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THE POLICE

1
OUTLANDOS D'AMOUR
1978年。ボーカル兼ベースのスティング、ギターのアンディ・サマーズ、ドラムのスチュアート・コープランドによる3人組。イギリス出身。スチュアート・コープランドはイギリスのプログレッシブ・ロックバンド、カーヴド・エアのメンバーだった。ロックにレゲエのリズムを取り入れたことがこのバンドの最大の特徴ということになっている。レゲエのリズムを取り入れたバンドは他にもあるが、ポリスが成功した要因はデビューのタイミングにある。1976年にパンク・ロックのブームが起こり、反体制性に注目が集まると、発展途上国の音楽である(ジャマイカの)レゲエに好意的評価が集まった。当時イギリスは不況であり、保守系政治家が外国人労働者排斥を訴えていたが、エリック・クラプトンがこの政治家を支持すると発言した。これが旧体制大物アーティストと新人ロック・バンドの対立という構図を作る。こうした状況に最もよく反応したのがクラッシュのジョー・ストラマーで、異人種排斥に反対するアーティストの組織「アクト・アゲインスト・レイシズム(AAR)」をつくり、イギリス各地でフェスティバルを行った。ポリスが登場したのは、この動きとはまったく別であるが、支持するファンは以前よりもレゲエに対する距離感が消えていた。ポリスのデビューがパンク・ブームより早ければ、大きな成功はなかったかもしれない。レゲエを大きく取り入れた曲は「ソー・ロンリー」「ロクサーヌ」「キャント・スタンド・ルージング・ユー」。スティングの声は高めで、コーラスは3声。「サリーは恋人」はポップ。スティングは全曲の作曲に関わり、アンディ・サマーズ、スチュワート・コープランドと1曲ずつ共作。
2
REGGATTA DE BLANC
1979年。邦題「白いレガッタ」。レゲエのリズムがあからさまに出てくることは少なくなり、前作ほど分かりやすくはない曲が並ぶ。オープニング曲の「孤独のメッセージ」は大ヒットし、代表曲となった。ポップさはやや後退している。スチュアート・コープランドが単独で3曲作曲している。「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」のイントロのギターは後にカナダの3人編成ロック・バンド、ラッシュが多用し、「ポリス化」と批判された。
3
ZENYATTA MONDATTA
1980年。「アウトランドス・ダムール」をやや明るめにしたようなアルバム。ハードな曲はなく、全体的に聞きやすい。「高校教師」はスティングが教育実習生だったときの体験を題材にしているためそうしたタイトルが付いている。曲はポップだが歌詞は社会的になり、「世界は悲しすぎる」「ボムズ・アウェイ」は世界情勢について歌っている。「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」収録。
4
GHOST IN THE MACHINE
1981年。キーボードと金管楽器を多くの曲で使用し、これまでよりも音の種類が増えた。3人で再現することは不可能で、レコードに記録された音楽としての質を重視していると言える。「マジック」はメロディーを主導するのがギターではなくキーボードだ。同様に「トゥ・マッチ・インフォメーション」も金管楽器だ。ボーカルがずっとコーラスになっている曲が複数ある。ジャケットもタイトルも機械を意識しているので、サウンドもそれにかなっている。メロディーそのものはポップで親しみやすい。
5
SYNCHRONICITY
1983年。英米で大ヒット。タイトル曲は1曲目が「シンクロニシティI」、6曲目が「シンクロニシティII」となっている。どちらもアップテンポで、特に1曲目の方はハードなロックだ。「ウォーキング・イン・ユア・フットステップス」と「マザー」はメロディーやサウンドが中東、アフリカの雰囲気がある。レコードで言えばA面の最初が「シンクロニシティI」、最後が「シンクロニシティII」で、発展途上国の民族音楽を挟んだ形になる。デビュー当時のレゲエを拡大させ、民族音楽を取り入れた曲をA面に集めたということになる。7曲目以降のB面は通常のロックが並ぶ。「見つめていたい」は7曲目。このアルバムで活動休止。
 
 
EVERY BREATH YOU TAKE:THE SINGLES
1986年。ベスト盤。「高校教師」は再録音されたバージョンを収録。
 
GREATEST HITS
1992年。ベスト盤。

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