RUBICON

  • スライ&ザ・ファミリー・ストーンのサックス奏者を中心とする7人編成のロックバンド。アメリカ出身。
  • サックス2人、トランペット、ギター、ベース、ドラム、キーボードで構成。全員がボーカルをとる。
  • 解散後、ギターのブラッド・ギルス、ベースのジャック・ブレイズ、ドラムのケリー・ケイギーはハードロックバンド、ナイト・レンジャーで成功している。

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RUBICON

1978年。邦題「シスコの熱風」。ハードロックとファンクの間のサウンド。ギターのブラッド・ギルス以外、6人が作曲に関わる。ホーンセクションとベースがどの程度活躍するか、ギターがどのくらい目立つかで、ハードロックかファンクかの度合いが移動する。「一触即発」「炎の誘惑」はハードロック調。「移りゆく日々」「チーティン」はファンク調。「移りゆく日々」はジャック・ブレイズのベースがいい働きをしている。ジャケットはアース・ウィンド&ファイアの「太陽神」、エレクトリック・ライト・オーケストラの「アウト・オブ・ザ・ブルー」、カーペンターズの「ナウ&ゼン」を描いた長岡秀星。

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AMERICA DREAMS

1979年。邦題「夢のアメリカ」。サックス、トランペット奏者のみで作られた曲と、ギターやキーボード奏者が参加した曲に差ができ、それぞれファンク調、ロック調となる。楽器によって異なる音楽的関心が顕著に現れるのが「レット・ユアセルフ・ゴー」「ハイヤー・アンド・ハイヤー」と「ラヴ・オン・ザ・ラン」だ。「ラヴ・オン・ザ・ラン」はこの当時流行したアメリカン・プログレッシブ・ハードロックのような曲。アルバムタイトル曲はロックとホーンセクションがうまく混じり、可能性を秘めた曲だ。「ギミー・サム・ラヴィング」はスペンサー・デイヴィス・グループのカバー。このアルバムで解散。