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THEATRE OF TRAGEDY

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THEATRE OF TRAGEDY
1995年。デス声の男性ボーカル、ソプラノの女性ボーカル、ギター2人、キーボード奏者を含む7人編成。ノルウェー出身。ミドルテンポのリズムにピアノまたはギターが乗り、女性ボーカルがゆっくり、包み込むように歌う。男性ボーカルが出てくるときはバックの演奏もバンドサウンドだ。9分近くある「遠く離れて…」はピアノとチェロが中心で、ギターと男性ボーカルは出てこない。エンディング曲の「モノトーン」はインスト曲。女性ボーカルをメーンに据えたゴシック・メタルとしてヒットし、後続の男女ボーカルのゴシック・バンドに影響を与えた。
2
VELVET DARKNESS THEY FEAR
1996年。バンドサウンドがロックに近づき、ストリングス、ピアノ、シンセサイザーと同じくらいにギターの切り刻みが張り合う。女性ボーカルは終止感を伴わずにボーカルが終わることが多いので、聞き手にもっと聞きたいという欲求を生む。声はルネッサンスのアニー・アズラムよりやや線が細い。「彼が堕落する時」は男女の会話が入っている。
3
AEGIS
1998年。ボーカルの歌い方が男女とも変化し、男性はデス声よりもメロディーのある低音を使うことがほとんど。女性と同じく、声を張り上げて歌うことはない。シンセサイザーが増え、ギターが刻んだ断面をシンセサイザーでなめらかにしているようなサウンドだ。前作よりも音の選択肢が拡がり、深みが増している。ゴシック・ロックとしては代表作。
4
MUSIQUE
2000年。ギターとベースが抜け5人編成。エレクトロ・ポップ、ニューウェーブ、インダストリアル・ロックのサウンドを大幅に取り入れ、ジャンルをまたぐロックバンドとなった。エレクトロ・ポップではドラムやギターの音がほとんど聞こえない。曲調はゴシック・ロックで、アンダーワールドのようなトリップホップのファンを取り込むのは確実だろう。前作とは別のバンドと認識した方が分かりやすい。このアルバムの象徴であるエレクトロ・ポップの「マシーン」はヨーロッパでヒットした。日本盤は出ていない。
 
 
CLOSURE:LIVE
2001年。ライブ盤。
5
ASSEMBLY
2002年。ギターが加入し6人編成。女性ボーカルのリヴ・クリスティンとそのバックバンドによるエレクトロ・ダンスロックという印象だ。ギターの音はロックやヘビーメタルの面影を残しているが、ドラムはエレキ・ドラムまたはリズム・マシンがほとんどだ。ラムシュタインをやや聞きやすくしたようなサウンド。リヴ・クリスティンのボーカルは、かつての「デス声に対する女性ボーカル」だとか「ゴシック・ロックの陰鬱なサウンドに対する清廉なボーカル」にならず、メーンボーカルとして力強く歌っている。日本盤は出なかった。
6
STORM
2006年。女性ボーカルが交代。エレクトロニクスをできるだけ少なくしたバンドサウンド。ドラムはドラムセットによる音で、キーボードはピアノとストリングス風シンセサイザーが戻った。女性ボーカルのネル・シグランドは、「アセンブリー」のころのリヴ・クリスティンのような一般的な女性ソロ・ボーカルで、抑制するような歌い方ではない。
7
FOREVER IS THE WORLD
2009年。オープニング曲から男性ボーカルのデス声が復活し、デビュー当時のサウンドに近くなった。ジャケットの枯れたバラと咲いたバラもそれを追認させる。男性ボーカルは語りに近いような、ポエトリー・リーディングのようにも歌う。「アイギス」に近い。明るい曲はないが、ひたすら暗いわけでもなく、ロックバンドとしてのエンターテイメント性は残している。このアルバムで解散。

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