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NIRVANA/CLEAR BLUE SKY/DR.Z

1
THE STORY OF SIMON SIMOPATH
1967年。ボーカル兼ギター、ベース、ドラム、キーボード、チェロ、ホルンの6人編成。物語に沿って進むコンセプト盤。プリティ・シングスの「S.F.ソロウ」より早く出ており、最も早く出たコンセプト盤の一つ。曲は多くが2分台のポップスで、ジャケットから想像されるサイケデリックさはそれほどない。楽器の中心はキーボード。物語はキリスト教の影響を受けている。妄想で精神的に衰弱した主人公の青年は、夢想の中で女神に出会い、精神的に救済される。女神の名前がマグダレーンと設定されていることから、マグダラのマリア、すなわち聖母マリアを思わせる。マグダレーンがいた場所も「ペンテコスト・ホテル」となっている。「ウィングス・オブ・ラヴ」「ペンテコスト・ホテル」収録。
2
THE EXISTENCE OF CHANCE IS EVERYTHING AND NOTHING WHILE THE GREATEST ACHIEVEMENT IS THE LIVING OF LIFE,AND SO SAY ALL OF US
1968年。邦題「オール・オブ・アス」。ボーカル兼ギター、ギター、キーボードの3人編成。ボーカル兼ギターのパトリック・キャンベル・ライオンズ、キーボードのアレックス・スパイロポウロスが作曲。ストリングス、ホーンセクションを含む室内楽ポップス。当然ながらビートルズやソフトロックにも影響を受けているだろう。「フランキー・ザ・グレイト」「ユー・キャン・トライ・イット」は女性のコーラスがつく。「レインボー・チェイサー」「タイニー・ゴッデス」「ガール・イン・ザ・パーク」収録。
3
TO MARKOS 3
1970年。邦題「ブラック・フラワー」。ソフトロック、サイケデリック、サンシャイン・ポップ等を併せ持ったポップス。パトリック・キャンベル・ライオンズとアレックス・スパイロポウロスが作曲し、オーケストラを含むバンドサウンドになっていると、この2人はアーティストというよりもトニー・マコウレイやロジャー・クック、ロジャー・グリーナウェイのようなプロデューサーと認識した方が適切だ。「クリストファー・ルシファー」「イット・ハプンド・トゥ・サンデイズ・アゴー」「イリノイ」はトニー・マコウレイがアレンジしたようなポップスだ。
4
LOCAL ANAESTHETIC
1972年。邦題「局部麻酔」、または「涅槃」。パトリック・キャンベル・ライオンズの個人プロジェクトとなっている。A面は16分、B面は19分の1曲ずつ。A面の「モダス・オペランディ」とはラテン語で「犯行手口」。いくつかの音楽の断片をつなげたような曲。B面の「ホーム」は5部構成で、各部が分かりやすく分割された室内楽ポップス。途中に出てくるエレキギターはブルースロックのような弾き方だ。70年前後のプログレッシブ・ロックをパトリック・キャンベル・ライオンズが解釈し、1人で完成させたアルバムと言える。
5
SONGS OF LOVE AND PRAISE
1973年。邦題「愛の讃歌」、または「愛の賛歌」。パトリック・キャンベル・ライオンズの個人プロジェクト。「レインボー・チェイサー」「ペンテコスト・ホテル」を再録音して収録している。「オール・オブ・アス」のころに戻ったような曲調。ストリングス、ホーンセクション、パーカッションを使っているが、統一感よりも多様性を意識したような作風だ。
SECRET THEATRE
1994年。未発表曲などを集めた企画盤。21曲収録。朗読が3曲ある。パトリック・キャンベル・ライオンズのボーカルではない曲も含まれている。
ORANGE AND BLUE
1996年。企画盤の2枚目。12曲収録。アメリカのニルヴァーナの「リチウム」をカバーを収録。
CLEAR BLUE SKY/CLEAR BLUE SKY
1970年。ボーカル兼ギター、ベース、ドラムの3人編成。ギターを中心とするハードロック。ニルヴァーナのパトリック・キャンベル・ライオンズがプロデューサーとなっている。メロディーというよりもリズムや拍節に合わせたフレーズで音楽を組み立てている。キーボードも若干使い、ギターの多重録音もしている。粗さを残したサウンドは、ニルヴァーナとはかなり異なるが、それがパトリック・キャンベル・ライオンズのA面は1曲が3部構成になっているが、それぞれ曲がいったん切れるので組曲と解釈するのが適切だろう。B面は4曲。ジャケットはロジャー・ディーン。
THREE PARTS TO MY SOUL/DR.Z
1971年。キーボード兼ボーカル、ベース、ドラムの3人編成。プロデューサーはキーボード兼ボーカルとニルヴァーナのパトリック・キャンベル・ライオンズ。エマーソン・レイク&パーマーがデビューして1年後のアルバム発売となっている。編成は同じだが曲はクラシックやジャズを取り入れているわけではなく、取り立ててサウンド上の大きな注目点があるわけではない。10分台、11分台の曲があり、曲を無理につなげてでも長くしようという意志はこの時代の白人アーティストの空気だろう。パトリック・キャンベル・ライオンズがニルヴァーナの「局部麻酔」に向け、クリア・ブルー・スカイとともに参考にしたアルバムとも言える。

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