POWER QUEST

  • イギリスのヘビーメタルバンド。5人編成。ドラゴンフォースのメンバーが結成したバンド。
  • ドラゴンフォースと同様、高速の演奏をする。

1
WINGS OF FOREVER

2002年。ギター2人、キーボードを含み、ドラム不在の5人組。イギリス出身。ギターの1人はドラゴンフォースの中心人物、キーボードは元ドラゴンフォース。ボーカルはアルテミスのメンバー。ドラムの音が早く減衰するため、サウンドはそれほど重厚ではない。イギリス出身としては、コンセプトもサウンドも珍しくないが、その両方を兼ね備えているのは珍しい。

2
NEVERWORLD

2003年。ギターが1人抜け、ドラムが加入、5人編成。作曲はキーボードが行っているので曲もキーボード主導が多い。「テンプル・オブ・ファイア」はスレッショルドのキーボードが参加しているが、イントロが古風なシンセサイザーだ。「エッジ・オブ・タイム」「フォー・エバーモア」は80年代ロック風。エデンブリッジのボーカルが2曲で参加。

3
MAGIC NEVER DIES

2005年。ドラムが交代。ひたすら速いというわけではないところがドラゴンフォースとの違いになる。速いと感じるのはドラムが叩き続けるからだが、それも1曲ずっとというわけではない。ボーカルの力強さや表現力は発展途上。

4
MASTER OF ILLUSION

2008年。スピーディーな曲ばかりではなくなり、一般的に言われているメロディック・スピード・メタルのジャンル名が当てはまらなくなった。キーボードを含むヘビーメタルとしては質を保っている。物語を感じさせるジャケットだが、サウンドは明るめで、重厚なキーボードよりも軽やかななシンセサイザーが多用される。このアルバムでデビューしていれば違った評価が得られたはずだ。普通のヘビーメタル・ファンがパワー・クエストのアルバムをわざわざ買う気になるかどうか。「審判の日」はメガデスのカバー。

5
BLOOD ALLIANCE

2011年。

 
ENTER DECEPTION/CELLADOR

2006年。ギター2人の5人編成。アメリカ出身。ドラゴンフォースのサウンドで、キーボードがいない編成。どの曲も高速に演奏されるが、ドラゴンフォースに比べてそれぞれの楽器に見せ場が少ない。ドラムは実際に演奏しているのかどうか不明。ベースも特に目立たない。メンバーは若く、ドラムは1989年生まれ。アメリカのバンドでありながら、ロックン・ロールやバラードがなく、そうした意味ではアメリカ人の音楽的趣味は幅広くなっている。楽器演奏陣はそのままでよいが、ボーカルだけにでも個性が欲しいところだ。