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MUSE

1
SHOWBIZ
1999年。ボーカル兼ギター兼キーボードを含む3人編成。イギリス出身。ほとんどの曲でキーボードが使われるが、全体のサウンドはギターが中心。キーボードはメロトロンとオルガンが過半数。緊張感のあるボーカルとギターで、繊細なメロディーを作る。ポップで前向きな曲は少なく、鬱屈した感情を歌い上げる。「サンバーン」「マッスル・ミュージアム」収録。
 
RANDOM 1-8
2000年。アルバム未収録曲で構成された企画盤。ブックレットの表記は8曲。隠しトラックと思われる曲が3曲収録されている。リミックスのようなサウンドで、3曲目にはボーカルも入る。「フィリップ」「ドゥ・ウィ・ニード・ディス?」はライブ。
 
 
PLUG IN BABY
2000年。シングル盤。
2
ORIGIN OF SYMMETRY
2001年。ベースとキーボードの活躍が多くなった。メーン楽器がギターではなくキーボードの曲も複数ある。サウンドの緊張感も大きくなり、ベースにはディストーションがかかる。ハードになったと言えるが、それはベースによるところが大きい。キーボードの音も現代風になった。日本盤の帯には「究極の過剰の美学」と書かれているが、それほど過剰だとも思わない。レコード会社による音の性格付けか。
 
HYPER MUSIC
2001年。シングル盤。タイトル曲はライブ。
 
BLISS
2001年。シングル盤。ライブ1曲、アルバム未収録曲1曲収録。
 
NEW BORN
2001年。シングル盤。タイトル曲はライブ。スタジオ録音の3曲はアルバム未収録曲。「プラグ・イン・ベイビー」はライブ。「ピアノ・シング」はクラシックのピアノ・ソナタのような演奏。
 
 
HULLABAROO SOUNDTRACK
2002年。ライブ盤。
 
DEAD STAR・IN YOUR WORLD
2003年。ライブ盤収録の新曲のスタジオ録音バージョンを収録。フランキー・ヴァリ、またはボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」のカバー収録。「イン・ユア・ワールド」はバッハのトッカータとフーガニ短調と同じフレーズが使われる。
 
TIME IS RUNNUNG OUT
2003年。シングル盤。エレクトロニクスのイントロから徐々に盛り上がり、ファルセットのサビに到達するミューズの得意技。
3
ABSOLUTION
2003年。キーボードの量が減り、ギターが増えている。ベースがギターの役割を果たすのはベン・フォールズ・ファイヴと同じだ。アルバムの真ん中に短いインストが入り、アルバムを前半と後半に分けている。ハードな曲はこれまでよりハードになり、静かな曲ではストリングスを使う。アルバムの中での激しさと静けさに幅が出た。
4
BLACK HOLES AND REVELATIONS
2006年。コーラスが厚くなり、ギターとキーボードが同時に演奏される曲が増えた。3人のバンドとしてはサウンドが厚いと言える。メロディーも覚えやすくなり、ギターのフレーズにも印象的なメロディーが多い。ボーカル兼ギター兼キーボードのマシュー・ベラミーは事実上ドラムとベース以外のほとんどの音を演奏しているため、担当楽器の表記があまり意味を持たなくなっている。このアルバムで世界的にデビュー。
 
HAARP
2008年。ライブ盤。CDとDVDの2枚組。「イントロ」はプロコフィエフのバレエ音楽「ロミオとジュリエット」の「騎士たちの踊り」。CDは14曲、DVDは20曲収録されており、異なる日の公演なので演奏も若干違っている。ボーカルのファルセットはスタジオ盤とほぼ同じ。ヒットした「ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ」からの選曲が多く、ドラマチックさと覚えやすさが同居するサウンドを無難に演奏する。
5
THE RESISTANCE
2009年。11曲のうち、最後の3曲は「エクソジェネシス(脱出創世記)」として第1~3部を構成している。これを1曲とすると9曲で、8曲にかっこつきの邦題が付いている。曲はどれも壮大もしくは抒情的。「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ユーラシア」は途中でクイーンの「伝説のチャンピオン」を思わせるサウンドが出てくる。この曲のエンディングはショパンのノクターンが使われる。「アンナチュラル・セレクション」はアバの「レイ・オール・ユア・ハンズ・オン・ミー」に近いフレーズが出てくる。「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ユーラシア」と「アイ・ビロング・トゥ・ユー」にはタイトルのあとに別のタイトルを足しているが、曲の構成も2曲がつながったような形になっている。「エクソジェネシス(脱出創世記)」は計約13分で、オーケストラ風の編曲をしている。「レジスタンス」「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ユーラシア」はジョージ・オーウェルの「1984」に出てくる概念を歌詞に使っている。
6
THE 2ND LAW
2012年。邦題「ザ・セカンド・ロウ~熱力学第二法則」。キーボード、エレクトロニクスはもちろん、ストリングス、合唱団、ホーンセクション等まで、現代的な音楽の構成要素として考えうるものはおおむね使っている。バンドとしては3人編成なので、ギター、ベース、ドラムの音を聞きやすく整えることなく、粗い感触のままにしている。ボーカルが単語をバラード並みに長く引き延ばして歌いながら音階を上げていき、同時にバックの演奏を徐々にハードにしていき、聞き手がため続けた抑圧を解放する。ミューズの曲の特徴はこの点に集約され、これが一貫して続いている。「パニック・ステーション」はスティービー・ワンダーの「迷信」を意識した曲。「セイヴ・ミー」「リキッド・ステイト」はベースのクリス・ウォルステンホルムがボーカルをとる。
LIVE AT ROME OLYMPIC STADIUM
2013年。ライブ盤。デビュー以来、アルバムを2枚出すごとにライブ盤を出している。CDは13曲、DVD、ブルーレイは20曲収録。「レジスタンス(愛の抗戦)」「ヒステリア」「ナイツ・オブ・サイドニア」「スターライト」はさすがに歓声が大きい。
7
DRONES
2015年。ギターが目立つ曲が多く、キーボードによるメロディーの補完が少なくなっている。4曲目までは前作のサウンドに近く、「マーシー」はキーボード主体でメロディーを構成する。「リーバーズ」以降はギターが華々しく、「アフターマス」までギターが曲を主導する。「ザ・グローバリスト」の後半はエルガーの「エニグマ変奏曲」の「ニムロッド」を使用。「ドローンズ」はパレストリーナのミサ曲を使用。「ニムロッド」はイギリスのイベントで、ミサ曲は英国国教会の聖餐でそれおぞれ使われるので、イギリス人にはなじみのある曲。2曲連続でクラシックを取り入れ、それをアルバムの最後に入れていることについては、議論されることを織り込んだ選曲だろう。特にミサ曲はボーカル兼ギターのマシュー・ベラミーが1人でボーカルを多重録音し、歌詞も付けているので個人的メッセージはあるだろう。ジャケットもこれまでで最も主張が強い。キリスト教を含めた宗教が世界を乱しているというような主張なら、ありきたりだ。

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