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ARCADE FIRE

1
FUNERAL
2004年。メンバーとして表記されている人が11人おり、複数の楽器を演奏する人が6人、単一の楽器を演奏するのが5人いる。ブックレットには前者の6人によるサインがあるので、この6人が事実上のメンバーだと言える。カナダ出身。演奏は主にギター、キーボード、鉄琴、ストリングスが使われ、ボーカルは声を張り上げない。ボーカルは男性と女性の2人。コーラスのないポリフォニック・スプリーというイメージだ。 
2
NEON BIBLE
2007年。7人編成。男性5人、女性2人。ストリングス、ホーンセクション、合唱は曲に応じて何人ものミュージシャンが参加している。ストリングスは基本的な楽器として多くの曲で使われる。ドラムはロック特有の強い叩き方ではなく、他の楽器と同じような控えめな音だ。希望的なメロディーで盛り上げていく曲が中心で、「インターヴェンション」は重厚なパイプオルガンで始まる。
3
THE SUBURBS
2010年。これまでで最も軽快に曲が始まる。「ロココ」「エンプティ・ルーム」は朝の爽快さを思わせるサウンド。ともにストリングスが効果的に響く。16曲のうち、2曲ずつの組曲が2つある。アルバムの前半は明るめだが、明るさと若干の諦観が同居したようなサウンドで、これがカナダ出身であることと無関係ではないように思われる。後半は「ネオン・バイブル」に近い雰囲気も出てくる。女性ボーカルは男性よりも爽快感が大きいので、女性ボーカルを増やせばさらに広い支持が得られるかもしれない。16曲で64分。
4
REFLEKTOR
2013年。男性5人、女性1人の6人編成。2枚組。1枚目はややロックの快活さがあり、2枚目は1枚目よりも聞かせようとする曲が多い。アナログ時代のLPのB面にバラードや長い曲が含まれていたのと同じだ。1枚目はドラムとギターが目立ち、メロディーも覚えやすい。2枚目は「オーフル・サウンド(オー・ユーリディス)」「アフターライフ」などが全体の印象を特徴づける。「オーフル・サウンド(オー・ユーリディス)」のユーリディスは、エウリディーチェという呼び方の方が知られているギリシャ神話の登場人物で、オルフェオの妻。したがって「オーフル・サウンド(オー・ユーリディス)」と「イッツ・ネヴァー・オーヴァー(ヘイ・オルフェウス)」が一対をなすことは明らかだ。オルフェオとエウリーディーチェは、歌の力によって男(オルフェオ)が地獄から女(エウリディーチェ)を救い出すという物語によって音楽の力を象徴するテーマとなり、グルックのオペラ改革やオッフェンバックの喜歌劇など、多数の音楽関係者に採用されてきた題材。オルフェオとアーケイド・ファイアを重ねていることは容易に想像でき、このアルバムの曲が聞き手に何らかのエネルギーをもたらすという自信を示している。「フラッシュバルブ・アイズ」は「ヨシュア・トゥリー」「魂の叫び」のころのU2を思い出させる。

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