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UFO/LONE STAR

1
UFO1
1970年。ボーカルはフィル・モグ、ギターはミック・ボルトン、ベースはピート・ウェイ。ギターやボーカルの重ね録りをほとんど行わないシンプルなサウンドで、ベースの音がよく聞こえる。10曲あるうちの2曲が50年代ロックン・ロールのカバーで、1曲は日本とドイツでヒットしたエディ・コクランの「カモン・エブリバディ」、もう1曲はドアーズやヤードバーズもカバーしているボ・ディドリーの「フー・ドゥー・ユー・ラブ」。「(カム・アウェイ)メリンダ」はユーライア・ヒープもカバーしているハリー・ベラフォンテの曲。
2
FLYING
1971年。全曲が自作曲だが、19分と26分の曲があり、当時高揚していたプログレッシブ・ロックや即興演奏過多のジャズ・ロックに影響を受けている。特に26分の「フライング」は途中のベースとドラムがキング・クリムゾンの「墓碑銘」と同じ。「ワン・アワー・スペース・ロック」というサブタイトルが付いているが、その通りの音。
 
LANDED JAPAN
1972年。東京公演のライブ。「カモン・エブリバディ」が終わった後、「アクションがすごいから、おかけになってご覧になりませんか」というアナウンスが聞こえる。観客は長い曲でもずっと手拍子をしている。ライブ盤としては名盤に入るのではないか。「フォロー・ユー・ホーム」はキンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」と同じベース・メロディー。
3
PHENOMENON
1974年。邦題「現象」。ギターがスコーピオンズのマイケル・シェンカーに交代。10曲のうち8曲でマイケル・シェンカーが作曲に関与している。前作までと違い、ギターはツイン・リードになることが多く、音も粘り気がある。ハードロックの名盤のひとつ。「ドクター・ドクター」はバンドの代表曲。「ロック・ボトム」収録。
4
FORCE IT
1975年。キーボードを初めて導入し、多くの人になじみやすくなった。マイケル・シェンカーのギターは前作以上にエモーショナルになり、演奏のすごさが最もわかりやすい。「ハイ・フライヤー」はメロトロンを使用、「アウト・イン・ザ・ストリート」はキーボードとギターがうまく調合されて、後のバンドサウンドの手本のようになっている。「レット・イット・ロール」「シュート・シュート」「ディス・キッズ(インクルーディング)ビトゥイーン・ザ・ウォールズ」収録。初めて全米チャートインし、71位。
5
NO HEAVY PETTING
1976年。ヘビー・メタル・キッズのダニー・ペイロネルがキーボードで加入し、5人編成。正式にキーボードがメンバーとなったので、全曲にキーボードが入っている。A面のハイライトは「キャン・ユー・ロール・ハー」、B面は「ハイウェイ・レディー」と「オン・ウィズ・ジ・アクション」で、いずれもマイケル・シェンカーのギターが活躍する曲だ。ダニーペイロネルのキーボードはリズムの補完がメーンで、ソロを取ることはほとんどない。全米169位。
6
LIGHTS OUT
1977年。邦題「新たなる殺意」。キーボードが交代しサボイ・ブラウンのポール・レイモンドがギター兼任で加入。前作はピアノを中心とするキーボード・サウンドだったが、今作はストリングスが多い。「ライツ・アウト」はバンドの代表曲のひとつ。攻撃的なベースとオルガンがハードなサウンドに多大な貢献をしている。「ひとりぼっちのロックン・ロール」はラブのカバー。ダムドもカバーしている。「ラブ・トゥ・ラブ」の終わり方は唐突。アメリカではバンド史上最大のヒット・アルバム。全米23位。
7
OBSESSIONS
1978年。邦題「宇宙征服」。イギリス特有の重苦しいバラードや解放されないまま終わるハードな曲は少なく、全体的にアメリカの感触がある。マイケル・シェンカーが湿った演奏を炸裂させるというところは少ない。「オンリー・ユー・キャン・ロック・ミー」収録。全米41位。
 
 
STRANGERS IN THE NIGHT
1979年。ライブ盤。全米42位。
8
NO PLACE TO RUN
1980年。邦題「ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス」。ギターがローン・スターのポール・チャップマンに交代。オープニング曲はキーボードによるやや荘重なイントロ。2分ある。実質的に1曲目となる「レッティン・ゴー」は高速プレーを主眼としており、ギターが交代したことを強くアピールしている。さらに次の曲でもアコースティック・ギターで高速演奏する。デビュー直後のバン・ヘイレンに影響された面はあるだろう。前任のギターとは根本的に違うことをサウンドで主張している。メロディーは前作と変わらないというところがポイント。プロデューサーはビートルズのアルバムをプロデュースしていたジョージ・マーティン。全米51位。
9
THE WILD,THE WILLING AND THE INNOCENT
1981年。キーボード兼ギターがニール・カーターに交代。曲によってアメリカのチャートに入りそうな覚えやすいメロディーがある。しかし、爽快とまでは行かない。「ロンリー・ハート」でサックスを吹いているのはニール・カーター。エンディング曲の「プロフェッション・オブ・ヴァイオレンス」はポール・チャップマンがマイケル・シェンカーと張り合うようなプレーをしている。全米77位。
10
MECHANIX
1982年。前作、前々作に比べギターとキーボードが派手に活躍する。ギターはヘビーメタルに近いような角の立った音。キーボードは添え物のような使われ方ではなく、メロディーを形成する要素として切れ味鋭く切り込んでくる。名盤。「サムシング・エルス」はエディー・コクランのカバー。オープニング曲の「衝撃のライター」はニール・カーターのサックスが入るが、そんなことはどうでもよくなるくらいに曲がすばらしい。「バック・イントゥ・マイ・ライフ」は女性コーラスが入る。エンディング曲の「ドリーミング」も強力。作曲の主導権がポール・チャップマンからニール・カーターに移ったのがよかったのか。全米82位。
11
MAKING CONTACT
1983年。ベースのピート・ウェイが抜け4人編成。前作とは逆方向のサウンドとなり、キーボードが前面に出ている。どの曲もシングルカットできそうな曲で、アメリカ市場を意識していることが明らか。「ア・フール・フォー・ラブ」「ユー・アンド・ミー」などはサウンドもさることながら、タイトルが既にMTV時代の典型を示している。これに近いサウンドは過去にもあった。このアルバムの評価が高くないのはアメリカ市場を意識しすぎた音だったからではなく、売れなかったからである。売れていればまた評価は変わる。全米153位。
 
 
HEADSTONE
1983年。ベスト盤。
12
MISDEMEANOR
1985年。一度解散し、再結成。ボーカルのフィル・モグ以外は全員入れ替わり、ギターはアトミック・トミー・M、ベースはダムドのポール・グレイ、キーボードはポール・レイモンドが復帰。5人編成。ギターは金属的で、ドラムはシンセ・ドラムのような機械的な音だ。メロディーの主要部分をキーボードが担っており、「メイキング・コンタクト」よりさらに売れ線指向になっている。もはやUFOと名乗る必然性がなく、フィル・モグのソロ作品として出してもよかったくらいだ。全米チャートに入るのはこれが最後。全米106位。
13
AIN'T MISBEHAVIN'
1988年。邦題「殺気!」。キーボードのポール・レイモンドが抜け4人編成。「ミスディミーナー」と同じサウンドで、キーボードも使っているが、出てこない曲もある。録音時期の違いと思われる。
14
HIGH STAKES AND DANGEROUS MEN
1992年。邦題「暴発寸前!」。再解散後、再々結成。ボーカルはフィル・モグ、ベースはピート・ウェイが復帰。キーボード不在の4人編成で、レインボーのドン・エイリーがゲスト参加している。再結成した割にはサウンドにインパクトがなく、アトミック・トミー・Mやニール・カーターが入る前のような音。締まりのないロックで、残念ながら似合っていない。暴発しなかった。
 
 
LIGHTS OUT IN TOKYO-LIVE
1992年。ライブ。
 
 
BBC RADIO 1 LIVE IN CONCERT
1992年。ライブ。
 
 
MISDEMEANOR TOUR
1994年。ライブ。
15
WALK ON WATER
1995年。ギターにマイケル・シェンカーが復帰し、ドラムもオリジナル・メンバーになった。キーボードはポール・レイモンド。オープニング曲から力強いサウンドとメロディーで、フィル・モグのボーカルもすばらしい。「宇宙征服」よりも出来がいいくらいだ。前作とは比較にならない。日本盤には「ドクター・ドクター」と「ライツ・アウト」の再録音が入っている。
 
 
ESSENTIAL UFO
1995年。ベスト盤。
 
 
UFO-BBC SESSIONS/IN CONCERT
1999年。74、75、77年のライブ、セッション。
 
 
WEREWOLVES OF LONDON
1999年。ライブ盤。
16
COVENANT
2000年。邦題「聖約」。98年に再々解散後、ドラムを元ホワイトスネイクのエインズレー・ダンバーに替えて3度目の再結成。キーボードはいない。前作ほどの勢いはない。「フールズ・ゴールド」のような、珍しくスピーディーな曲もあるが、唐突だ。日本盤の初回盤はキーボードにポール・レイモンド、ドラムにAC/DCのサイモン・ライトを加えた編成でのライブ盤がついている。
 
 
REGENERATOR
2001年。ライブ盤。1982年。
17
SHARKS
2002年。マイケル・シェンカーのギターは何曲かでそれらしき演奏をしていることが分かるので、それだけで可としなければならない。作風は前作と同じ。日本盤ボーナストラックは「オンリー・ユー・キャン・ロック・ミー」「トゥー・ホット・トゥ・ハンドル」「ロック・ボトム」のライブを収録。「ロック・ボトム」は演奏の途中から収録されているが、ギター・ソロが長く取られている。
18
YOU ARE HERE
2004年。ギターは速弾きで活躍しているヴィニー・ムーア、ドラムはレッド・ツェッペリンのドラムだったジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムに交代。キーボード兼ギターでポール・レイモンドが3回目の復帰。5人編成。ギターは演奏技術に関して申し分なく、スリルがない代わりに安定感がある。速弾きはしていない。今回はあからさまにアメリカを感じさせるような曲は少ない。しかし、逆に主張に乏しい作風となっている。どういうサウンドを目指しているのかということが音から伝わらないと再起できない。アメリカ風で突き進むことも選択の一つだった。
19
THE MONKEY PUZZLE
2006年。
20
THE VISITOR
2009年。
21
SEVEN DEADLY
2011年。
 
LONE STAR/LONE STAR
1976年。邦題「孤独な星」。ギター2人、キーボードを含む6人編成。ギターはUFOのポール・チャップマンと、トニー・スミス。オープニング曲はビートルズの「シー・セッド・シー・セッド」のカバー。ケニー・ドリスコールのボーカルはR&Bの影響があり、声もやや高いのでこのアルバムだけで消えているのはもったいない。プロデューサーがロイ・トーマス・ベーカーなので、「フライング・イン・ザ・フィール」や「宇宙飛行船」ではクイーンのようなコーラスも聞ける。同年代のブリティッシュ・ハードロックで言えば、ミスター・ビッグやシティー・ボーイに近い。キーボードはシンセサイザーを使い、「宇宙飛行船」ではデビュー当時のマグナムのような音を好んで出す。
 
FIRING ON ALL SIX/LONE STAR
1977年。邦題「炎の銀惑星」。ボーカルがジョン・スローマンに交代。キーボードの活躍が増え、ギター2人のバンドというよりはややプログレッシブ・ロック寄りのバンドと言ったほうが正確だ。キーボードの音や使い方はバンド名に合っており、近未来的な雰囲気で響く。編曲も練られていることがすぐ分かり、わかりやすくはない曲が多い。
 
 
RIDING HIGH/LONE STAR
1999年。未発表音源集。1978年録音。

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