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MAXIMO PARK

1
A CERTAIN TRIGGER
2005年。キーボードを含む5人編成。イギリス出身。ロックンロール・リバイバルのバンドにキーボードが加わったようなサウンドで、メンバー以外の演奏がほとんどない。キーボードの音は古風。「グラフィティ」のオルガン、「リマソル」のシンセサイザーが70年代のキーボード入りロックンロールを思わせる。ボーカルにはドアーズやストラングラーズのような冷めた雰囲気がある。ザ・ストロークスにキーボードを入れたと言ってもよい。歌詞はレトリックに富んでおり、他のバンドよりも社会性がある。「ア・サートゥン・トリガー」というアルバムタイトルは「ワンス、ア・グリンプス」の中に出てくる。
 
MISSING SONGS
2005年。シングル盤にデモ・バージョンやアコースティック・バージョン、シングルのB面の曲を追加した企画盤。9曲収録。ボーカルのポール・スミスが曲ごとにコメントをつけている。
2
OUR EARTHLY PLEASURES
2007年。前作よりもギターが活躍し、ロックの度合いが大きくなっている。キーボードは従来通り使われるが、曲の要所で目立つというよりは、バンドサウンドのひとつになっている。ギターと同時に弾かれ、両方のメロディー楽器で音の厚みを作っている。前作の「グラフィティ」のような曲がないので、古風さは薄れた。目を引く曲が1曲ほしいところだ。
3
QUICKEN THE HEART
2009年。前半は同じくらいのテンポの曲が続き、ダンス音楽の体裁を取る。バンドとしての演奏はそれほど凝らず、ライブでそのまま再現できそうなサウンドだが、逆にメロディーが引き立って覚えやすい。「ローラー・ディスコ・ドリームス」「クエスティング、ノット・コースティング」はメロトロンが印象的だ。12曲で37分半。
4
THE NATIONAL HEALTH
2012年。11曲のうち6曲をギターのダンカン・ロイド、3曲をキーボードのルーカス・ウーラーが作っている。ロックの体裁を失わないキーボードが主軸のサウンド。ギターもキーボードと張り合いながら音の厚みを加える。「ヒップス・アンド・リップス」「ライト・ディス・ダウン」「アンファミリアー・プレイシズ」はニューウェーブ風とも言える。
5
TOO MUCH INFORMATION
2014年。ハードさがやや後退し、ボーカルが柔らかくなっている。オープニング曲は従来のバンドサウンドだが、「ブレイン・セルズ」「リーヴ・ディス・アイランド」「イズ・イット・トゥルー」がニュー・ロマンティックスに近いサウンドになっている。ギターのダンカン・ロイドが中心になって作曲しており、ダンカン・ロイドの趣味がそのままサウンドの変化に表れている。刺激を求めるロックファンには物足りないかもしれない。
6
RISK TO EXIST
2017年。ベースが抜け4人編成。聞き手に問う曲名が増え、個別の状況を通じて社会一般の問題を扱う曲が多くなっている。もともと歌詞には知性があったが、英米の社会が政治的な問題を同時に抱えたことで、それに感化された曲が増えたとみられる。イギリスのバンドだがアメリカで録音していることも影響しているだろう。「ウォーク・アンド・ゼン・ウェイト」「ザ・リーズン・アイ・アム・ヒア」ほか、大半の曲は政治的だ。メッセージが主でサウンドが従になっている。

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