マイ・オウン・リトル・アラウンド」とストラヴィンスキーの「春のロンド」、「アウプリング・ラウンズ・スクエアド」以外の全曲を収録。オープニング曲の「クリーン・アップ・クルー」は30秒のイントロ的な曲。「バレット・トレイン・ブルース」「ヘル・トゥ・ペイ」「ナイアシン」など、ビリー・シーンは曲の随所で技巧を挟む。「クラッグホーン」はデニス・チェンバースのドラムソロがある。「パープル・レイン」はプリンスのカバー。「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」はシュープリームスをカバーしたヴァニラ・ファッジのカバー。アメリカは2000年発売。
2
HIGH BIAS
1998年。チック・コリアが設立したジャズレーベルから発売したため、チック・コリアが1曲提供し、演奏もしている。デニス・チェンバースは全曲には参加せず、12曲のうち4曲は別のドラムが演奏している。このアルバムの重要な点はジャズレーベルから出たこと、ウェザー・リポートの「バードランド」をカバーしていること、チック・コリアが参加していることだろう。演奏技術をぶつけ合うようなサウンドを志向していないので、ビリー・シーンに注目して聞く人は印象が異なるだろう。チック・コリア作曲の「ハング・ミー・アップサイド・ダウン」は11分半あり、チック・コリアを含む4人での演奏を前提とした即興性のある曲。
3
DEEP
1999年。曲の駆動力がベースにあることが多い。デニス・チェンバースのドラムもロック調が多くなった。「シュガー・ブルース」は後半にオルガン、ベース、ドラムのソロを挟んでいく。ボーカルのグレン・ヒューズとギターのスティーヴ・ルカサーが参加する「シングス・エイント・ライク・ゼイ・ユースト・トゥ・ビー」は、曲の中で2人が能力を出し切るという振る舞い方であり、技巧に恭順するバンドであることを示す曲となっている。
4
TIME CRUNCH
2001年。「ディープ」と同様のハードなフュージョン、もしくはロックのサウンド。「エルボー・グリース」「ストーン・フェイス」は勢いがある。「ハイ・バイアス」はチック・コリアのレーベルから出たため、チック・コリアが主導権を握ってジャズ、フュージョン寄りとなったが、それ以外のアルバムはビリー・シーンが主導しているのだろう。「レッド」はキング・クリムゾンのカバー。「蒼き風」はジェフ・ベックのカバー。「ダディ・ロング・レッグ」はシンセサイザーによるギター、コルネットの擬音がある。「ダメージド・グッズ」はベースがダブのように低い。「グロウ」はピアノ中心のミドルテンポの曲。ファンク風の曲もあり、「ディープ」よりは曲調が幅広い。
5
ORGANIK
2005年。これまでで最もハードなサウンド。演奏技術を目玉にしてしまうと、アルバムを出すたびに前作を上回る技術を披露しなければ話題性を維持できず、このアルバムも特に前半では曲芸的な演奏が目立つ。「ヘアー・オブ・ザ・ドッグ」はストリングス、「ノー・シェイム」はホーンセクションのシンセサイザーを使う。ビリー・シーンがロックではなくフュージョンやジャズを志向していれば、人気は出なくても長続きしたかもしれない。
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KRUSH
2013年。

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