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BEE GEES

1
BEE GEES' 1ST
1967年。バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブの3兄弟を中心とするグループ。60年代後半のソフトロックと後期ビートルズに近いメロディー。ストリングスとドラムセットによる伴奏が多い。「ニューヨーク炭鉱の悲劇」がヒットしているが、「ホリデイ」「ライオン・ハーテッド・マン」「ラヴ・サムバディ」もいい曲だ。ジャケットがサイケデリックロック時代を反映している。
2
HORIZONTAL
1968年。ストリングスを含むバンドサウンドが中心となった。メロトロンも使う。「バーディは言う」「アーネスト・オブ・ビーイング・ジョージ」などは同時期のビートルズの影響がある。「マサチューセッツ」は低音中心のストリングスとグロッケンシュピールをバックに盛り上がる曲。歌詞はフラワー・ムーブメントを意識している。「変化は起こった」はテン・イヤーズ・アフターのようなエレキギターが印象的だ。「ワールド」「マサチューセッツ」がヒット。
3
IDEA
1969年。サイモン&ガーファンクル、ボブ・ディランを思わせる部分はあるが、曲が進むにつれてビー・ジーズのメロディーになってくる。アコースティックギターを中心に、あまりドラムを強調しないサウンドのためポップスとしては刺激が少ない。「獄中の手紙」「ジョーク」収録。
4
ODESSA
1969年。ギターが抜け4人編成。国際政治をテーマにしているという。「七つの海の交響曲」「ブリティッシュ・オペラ」はインスト曲。「メロディ・フェア」「若葉のころ」は映画「小さな恋のメロディ」に使われてヒットした。「メロディ・フェア」はそのことがなくても「マサチューセッツ」と同じ低弦を活用した名曲だ。「日曜日のドライヴ」はボブ・ディランやザ・バンドのようなサウンド。「ランプの明かり」「恋のサウンド」は声が薄いもののソウル風のいい曲。このアルバムがボーカルグループ時代の代表作となっている。
5
CUCUMBER CASTLE
1970年。ロビン・ギブが抜け3人編成。「アイ・オー・アイ・オー」「ザ・ロード」はこれまでのビー・ジーズになかったサウンドで、「アイ・オー・アイ・オー」は初めてパーカッションが活躍する曲。アルバムの後半は「オデッサ」の質を引き継ぐような曲が続く。「ターニング・タイド」はロビン・ギブとバリー・ギブの共作で、ロビン・ギブが唯一関わった曲。シングルになった「想い出を胸に」はこの時期のポップスとしては保守的なサウンドだ。
6
2 YEARS ON
1970年。ロビン・ギブが復帰し4人編成。単独で作曲した曲は作曲した者がボーカルをとり、3人で共作した曲は3人でボーカルをとり、ロビン・ギブとモーリス・ギブが共作した曲はロビン・ギブがボーカルをとる。ロビン・ギブは高音が出せるので「恋のシーズン」「バック・ホーム」。ホーンセクションも復活し、「バック・ホーム」ではエレキギターが。「レイ・イット・オン・ミー」はドクター・フィールグッドのような曲。
7
TRAFALGAR
1971年。ギターが加入し5人編成。ストリングスとピアノを活用したドラマチックな曲が多い。アコースティックギターが中心だったころよりも曲の盛り上がりが大きく、盛り上がりを効果的に聞かせるために曲もやや長くなっている。オープニング曲の「傷心の日々」はアメリカでヒットした。アルバムタイトル曲はバンドサウンドでストリングスはあまり使われない。ボーカルがソロになったとき力強く歌われる部分が増え、それがソウルの歌い方として定型的に認識される。「イスラエル」「過ぎ去りし愛の夢」はそうした曲。「ボクはライオン」もソウル風の歌い方で、これまでのビー・ジーズにはなかった振り絞ったボーカルが聞ける。
8
TO WHOM IT MAY CONCERN
1972年。ストリングスの量を減らし、ギターやピアノがメロディーを主導する。ジャケットもバンドサウンドを意識させる。「悪い夢」はエレキギターとホーンセクションでサウンドを作り、ストリングスを使わない。「スウィート・ソング・オブ・サマー」はシンセサイザーを大きく活用した東洋風のメロディーで、遅れた東洋思想趣味と言える。
9
LIFE IN A TIN CAN
1973年。ビー・ジーズとしては3人となり、ギター、ドラムはゲスト参加となった。8曲のうち4曲を3人で共作し、4曲をバリー・ギブが単独で作曲している。イギリスのロック、ポップス、アメリカのロック、ポップスと比べて中庸であり、若者にとっては刺激の少ないサウンドだ。収録曲はこれまでで最も少ない8曲。「ホワイル・アイ・プレイ」はバイオリンを使うカントリー風の曲。「希望の夜明け」収録。
10
MR.NATURAL
1974年。ストリングスをシンセサイザーで代用したり、ピアノ以外の様々なキーボードを使ったりしながらサウンド全体を軽くしている。オープニング曲の「シャレード」、その次の「幸せの1ペンス」はキーボードの輪郭が曖昧で、この時期のソウルの影響を受けている。「幸せの1ペンス」は声に強弱をつけたボーカルが効果的に使われる。「ダウン・ザ・ロード」「重苦しい息」はホーンセクションとディスコ調のリズムを使ったロック。「ドッグ」「ミスター・ナチュラル」はコーラスにファルセットを使い、ディスコ時代の前触れを感じさせる。
11
MAIN COURSE
1975年。フィラデルフィア・ソウルのようなストリングス、パーカッションがあり、ギターやキーボードの音の使い方もこの当時のソウルに近い。「ジャイヴ・トーキン」は全米1位となり、ディスコ時代の最初となるヒットだが、かつてのポップス路線のようなボーカルハーモニーで聴かせる曲もある。「ウィンド・オブ・チェンジ」「ファニー」はファルセットを使う。「カム・オン・オーヴァー」はカントリーロック、ポップス。
12
CHILDREN OF THE WORLD
1976年。本格的にディスコ路線に入ったサウンド。ギターやホーンセクションはファンク風で、音の作り方がメロディーよりもリズムを優先している。ボーカルの多くは高音、ファルセットになった。「偽りの愛」「ラヴ・ミー」はソウルのバラード。「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」は全米1位のヒット。
HERE AT LAST...BEE GEES...LIVE
1977年。邦題「ビー・ジーズ・グレイテスト・ライヴ」。ライブ盤。2枚組。デビュー盤から「チルドレン・オブ・ザ・ワールド」までのヒット曲がほとんど収録されている。歓声が大きく録られており、曲が始まるごとに大きな歓声が上がる。1枚目のA面は近年のヒット曲、B面は60年代のヒット曲のメドレーが中心。2枚目は最新のディスコが中心で、間に「ワーズ」、最後に「ロンリー・デイ」を入れている。「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」はドラムソロが入る。バックバンドはギター2人、キーボード2人、ドラム、パーカッション、ホーンセクション6人。ベースはビー・ジーズのモーリス・ギブが弾く。
SATURDAY NIGHT FEVER/THE ORIGINAL MOVIE SOUND TRACK
1977年。映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサウンドトラック盤。17曲のうち6曲がビー・ジーズの曲。イボンヌ・エリマンの「アイ・キャント・ハヴ・ユー」、タヴァレスの「モア・ザン・ア・ウーマン」もビー・ジーズの曲。6曲のインスト曲も含めて全編がディスコのリズム。映画のサウンドトラック盤としては世界最高のヒット作で、ディスコ・ブームを代表するアルバムにもなっている。「ステイン・アライヴ」「愛はきらめきの中に」「恋のナイト・フィーヴァー」「アイ・キャント・ハヴ・ユー」は全米1位。このサウンドトラック盤が出る以前に「ジャイヴ・トーキン」「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」、ウォルター・マーフィーの「運命'76」も全米1位になっている。
13
SPIRITS HAVING FLOWN
1979年。邦題「失われた愛の世界」。ディスコ路線のサウンド。「哀愁のトラジディ」「失われた愛の世界」はリズムよりもメロディーに軸を置いている。ミドルテンポが多く、ディスコで踊るためのテンポ担っている曲は少ない。バックバンドとしての入れ物がディスコになっただけで、中身はもともと持っていたボーカルハーモニーをディスコの曲調に合わせて加工している。
14
LIVING EYES
1981年。ギターやドラムを通常のロックに戻し、ボーカルの音域も中低域が多くなっている。ディスコ時代のサウンドからは大きな揺り戻しで、アダルト・オリエンテッド・ロックと言ってよいサウンドだ。「ドント・フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ミー」「アイ・スティル・ラヴ・ユー」「ナッシング・クッド・ビー・グッド」のようなバラードはディスコの面影がない。ストリングスを使う「ビー・フー・ユー・アー」は「サタデー・ナイト・フィーバー」から入ったファンを挑発するような6分半超のバラード。
STAYING ALIVE/THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
1983年。映画「ステイン・アライヴ」のサウンドトラック盤。12曲のうち前半の6曲がビー・ジーズの曲。6曲目が「ステイン・アライヴ」になっているが、明らかにこの曲だけが質が高い。ビー・ジーズ以外の6曲のうち3曲はシルベスター・スタローンの弟フランク・スタローンが歌う。フランク・スタローンはこの映画の主演。どの曲も中庸のロックのサウンドで面白みに欠ける。「ファー・フロム・オーヴァー」
15
ESP
1987年。ハードロックとニューロマンティクス、シンセポップのブームに乗ったサウンドで、シンセドラム、オーケストラヒット、ギターソロなどがある。ギターソロを弾いているのはウィンガーを結成する前のレブ・ビーチ。「ディス・イズ・ユア・ライフ」はプリンスのような曲に「ジャイヴ・トーキン」のフレーズが入る。かつてのヒット曲を流行の音に合わせて挿入するのは哀れさを感じさせる。「ギヴィング・アップ・ザ・ゴースト」はイエスの「ロンリー・ハート」のようなサウンド。アルバムはヨーロッパでヒットしたがアメリカではヒットしなかった。
16
ONE
1989年。ギター、シンセサイザー、ボーカルがすべて中庸で、取り立てて特徴的なサウンドはない。「TOKYOナイツ」は数年遅れのニューウェーブのサウンド。「ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア」はピンク・フロイドのカバーではなく、アンディ・ギブへの追悼曲。「オーディナリィ・ライヴス」「ボディガード」収録。
TALES FROM THE BROTHERS GIBB
1990年。邦題「ビージーズ・ゴールデン・ストーリー」。ベスト盤。4枚組。
17
HIGH CIVILIZATION
1991年。シンセサイザーを主体とするポップス、ロック。ドイツ語圏ではヒットしたが英米ではヒットしなかった。ビー・ジーズがやらなければならないような必然性のあるサウンドではなく、1980年代のイギリス、ヨーロッパでのリズム強調的なポップスをなぞっている。「シークレット・ラブ」収録。
18
SIZE ISN'T EVERYTHING
1993年。リズム楽器にプログラミングを取り入れている。ポップスの快活さを取り戻した。「君のためなら」「摩天楼」はペット・ショップ・ボーイズのようなサウンド。「ブルー・アイランド」はアコースティックギター中心の曲なのでリラックスしたような印象を受けるが、「旧ユーゴスラビアの子どもに捧げる」という副題がついている。「誰がために鐘は鳴る」はタイトルがヘミングウェイの小説と同じなので意識的に聞かれるうえ、バリー・ギブのファルセットを生かしたバラードなのでヒットした。「デカダンス~ユー・シュッド・ビー・ダンシング」は「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」のリミックス。
19
STILL WATERS
1997年。「ワン」から「ハイ・シヴィライゼーション」のころに近くなったが、ファルセットが多用されるためメロディーは抑揚がある。「スティル・ウォーターズ・ラン・ディープ」「オブセッションズ」などは「レインボウ」以降のマライア・キャリーのように抑え気味のボーカルを使う。「イレシスティブル・フォース」はエレキギターが目立つロック。
20
THIS IS WHERE I CAME IN
2001年。ギターとドラム中心のサウンドとなり、「リヴィング・アイズ」に近くなっている。シンセサイザーは大幅に減った。ファルセットはあまり使わず、高音ボーカルは通常の発声で歌う。「マン・イン・ザ・ミドル」「ウォーキング・オン・エアー」はモーリス・ギブがボーカルをとり、ビーチ・ボーイズのようなコーラスがある。「ヴォイス・イン・ザ・ウィルダーネス」は「ESP」以来の本格的ロック。2003年にモーリス・ギブが死去したため、最後のアルバムとなった。
THEIR GREATEST HITS THE RECORD
2001年。ベスト盤。2枚組。再録音の4曲のほか、ロビン・ギブのソロ作、イヴォンヌ・エリマンへの提供曲、イギリスデビュー前のオーストラリアでのヒット曲も収録。
NUMBER ONES
2004年。邦題「愛はきらめきの中に~ナンバー・ワン・ヒット・ソングス」。ベスト盤。全米チャートや全英チャートに限らず、カナダ等でも1位となった曲を集めたベスト盤。日本ではテレビCMに「ステイン・アライヴ」が使われたのを機に2008年に「ステイン・アライヴ~ビー・ジーズ・ナンバー・ワン・ヒッツ」として再発売された。
LOVE SONGS
2005年。ベスト盤。
GREATEST HITS
2007年。ベスト盤。
THE ULTIMATE BEE GEES
2009年。ベスト盤。2枚組。3枚組もある。2004年以降、ほぼ毎年ベスト盤が再発売されている。

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