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GOJIRA

1
TERRA INCOGNITA
2001年。デスメタルを基本とするヘビーメタル。2曲のインスト曲を除くと、概ね4分から5分のヘビーメタルとなっている。通常のデスメタルのように突進するわけではなく、一時停止やアンサンブルの整合感を多用した技巧的な曲が多い。ボーカルはデス声が中心だが、「サタン・イズ・ア・ロイヤー」「スペース・タイム」「オン・ザ・B.O.T.A.」などは通常のボーカルに近い声も使う。
2
THE LINK
2003年。デス声で歌わずにパンテラのような歌い方になる曲が増えた。演奏もヘビーロック、ラウドロックを思わせる曲が多い。概ね3分から5分にまとめられている。最後の「ドーン」は8分半あるが、前半の3分半がヘビーロック風のインスト、3分半から7分までは同じリズムを繰り返しながらギターを変化させる。残りの1分半は鳥のさえずりのみで、バンドとしては実験的な曲になるだろう。「コネクテッド」「トリイ」は短いインスト曲。
3
FROM MARS TO SIRIUS
2005年。メシュガー等のヘビーメタルに近いサウンド。このアルバムは環境問題について述べる歌詞が多く、ロックの中では珍しい。主要な曲は7分前後ある。10曲目と11曲目のタイトルがアルバムのタイトルとなっており、11曲目の「トゥ・シリウス」は主人公が環境悪化のために太陽系から離れてシリウスCに向かう。現在の天文学ではシリウスBは確認されているがシリウスCは未確認なので、地球ではないどこかの星の象徴として設定したとみられる。最後の曲のタイトルは「地球温暖化」。環境問題の影響を受ける生物を海洋大型獣に代表させており、ジャケットや「フライング・ホエールズ」に反映させている。
4
THE WAY OF ALL FLESH
2008年。曲の構成に技巧を凝らす。多くの曲のイントロまたはエンディングに趣の異なるサウンドを付随させる。「ジ・アート・オブ・ダイング」「エソテリック・サージェリー」「ウルフ・ダウン・ジ・アース」はそれぞれよく似たモチーフを使う。「ア・サイト・トゥ・ビホールド」はシンセサイザーを使っており、ギターも跳ね方がこれまでと異なるので、音楽性の拡大に挑戦したと言える。最後のアルバムタイトル曲は17分あるが、7分弱の曲の後、無音を経て6分弱のインスト曲が現れる。
5
L'ENFANT SAUVAGE
2012年。邦題「ランファン・ソヴァージュ~野性の少年」。人間の抑圧された内面、社会性がつく以前の感情などをテーマとする。ヘビーメタルなので取り上げられる感情は怒りや衝動が多い。背景音としてシンセサイザーを使う曲があり、メロディーよりも雰囲気を担う。このアルバムで日本デビュー。
6
MAGMA
2016年。パンテラ、メシュガーのようなヘビーメタルから脱し、ハードさや技巧よりもアルバム全体の雰囲気を重視している。従来のプログレッシブ・デスメタルと呼べる曲が減り、陰鬱なヘビーメタルの曲が増えた。アルバムタイトルは、放出されずに抑えこまれているもの、あるいは放出に向けて溜まりつつあるものということだろう。これまでと違い、通常の声で歌う曲が多い。オープニング曲の「ザ・シューティング・スター」やアルバムタイトル曲、「オンリー・ペイン」「ロー・ランズ」などはボーカルに奥行きの深さを取り、ヘビーメタルの編成のままゴシックにしたような曲だ。「ザ・セリ」はデヴィン・タウンゼンドを思わせる。

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