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SEPULTURA

 
BESTIAL DEVASTATION
1985年。ブラジル出身の4人組で、ボーカルがリズム・ギターを兼任。スプリット・アルバムなのでセパルトゥラは5曲。演奏はプロレベルとは言えないが、全曲に勢いがある。「ウォリアーズ・オブ・デス」はメロディアスで構成もすばらしい。
1
MORBID VISIONS
1986年。スレイヤーをさらに速く攻撃的にしたような突進型スラッシュメタル。ボーカルはデスメタル風ではなく、吐き捨てるような歌い方。スレイヤーの「レイン・イン・ブラッド」が手本なのか。
2
SCHIZOPHRENIA
1987年。ギターがアンドレアス・キッサーに交代。ギターがリズムを短く刻み、ドラムが高速で走っていく。ボーカルはデスメタルに近くなっているが、このころデスメタルそのものが黎明期であったため、このボーカルスタイルがデスメタルの基本形として認識された可能性がある。スラッシュメタルが最もうるさい音楽だった時代の、最先端のサウンド。
3
BENEATH THE REMAINS
1989年。メンバーの演奏能力と音質が向上。特にドラムの向上は大きい。スレイヤーのようにスピードを落とした重さを見せることもなく、サンフランシスコのリズミカルなスラッシュメタルでもない。速い刻み方で突進するサウンドはやや時代遅れかもしれないが、曲に過激さと質を求めるファンには最高だった。
4
ARISE
1991年。英米ともこのアルバムからチャートに入るようになった。従来型の切れのいいスラッシュメタルもあるが、リズムギターの刻む音が低くなっていたりパーカッションが入ったりしてバラエティー豊かになっている。アメリカ・フロリダを中心とするデスメタルとは違うアプローチを見せたことが個性確立につながっている。「オルタード・ステイト」収録。「オーガズマトロン」はモーターヘッドのカバー。全米119位、全英40位。
 
ARISE
1992年。シングル盤。「アライズ」とライブ2曲。ライブはライブビデオから音声のみを抜き取っている。
5
CHAOS A.D.
1993年。前作までとは明らかにサウンドが変化し、パーカッションが増えた。地元ブラジルの未成熟な体制と危なっかしさを歌詞に織り込み、将来への不安を表現する。ギター、ベースの低い音がサウンドの全体的な重さとして詩の内容に深刻さを与え、高い音のパーカッションがブラジルの民族音楽を連想させる。全米32位、全英11位。「テリトリー」は全英66位、「リフューズ/レジスト」は51位、「スレイブ・ニュー・ワールド」は46位。アメリカでは「ルーツ」よりも売れている。
 
SLAVE NEW WORLD
1994年。シングル盤。「スレイブ・ニュー・ワールド」とR.D.P.のカバー、アナログ盤のみ収録の曲、「オーガズマトロン」のライブ、「ケイオスA.D.限定盤」収録の曲。
6
ROOTS
1996年。「ケイオスA.D.」の路線を大きく押し進め、民族色を大幅に取り入れた。ギターのチューニングを故意に変更して、音圧を保ちながら低音を強調するサウンドがヒット。現代ヘビーロックの主流となった。「ルーツ」は時代の最先端となり、ヘビーメタルの新しいジャンルを開拓、さらにヘビーメタルの枠を超えて発展した。マックス・カヴァレラのボーカルはラウドロックというジャンルの基本となるスタイルとして、パンテラとともに後続のアーティストに影響を与えている。全米27位、全英4位。
 
ROOTS BLOODY ROOTS
1996年。シングル盤。「プロクリエイション(オブ・ザ・ウィキッド)」はセルティック・フロストのカバー。ライブが4曲あり、うち2曲はメドレーで実質6曲収録されている。全英19位。
 
RATAMAHATTA
1996年。シングル盤。「ウォー」はボブ・マーリーのカバー。「ルーツ・ブラッディ・ルーツ」はデモ。「スレイヴ・ニュー・ワールド」「アーメン/インナー・セルフ」はライブ。全英23位。
 
ATTITUDE
1996年。シングル盤。「ルックアウェイ(マスター・ヴァイブ・ミックス)」はフェイス・ノー・モアのマイク・パットン、KORNのジョナサン・デイヴィス、マックス・カヴァレラがボーカルを取る。「マイン」はマイク・パットンがボーカル。「クレンチト・フィスト」「バイオテック・イズ・ゴジラ」はライブ。全英46位。
 
 
BLOOD-ROOTED
1997年。未発表曲、ライブ、バージョン違いを集めた企画盤。全米162位。
7
AGAINST
1998年。ボーカルが交代。前任者のイメージを崩さないようにしているのか、歌い方がよく似ている。そうなると、マックス・カヴァレラと比較されるのは必至だが、交代した割にはやや迫力に欠ける。「ルーツ」で既にヘビーロックの頂点に立っているので、全くイメージを変えた歌い方の方がよかったかもしれない。サウンドは前作を踏襲しながら、インダストリアル風、ハードコア風の部分を拡大している。「カマイタチ」で日本の和太鼓グループ、鼓童が参加、メタリカのベース、ジェイソン・ニューステッドが「ヘイトリッド・アサイド」で参加。全米82位、全英40位。
8
NATION
2001年。前作と変わるところがあまりなく、目新しさに欠ける。この手の音楽は、普通に戻ることが許されないような雰囲気があるので、何か仕掛けるべきだった。久しぶりにバンドのロゴを変えたのはイメージ変更のメッセージか。
 
 
UNDER A PALE GREY SKY
2002年。2枚組ライブ盤。ボーカルはマックス・カヴァレラ。
 
 
REVOLUSONGS
2003年。カバーによる企画盤。
9
ROORBACK
2003年。この路線でしばらく落ち着くことを選択したかのようなサウンド。仮にそうであるならば、ドラムのイゴール・カヴァレラとギターのアンドレアス・キッサーは役不足でもったいない。最後の曲は蛇足。ボーナストラックはU2のカバー。
10
DANTE XXI
2006年。イントロを除く最初の3曲でハードコアの方向に向かったような印象を持たせる。「ルーツ」で売れる以前のスタイルに戻り、重量感を付け足したようなサウンド。アルバムの半ばになるとハードコアよりもミドルテンポの重さを強調する曲が多くなる。15曲のうち、イントロが4曲あり、残りの11曲は2、3分台。曲によっては金管楽器やチェロを使用。「復讐の叫び」はジューダス・プリーストのカバー。
 
INFLIKTED/CAVALERA CONSPIRACY
2008年。セパルトゥラ、ソウルフライのボーカル、マックス・カヴァレラと、セパルトゥラのドラム、イゴール・カヴァレラが結成したバンド。4人編成。パーカッションはそれほど出てこない。セパルトゥラやソウルフライよりも少ない。ギターの音やボーカルの歌い方がこれまでのラウドロック、ヘビーロックと呼ばれるスタイルを踏襲しているので、安心はするが、安心できることがいいことなのかどうかは判断が分かれるだろう。セパルトゥラの「ルーツ」が世界的にヒットした時は、ロックによる多文化主義、文化相対主義の具体化という意味があり、サウンドとバンドの出身地が重要な意味を持っていた。時代が進んで、エイジアン・ダブ・ファウンデイションやシステム・オブ・ア・ダウンがヒットした今となっては、マックス・カヴァレラとイゴール・カヴァレラが同じバンドで活動する意味を、彼ら自身が十分に考えなければ成功できない。

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