HardrockHeavymetal.com

はてなブックマークに追加

BROKEN SOCIAL SCENE/ZEUS

1
FEEL GOOD LOST
2001年。ベース兼ギター兼キーボード他のブレンダン・カニングと、ドラム兼ギター兼キーボード他のケヴィン・ドリューによるグループ。カナダ出身。曲ごとにゲスト・ミュージシャンが参加している。12曲のうちボーカルがあるのは2曲。最後の「クランリーズ・ゴナ・メイク・イット」はゲストが5人参加しているのでバンドらしきサウンドになっているが、他の曲はプログラミングでポストロック風の実験的サウンドになっている。ギターやキーボードの輪郭はあいまいだ。自宅録音されたDJ作品とみてもよい。
2
YOU FORGOT IT IN PEOPLE
2003年。サウンドが大きく変化。ほぼ全曲にドラムが入り、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード、その他のバンドサウンドになっている。ボーカルは主にブレンダン・カニングとケヴィン・ドリューが担当し、声を張り上げないシンガー・ソングライター風の歌い方になっている。前作に続き女性ボーカルのファイストも参加している。ドラムの演奏者は固定されているので、基本的なバンドメンバーが固まったと言える。前作との共通点は、ギターやキーボードの音が浮遊感を持ち、角のない滑らかなサウンドだ。メンバー表記は11人。
 
BEE HIVES
2004年。2001年から2003年に録音された曲を集めた企画盤。「バックヤーズ」は女性ボーカル付きのバンドサウンド。「タイム=コーズ」「ラバーズ・ピット」は「ユー・フォガット・イット・イン・ピープル」収録曲の別バージョン。日本盤は2010年発売。
3
BROKEN SOCIAL SCENE
2006年。メンバーが17人になった。ホーン・セクションやパーカッション担当が全員メンバーになっていると思われる。曲によって数人のメンバーで録音しており、17人全員が1曲に参加することはない。ボーカルやギターには若干のノイズが乗ったままになり、これが同時代性を感じさせるサウンドになっている。アルバムの後半に長めの曲を置いており、最後の「イッツ・オール・ゴナ・ブレイク」は10分近くある。エンディングはホーン・セクションで。日本盤は7曲入りEP盤にボーナストラックを追加したCDを同梱し、2枚組。このアルバムで日本デビュー。
 
SPIRIT IF.../KEVIN DREW
2007年。ブロークン・ソーシャル・シーンの中心人物、ケヴィン・ドリューのソロアルバム。ブロークン・ソーシャル・シーンのメンバーが演奏している。14曲のうち7曲を単独で、7曲を共作で作曲している。スピーカーに異物を挟んだように、出てくる音に故意の雑音を混ぜたようなサウンド。ホーン・セクション、ストリングス、コーラスをふんだんに使うところはブロークン・ソーシャル・シーンと同じだ。雑音の中にある美しい音像は、近代社会の模式図を表しているとも言える。
4
FORGIVENESS ROCK RECORD
2010年。メンバーは9人、ゲスト等は22人。オープニング曲はボーカル、バック・ボーカルが5人、ギターが4人いる。多くの曲はボーカル、ギター、キーボードが2、3人いる。前作よりも女性ボーカルの存在感が大きい。「オール・トゥ・オール」「センチメンタル・X's」は女性ボーカルがメーンだ。インスト曲の「ミート・ミー・イン・ザ・ベイスメント」はストリングスが使われているように聞こえるが、演奏者のリストには書かれていない。ほとんどの楽器がほぼ自由に使える環境なので、大人数が参加した曲が増えている。
 
SAY US/ZEUS
2010年。ブロークン・ソーシャル・シーンと同じレコード・レーベルのバンド。4人編成。カナダ出身。このうち3人はほとんどの楽器が演奏できる。曲ごとに演奏者が書かれており、ゲスト参加のミュージシャンも曲ごとに変わる。少ない曲で3人、多い曲で8人が参加しているが、ほとんどの曲はボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード、コーラスで構成されている。ブロークン・ソーシャル・シーンよりも一般性のあるサウンドで、10ccやトッド・ラングレンに連なるポップなロックだ。アート志向の強いバンドにありがちな、曖昧さや偶然性を重視したサウンドはあまり聞かれない。「ユー・ガッタ・テラー」はオルガンが活躍するハードなサウンド。ボーナストラックの「ザッツ・オール」はジェネシスのカバー。

HOMEご意見はこちら → webmaster@hardrockheavymetal.com