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ENSIFERUM/WINTERSUN

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ENSIFERUM/ENSIFERUM
2001年。ボーカル兼ギター、ギター、ベース、ドラムの4人編成。フィンランド出身。北欧民謡のメロディーをデス・メタルに導入したバンド。フィントロールのトロールホーンがキーボードで参加。北欧の民族楽器であるカンテレ奏者も参加している。民謡の要素があるなしにかかわらず、メロディック・デス・メタルとして優れた内容だ。「アバンダンズ」はブラインド・ガーディアン風に、「ウィンドライダー」はファルコナー風にも聞こえる。
2
IRON/ENSIFERUM
2004年。キーボードが加入し5人編成。いない方が勇ましく聞こえるので、どちらがいいかは聞き方次第だ。強力な個性がやや薄れ、普通のヘビーメタルに近くなった。ギターがリズムを短く刻んで、メロディーはキーボードに任せるところは、ハードさが引っ込む。前作と同様に普通のボーカルで歌うところもある。女性ボーカルもある。
3
VICTORY SONGS/ENSIFERUM
2007年。1曲目は3分のインスト曲。長いイントロのようなもの。ヘビーメタルのサウンドが始まるのは2曲目から。カンテレ、ニッケルハルパ、バグパイプ、ブズーキ、リコーダーなど、ヨーロッパの民族楽器はおおかた使っている。民族楽器とギターが同時に同じメロディーを演奏し、民族楽器が曲に輪郭を与える。このときギターはベースの役割を担っており、同時にサウンドに厚みを加えている。もともとベースはメロディー楽器(この場合ギター)とリズム楽器(ドラム)の間を埋めるために存在しているようなもので、そうした役割がギターでもできればそれでも構わない。このアルバムでは、ギターをベースのように扱う部分がよくある。歌詞は求道的、戦闘的で、理想世界の物語だ。精神性が強く美化されている。ほとんどの曲がアップテンポ。アルバムタイトル曲は10分半。日本盤ボーナストラックの「レディ・イン・ブラック」はユーライア・ヒープの「黒衣の女」のカバー。
4
FROM AFAR/ENSIFERUM
2009年。キーボードが交代。1曲目はアコースティック楽器によるインスト曲。2曲目以降はオーケストラと厚いコーラス、民族楽器を含めた大仰な曲が続く。3曲目は女性4人の合唱隊が参加。11分の曲と13分の曲は組曲になっている。曲によって英訳されたカレワラが挟まれる。50秒のナレーションはカレワラが原語で語られる。エンシフェルムに限らず、我々の祖先は勇ましいと強調する歌詞はそろそろ否定的評価につながってくる。日本盤は出なかった。
5
UNSUNG HEROES/ENSIFERUM
2012年。女性ボーカルが増えた。ゲスト参加のアーティストも多く、サウンドにも余裕がある。「セレッシャル・ボンド」と「スター・クイーン」は組曲になり、間にハードな曲を挟んでいる。最後の曲は17分で、これまでで最も長い。民族楽器はもはやオーケストラと同等の権威性をまとい、民謡メタルといえどもヘビーメタルの保守性を持ち合わせていることを示すサウンドになっている。女性ボーカルがソプラノ歌手のように歌うことも象徴的だ。
ONE MAN ARMY/ENSIFERUM
2015年。キーボード奏者の女性がボーカルをとるようになった。メンバーによるコーラスとは別に、ゲスト参加のコーラスが10人以上いる。イントロに続く「アックス・オブ・ジャッジメント」はこれまでで最もハードに突進する。「トゥー・オブ・スペーズ」はジンギスカンのような掛け声が入るが、リズムもディスコ風になっているので本当にジンギスカンを意識したのだろう。久々にサウンドの工夫を試みている。「マイ・アンセスターズ・ブラッド」と「ディセンダンツ・ディファイアンス・ドミネイション」はつながっており、「フロム・アファー」にあった「ヒーザン・スローン」のさらに続編だという。4曲で40分を超える組曲になるが、大作だから見事ということにはならない。日本盤は出なかった。
TWO PATHS/ENSIFERUM
2017年。キーボード奏者が抜けアコーディオン奏者が加入。オーケストラは長大な曲がなくなり、全曲が5分台前半以下になった。ドラム以外の4人がボーカルをとれることになっており、「フォー・ゾーズ・アバウト・トゥ・ファイト・フォー・メタル」は部分によって全員が一緒に歌う。アルバムタイトル曲と「ドント・ユー・セイ」はギターまたはベースがボーカルをとっているとみられるが、迫力に欠ける。「フィースト・ウィズ・ワルキューリズ」はアコーディオン奏者がボーカルをとる。「ワルキューリズ」は「ヴァルキリーズ」とするべきで、日本のレコード会社の無学による。
 
WINTERSUN/WINTERSUN
2004年。エンシフェルムのボーカル兼ギターが結成したバンド。ベース、キーボードも兼任し、ドラムは他人に任せている。8曲のうち、2曲目以降はだんだん曲が長くなり、最後の曲は10分以上。しかし、エンシフェルムを離れたことの意味を感じにくい。後半の展開の多い曲をやりたかったのか。
TIME I/WINTERSUN
2012年。
THE FOREST SEASONS/WINTERSUN
2017年。

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