ANGLAGARD

  • メロトロン、フルート、ギターを主体とするスウェーデンのロックバンド。
  • ボーカル兼ギター、ギター、ベース、ドラム、キーボード、フルートの6人編成。キーボードはメロトロン、ハモンドオルガン主体。
  • 70年代のイギリスのプログレッシブ・ロックに傾倒したサウンド。

1
HYBRIS

1992年。楽器演奏を長く取るキーボード中心のロック。70年代のプログレッシブ・ロックのうち、キング・クリムゾン、イエスの緊張感あふれるアンサンブルを90年代に再現している。ベースはイエスのクリス・スクワイアに影響を受けた音。キーボードはピアノ、メロトロンを多用する。サウンドは強く懐古的で、自作のメロディー以外の部分に独自性は見いだせない。ブルースやロックンロールなど、アフリカ系由来のロックであれば独自性がなくても受け入れられるが、プログレッシブ・ロックならば、もともとプログレッシブ・ロックファンだった人にしか支持されない。2013年に再発売され、全曲に邦題がついた。

2
EPILOG

1994年。各楽器が独奏する部分が増え、メンバーの表現欲求や葛藤が感じられる。オープニング曲とエンディング曲は2分。間に挟まれた4曲のうち14秒の曲以外はいずれも10分から15分半。70年代のイギリスのプログレッシブ・ロックを敬愛し、それを追随しようとする気持ちは理解できるが、アルバムまで作ってしまうと、一線を越えたことによる笑えなさが出てくる。95年に解散。日本盤は96年発売。

BURIED ALIVE

1996年。邦題「ライヴ-プログフェスト94」。ライブ盤。「ヒブリス」の4曲全曲と「エピローグ」の6曲のうち3曲収録。一部のキーボードの音が小さいため、オープニング曲の「プロローグ」も音が小さい。裏ジャケットの時間表記が間違っており、日本盤の帯も曲数を間違っている。

3
VILJANS OGA

2012年。邦題「天眼」。ボーカル兼ギター以外の5人で再結成。フルート奏者はサックスも吹き、ゲストでクラリネット奏者、トランペット奏者、チェロ奏者も参加している。メロトロンのような音は出てくるが、それをメロトロンで弾いているのかは不明。シンセサイザーを以前よりも多く使い、ドラムにはノイズの表記もついているため、2000年代に対応したサウンドになっていると言える。再結成のため、以前のサウンドを大きく変えていないとみられるが、次作以降は異なったサウンドが出てくるかもしれない。