TEMPLES

  • ボーカル兼ギター、ベース、ドラム、キーボードの4人編成。イギリス出身。
  • 1960年代後半から70年代前半の、ハードロックを除くイギリスのロックに傾倒したサウンド。

1
SHELTER SONG E.P.

2013年。EP盤。5曲収録。タイトル曲はビートルズの「デイ・トリッパー」に似たイントロを持つ。アークティック・モンキーズが60年代後半のギター音、キーボード音で演奏しているようなサウンド。

2
SUN STRUCTURES

2014年。60年代後半のサイケデリック・ロックから70年代前半のグラムロックに、輪郭の曖昧なギターやキーボードを加え、ややエコーがかかったボーカルで歌う。エレクトロニクスはほとんど使わず、キーボードはメロトロン風の音が多い。アルバムタイトル曲や「ア・クエスチョン・イズント・アンサード」は歪みの大きいギターが使われる。「キープ・イン・ザ・ダーク」はグラムロック。「メズマライズ」はポップさとサイケデリックさがうまくかみ合った曲。曲によってサイケデリックロック時代のビートルズ、サイケデリック・ロック時代のバーズ、70年代のホリーズ、T・レックスなどの名前が思い浮かぶ。自己満足的な即興演奏に走らず、バンドのアンサンブルとして踏みとどまっている。

3
VOLCANO

2017年。過去の何らかのロックとの類似性を考えさせることなく、エレクトロニクスを適度に取り入れた現代的なロックとなった。キーボード中心の覚えやすいメロディー。ビートルズをはじめとするポップなメロディーのアーティストに影響を受けているのは確かだが、シンセサイザー、エレクトロニクスの音色や空間構築力を生かし、60年代や70年代とは異なるサウンドを作った。曲調は幾分夢見心地で、ボーカルもそれを意識したような歌い方だ。「ミステリー・オブ・ポップ」はすぐ覚えられるメロディーだ。