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THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND

1
FLAMED
1972年。ブルース、ロックンロールを基調とするロック。「フレイムド」と「恋をしようよ」はカバーで、他の7曲はアレックス・ハーヴェイが作曲。ハードロックと呼べるのは「真夜中のモーゼ」「セント・アンソニー」。自覚的にハードロックをやっているのではなく、演奏したい曲を録音したらハードロックやブルースになったというサウンドだ。「イゾベル・ゴウディ」は7分半の曲が3部に分かれている。「ハンマー・ソング」はいいバラードだ。「クリスマス・ツリーに明かりがついてないよ、母さん」収録。日本盤は2014年発売。
2
NEXT
1973年。邦題「センセイショナル!!」。グラムロックの雰囲気が入り、当時の流行をサウンドに反映している。前作よりもロック、ポップに焦点が合っている。「ギャン・バン」「ギィディ・アップ・ア・ディン・ドン」はグラムロック風。「ネクスト」はジャック・ブレルのカバーで、ミュージカル風に聞こえる。「ラスト・オブ・ティーンエイジ・アイドルパート1、2、3」は前作に続き収録された7分、3部構成の曲。サウンドが途中で大きく変わるので切れ目は分かりやすい。このアルバムで日本デビュー。
3
THE IMPOSSIBLE DREAM
1974年。邦題「見果てぬ夢~怪傑アレックス・ハーヴェイ・バンド」。オープニング曲の「ホット・シティー・シンフォニー(パート1バンボー)」と「ホット・シティー・シンフォニー(パート2びんの中)」は前作の「バンボー・マーブル・アイ」を発展させた13分の組曲。ライブでミュージカルに仕立てることを前提とした歌詞になっており、実際にミュージカル風に再現したと思われる。「ホット・シティー・シンフォニー(パート2びんの中)」ではホーンセクション、「鬼軍曹のラグ」ではストリングスが使われ、サウンドには制限を設けていない。女性ボーカルが参加する「聖歌」は70年代のイギリスでは屈指のバラードだ。
4
TOMORROW BELONGS TO ME
1975年。邦題「明日はセンセイショナル!」。前作より落ち着いている。組曲もなく、7分ある「機械獣」がミュージカル風の雰囲気を残すが、この曲はキーボード奏者が単独で作曲しており、アレックス・ハーヴェイは作曲に関わっていない。
LIVE
1975年。邦題「ライヴ!!オデオン座のセンセイション!」。ライブ盤。「ホット・シティー・シンフォニー(パート1バンボー)」を「バンボー」として再現。「フレイムド」は11分ある。視覚的要素を記録できないレコードでは、演劇的な演奏を収録してもなかなか伝えきれないと考えたのか、明らかにミュージカルをやっていると分かるような曲は入っていない。トム・ジョーンズの「デライラ」をカバーし、ヒットしている。
5
THE PENTHOUSE TAPES
1976年。邦題「ペントハウスの大騒動」。10曲のうち7曲はカバー。デル・シャノンの「悲しき街角」、オズモンズの「クレイジー・ホーシズ」、アリス・クーパーの「スクールズ・アウト」は有名で、選曲自体も意外だが、編曲に特段の面白さはない。古い曲は30年代に作られている。アレックス・ハーヴェイが作曲した「セイ・ユーアー・マイン」はスタンダード曲風になっている。「ラブ・ストーリー」はジェスロ・タルの初期の曲で、フルートは使われずにギターとキーボードが活躍する。「哀愁の酒場にて」はジミー・ロジャースの1932年の曲。「チーク・トゥ・チーク」はライブ録音。
6
SAHB STORIES
1976年。このアルバムのサウンドを特徴づけているのはアメリカの西海岸風のキーボードだ。シンセサイザーではなく残響の長いエレキピアノを多用し、ハードロックよりも軽い印象を与える。キーボード奏者が単独で作曲した「シロッコ」はこれまでになかった浮遊感のある曲。7分近くある。ギターが作曲に関わった曲はロックのイメージ通り。全体にミドルテンポの曲が多い。ボストン茶会事件にちなんだとみられる「ボストン・ティー・パーティー」がヒット。このアルバムの後、アレックス・ハーヴェイを除く4人でアルバムを出している。
7
ROCK DRILL
1977年。キーボードが交代。オープニング曲となっているタイトル曲はアレックス・ハーヴェイとキーボード奏者の共作となっており、プログレッシブロックの影響を受けた曲調となっている。前任のキーボード奏者と共作してる「ザ・ドルフィンズ」はグラムロックではないハードロック。「明日はセンセイショナル!」以降のアルバムではロックとして最も出来がよい。「キング・コング」はマックス・スタイナーの作曲。「ミセス・ブラックハウス」はイギリスの保守的活動家メアリー・ホワイトハウスについて歌うカントリーロック。このアルバムで解散。アレックス・ハーヴェイは82年に死去。

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