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SUPER FURRY ANIMALS

1
FUZZY LOGIC
1996年。スーパー・ファーリー・アニマルズはボーカル兼ギター、キーボード奏者を含む5人編成。イギリス出身。ギターの音や全体のサウンドは不協和音が混ざった同時代風だが、メロディーやコーラスは70年代のポップさを持っている。イギリス出身ということを考えれば、メロディーの後期ビートルズらしさはほほえましい。キーボードはアナログのシンセサイザーやオルガンをよく使う。曲が短く、5分強の「ロング・ゴーン」を除けば2分から4分強が中心だ。「ゴッド!ショー・ミー・マジック」はかっこいい。「サムシング・フォー・ザ・ウィークエンド」は「ミスター・ブルー・スカイ」のころのエレクトリック・ライト・オーケストラ風。
2
RADIATOR
1997年。ポップなメロディーに60年代風コーラスをつけ、エレクトロニクス、加工されたボーカル、サンプリングを挟み込む。曲は前作に続き明るく、10ccやスパークスをガレージロック風に演奏したような雰囲気だ。「ハーマン・ラヴズ・ポーリン」は60年代後半のソフトロックにエレクトロニクスを加えたような曲。「プレイ・イット・クール」「ディーモンズ」収録。
 
DEMONS
1998年。シングル盤。タイトル曲はトランペットも使うアコースティック・ギター中心の曲。
 
 
OUT SPACED
1998年。B面の曲を集めた企画盤。「ザ・マン・ドント・ギヴ・ア・ファック」「ブレウィティラング?」収録。
3
GUERRILLA
1999年。聞きやすくアレンジされ、キーボードやエレクトロニクスがリズムに合わせて演奏される。不意打ちのような遊び心は減ったが、その分、ポップスとして曲がまとまっている。初期のエレクトリック・ライト・オーケストラやバッドフィンガーなども思わせるサウンドだ。「ノーザン・ライツ」はホーンセクションも使うカリプソ風の曲。1分以下や1分台の曲も残っているが、他の曲はやや長めになった。最後の曲は実質的に2分50秒の曲。
4
MWNG
2000年。全曲がウェールズ語で歌われ、タイトルもウェールズ語になっているが、日本盤は邦題が英語に直されている。バンドサウンドを重視したようで、エレクトロニクスはあまり出てこない。ギターも素直な響きだ。「ジョイニング・ザ・ペリフェリー」は60年代後半のソフトロックのようなコーラスだ。「レヴァーフェイス」「ディーウ・ルーツ/ア・コールド・マーズ・オン・ネプチューン」では管楽器が活躍する。2000年に発売されたアルバムとは分かりにくいサウンドだ。
5
RINGS AROUND THE WORLD
2001年。前作のアンサンブルに、エレクトロニクス、ストリングスを加え、これまでで最も聞きやすいアルバムとなった。ジャンルを特定せず、単純にポップなロックと言える。デビュー時のような明るさや勢いは控えめで、安定感のある余裕のサウンドだ。「リセプタクル・フォー・ザ・リスペクタブル」ほか、コーラスのアレンジがすばらしい。 
6 
PHANTOM POWER
2003年。曲の楽しさよりも、全体の雰囲気を重視して作られたかのようなアルバム。ジャケットから受けるポップな印象はサウンドにはなく、ビート感よりも浮遊感や包み込むような感触が先に来る。60年代フランスのイージー・リスニングやライトポップスが楽しめる人は、このアルバムも別の視点で評価できるだろう。コーラスが完璧主義的に編曲されており、これが逆に威圧感を生むことがある。
 
PHANTOM PHORCE
2004年。「ファントム・パワー」のリミックス盤。リミックスしているのはテクノのアーティストが多く、エレクトロニクスを駆使した曲が多数。
 
SONGBOOK THE SINGLES VOL.1
2004年。ベスト盤。代表曲の一つでありながらアルバム収録されていなかった7分の「アイス・ホッケー・ヘア」を収録している。
7
LOVE KRAFT
2005年。デビューしたころのエレクトリック・ライト・オーケストラの雰囲気がある。適度にポップで、遊びの要素を復活させた。前作よりも軽い気持ちで聞ける。想像される光景が晴れており、海沿いの住宅地になる。ストリングス、コーラスはかなり控えたようだ。
8
HEY VENUS!
2007年。ロックの快活さが戻り、アルバム全体が明るい雰囲気だ。コーラスはこれまでどおりで、ストリングス、ホーン・セクションも使う。「ラン・アウェイ」は60年代のフィル・スペクターがかかわったようなサウンドで、いわゆるウォール・オブ・サウンドに近い。「イントゥ・ザ・ナイト」はパーカッションと途中のツイン・ギター、アナログ・シンセサイザーが70年代ロックを思わせる。「バターシー・オデッセイ」はややサイケデリック・ロックの雰囲気。11曲で35分。
9
DARK DAYS/LIGHT YEARS
2009年。オープニング曲のイントロがスタジオの談笑らしき音で始まり、荒々しいガレージロック風のギター、高い声のボーカルで意表をつく。3曲目の「モペット・アイズ」もリズムを強調したサウンドで、スーパー・ファーリー・アニマルズとしては意外だ。4曲目以降はこれまでよりややシンプルながら、メロディアスなロックに戻る。「マウント」はアメリカのアコースティック時代とエレクトリック時代を合わせたような曲。「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ニール・ダイアモンド」はニール・ダイアモンドの曲が使われるわけではないが、歌詞に「スイート・キャロライン」が出てくる。10分弱ある「プリック」の後半はアンビエント・サウンドだ。

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