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EMERSON,LAKE&PALMER

1
EMERSON,LAKE&PALMER
1970年。ナイスのキース・エマーソン、キング・クリムゾンのグレッグ・レイク、アトミック・ルースターのカール・パーマーで結成。6曲のうち3曲はインスト曲。ヤナーチェク、バルトークの作品を借用している。キーボード中心で、クラシックのアレンジもやる風変わりなロック。プログレッシブ・ロックという言葉を使うのは安易か。「石をとれ」「ラッキー・マン」収録。全英4位。
2
TARKUS
1971年。A面は組曲で、全体として「タルカス」というタイトルがついている。前作よりもテンポの速い曲が多く、演奏がアクロバットになっている。B面は普通の曲が並ぶ。全英1位、全米9位。
3
PICTURES AT AN EXHIBITION
1972年。邦題「展覧会の絵」。ライブ盤。ムソルグスキーの「展覧会の絵」をロックでやっている。クラシックを本格的にロックに編曲した作品としては最も有名。最後の曲「ナットロッカー」はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から。「キエフの大門」「バーバ・ヤーガの小屋」収録。全英3位、全米10位。
4
TRILOGY
1972年。いよいよシンセサイザーの演奏が派手になり、もともと派手なパフォーマンスだったキース・エマーソンが演奏面でも強力な個性を持ったキーボード奏者として、圧倒的な人気を盤石にする。全英2位、全米5位。「ホウダウン」「奈落のボレロ」収録。「フロム・ザ・ビギニング」は全米39位でバンド最高位。
5
BRAIN SALAD SURGERY
1973年。邦題「恐怖の頭脳改革」。5曲のうち3曲は2分台で、残りの2曲は7分台と30分弱。この2曲の緊張感はすさまじく、傑作の名にふさわしい。「悪の教典#9」「聖地エルサレム」「トッカータ」収録。全英2位、全米11位。
 
WELCOME BACK, MY FRIENDS,TO THE SHOW THAT NEVER ENDS,LADIES&GENTLEMEN
1974年。邦題「レディース&ジェントルメン」。ライブ盤。アナログはLP3枚組にもかかわらず、全米チャートではバンド史上最高の4位、全英では5位。「タルカス」は途中でキング・クリムゾンの「墓碑銘」が入り27分、「悪の教典#9」はドラム・ソロ入りで35分。スタジオ・バージョンにほぼ忠実。
6
WORKS
1977年。邦題「ELP四部作」。メンバーのソロ作品を集めたアルバム。それぞれ個性を出しているが、試み自体は成功とは言えない。キーボードがうなりをあげる従来のサウンドではない。「セ・ラ・ヴィ」「庶民のファンファーレ」収録。全英9位、全米12位。「タンク」の別バージョン収録。
7
WORKS VOL. II
1977年。邦題「作品第2番」。「ELP四部作」のアウトテイク等。同じ年に続編を出し、前作の2枚組から今回は1枚になったにもかかわらず、全英20位、全米37位と大きくチャート成績を落とし、「ワークス」のスタイルは不人気ぶりを証明した。ブラス・ロックやビッグ・バンドなどの曲が並ぶ。もはや実験的とも呼べず、出す意味を理解しにくい作品。
8
LOVE BEACH
1978年。A面で3分前後の曲が6曲、B面で20分1曲。最初の5曲ではキーボードがバックの演奏と化しているが、「キャナリオ」は初期に近いインスト曲。ポップになった言われるが、それを単に「ポップになった」と批評することは聞き手として敗北である。プログレッシブ・ロックやヘビーメタル、パンクロックのバンドがポップになることは、いわば聞き手に対する挑発であって、聞き手はその挑発の意味を問う必要がある。「将校と紳士の回顧録」の「栄光の歩兵中隊(行進曲)」は「トリロジー」のころを思わせる。
 
IN CONCERT
1979年。邦題「ワークス・ライヴ」。A面は短い曲中心、B面は「展覧会の絵」と「ピアノ協奏曲第一番」の第3楽章。CDは7曲追加され2枚組になっている。聞き所はオーケストラを導入した「展覧会の絵」。15分なので抜粋という形になるが、キース・エマーソンのシンセサイザーがオリジナルよりも鋭い音になっている。スタジオ盤でも録音するべきだった。
 
 
THE BEST OF EMERSON,LAKE&PALMER
1980年。ベスト盤。
9
EMERSON,LAKE&POWELL/EMERSON,LAKE&POWELL
1986年。カール・パーマーの代役にコージー・パウエルを加入させてレコーディングしたアルバム。久しぶりにシンセサイザーが主導権を握ったサウンドで、グレッグ・レイクのベースは目立たない。コージー・パウエルのドラムはハードロック・スタイル。曲は素直な作りで頻繁にリズムが変わるようなことはない。「火星・戦争をもたらすもの」はホルストの「惑星」から。
10
 
TO THE POWER OF THE THREE/THREE
1987年。グレッグ・レイクの代役にロバート・ベリーを起用したスリーのアルバム。
11
BLACK MOON
1992年。3分から6分くらいの曲が並び、再び普通の曲が多数を占める。従来と比べて暗めの印象を持たせる曲が増えた。「ロメオ・アンド・ジュリエット」はプロコフィエフのバレエ音楽。「ペイパー・ブラッド」収録。「チェンジング・ステイツ」はエマーソン、レイク&パウエル型のインスト曲。
 
AFFAIRS OF THE HEART
1992年。シングル盤。4曲入り。この当時珍しかったデジタルリマスターの「庶民のファンファーレ」「聖地エルサレム」収録。94年にエマーソン・レイク&パーマーはロック初の紙ジャケット盤を発売する。
12
IN THE HOT SEAT
1994年。「展覧会の絵」のスタジオ録音が入っているが、それはオマケであって、本編だけを聞いた場合、かなり厳しい内容だ。キーボードはバックの演奏で、曲も普通のポップス。
 
LIVE IN CONCERT/EMERSON,LAKE&POWELL
2010年。コージー・パウエルが在籍していたころのライブ。「庶民のファンファーレ」「ラッキー・マン」「悪の教典#9(第1印象)」などを含んでいる。「火星-戦争をもたらすもの~ドラム・ソロ」ではエレキ・ドラムによるドラム・ソロが収録されている。曲ごとにフェードイン、フェードアウトを繰り返すので、ライブの高揚感が途切れる。演奏はパワフルで、エマーソン・レイク&パーマー、エマーソン・レイク&パウエルのハードな部分を選んでいるのもいい判断だ。
 
THE SPROCKET SESSIONS
2010年。「エマーソン・レイク&パウエル」のメンバーのリハーサル。シンセサイザーが聞こえにくかったり、ボーカルがフェードインで始まっていたりするが、各曲のハイライトとなる部分は押さえられている。「タルカス」は10分、「展覧会の絵」は5分半、ラッキー・マン」は47秒と、短縮版や一部のみの演奏も多い。「火星-戦争をもたらすもの」はドラムソロも収録。12曲で78分。
 
KEITH EMERSON BAND FEATURING MARC BONILLA/KEITH EMERSON BAND FEATURING MARC BONILLA
2008年。キース・エマーソンがボーカル兼ギターのマーク・ボニーラと結成したバンド。4人編成。ドラムはデイヴィッド・リー・ロス・バンドのグレッグ・ビソネット。19曲のうちボーカルが入っているのは8曲。キーボードはムーグ、オルガン、ピアノ主体で、70年代から使っている機種が多い。曲調は明るめで、「タルカス」のころのポップな面を全体的な雰囲気としている。「マランボ」はヒナステラの曲の編曲。かつてエマーソン・レイク&パーマーの主要アルバムを聞いたことのある人なら、アーティスト名を示さなくてもキース・エマーソンだと分かるサウンドだ。

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