THE RUNAWAYS/BIRTHA

  • パンク、ディスコの時代に登場した女性ロックバンド。5人編成。下着で演奏することをことさら強調された。
  • 作曲面での中心はギターのジョーン・ジェット、見た目での中心はボーカルのシェリー・カーリー。
  • 短期間の活動で解散し、ギターのリタ・フォード、ジョーン・ジェットはともに80年代にヒット曲を出す。ドラムは故人。
  • バーサは女性4人のハードロックバンド。ドラムがメーンボーカルをとっていた。

 
THE RUNAWAYS/THE RUNAWAYS

1976年。邦題「悩殺爆弾/禁断のロックンロール・クイーン」、のち「チェリー・ボンブ」。ギター2人の5人編成。ギターはジョーン・ジェットとリタ・フォード。作曲は主にプロデューサーとジョーン・ジェットが行っている。デビューした時期はパンク・ロックが流行したときと重なっているが、サウンドはロックンロールを基調とする。ほとんどの曲はサビの部分で曲タイトルを歌うので覚えやすい。「ロックン・ロール」はルー・リードのカバー。「行きづまりの正義」は曲の組み立てが「チェリー・ボンブ」と同じ。「パンクは秘密の合言葉」収録。全米194位。

 
QUEENS OF NOISE/THE RUNAWAYS

1977年。全員が作曲に参加。曲もメロディアスになり、ハードロック寄りになっている。「はっきりさせて!」「危険な遊び」「悪魔のネオン・エンジェル」収録。前作と同じく、最後の曲は7分を超える。「ときめく心は誰のせい?」収録。バンドの最高作。全米172位。

 
LIVE IN JAPAN/THE RUNAWAYS

1977年。日本公演のライブ。「ワイルド・シング」はトロッグスのカバー。12曲のうちカバーが2曲、新曲が3曲。歓声は女性の方が目立つ。「オールナイトでぶっ飛ばせ」収録。

 
WAITIN’ FOR THE NIGHT/THE RUNAWAYS

1977年。ボーカルが抜け、ジョーン・ジェットがボーカルを兼任し、ベースが交代。演奏や曲は加齢にともなって角が取れている。センセーショナルであることを売りにしてきたバンドとしては、そのセンセーショナルさが薄れないうちに次の手を打っておきたいところだった。10曲のうち8曲はジョーン・ジェットの作曲。「リトル・シスター」収録。

AND NOW...THE RUNAWAYS/THE RUNAWAYS

1978年。ベースが交代。「クレイジー・ナウ」はスレイドのカバー。「アイム・ア・ミリオン」はリタ・フォードがボーカルをとる。「ブラック・レザー」はセックス・ピストルズのスティーブ・ジョーンズ作曲。

FLAMING SCHOOLGIRLS/THE RUNAWAYS

1980年。5曲はライブ、5曲は未発表曲。

 
BIRTHA/BIRTHA

1972年。キーボードを含む4人編成で、ギターとベースとドラムがボーカルを兼任する。メンバーが全員女性のロックバンドは、ファニーが1971年に全米40位のヒットを出している。このバンドはメンバーが全員女性のハードロックバンド。特にボーカルがすばらしく、ハードロック全体の中でも高いレベルだ。キーボードはオルガン中心。

 
CAN’T STOP THE MADNESS/BIRTHA

1973年。前作と同路線。メーンボーカルはドラム。このバンドがアルバムを出しているレーベルはダンヒル傘下で、基本的にポップなサウンドを特徴とする。ハードなロックの割にコーラスが美しいのはレーベルの個性だと思われる。