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MOON SAFARI

1
A DOORWAY TO SUMMER
2005年。ギター2人、ベース、ドラム、キーボードの5人編成。1970年代のヨーロッパのプログレッシブロックをなぞった懐古的サウンド。美化された過去のプログレッシブロックを聞き込み、自ら再現した感が強い。もともと既に存在する手本を再構築した作品は、その再構築に新たな意味を付加しない限り、大きな価値付けは難しい。キーボードはアナログシンセサイザー、オルガン、ピアノ中心。コーラスは柔らかめ。「ダンス・アクロス・ジ・オーシャン」はPFMの「セレブレイション」を参考にしたような曲。「ウィー・スピン・ザ・ワールド」は25分ある。日本盤は2012年発売。
2
BLOMLJUD
2008年。2枚組。ギターが交代。5声のコーラスを多用し、バンドの重要な個性と位置づけた。オープニング曲はアカペラで歌う。11曲のうち多くの部分が多声ボーカルになっている。声の重なり方を調整できるということは、楽器を含む音の重なり方も制御できるとみられる。前作と同様に古風な音を使い、現代的な電子音を使わない。30分を超える「アザー・ハーフ・オヴ・ザ・スカイ」は4部構成でそれぞれに副題も付く。コーラスが凝っている「ザ・ミーニング・オヴ・サクセス」とアップテンポで演奏される「チャイルド・インサイド・ザ・マン」が聞きどころだろう。最後の「トゥ・セイル・ビヨンド・ザ・サンセット」はアルバムを締めくくるような雰囲気がある。「ヤスガーの農場」はマウンテンの曲と同じタイトル、同じ邦題だがカバーではない。日本盤は2012年発売。
3
LOVER'S END
2011年。キーボードが加入し6人編成。従来のアナログシンセサイザーやピアノとともに、アコースティックギター、ハーモニカ、メロトロンを使い、曲に「ニューヨーク・シティ・サマーガール」「ハートランド」といったタイトルを付けている。「ザ・ワールド・ベスト・ドイーマーズ」はハドソン川が出てくる。ヨーロッパだけではなく、アメリカでも注目されることを意識したのは明らかだ。もっとも長い「曲でも14分に抑えられている。前作に比べ大きく変わっているのは歌詞だ。人格形成途上の抽象的な内面性から、男女間の卑近なエピソードに変わり、ヨーロッパ市民層特有の想像力は失われている。「サザン・ベル」「ニューヨーク・シティ・サマーガール」など、複数の曲でアカペラが出てくる。「ハートランド」はメロトロン、アナログシンセサイザー、オルガンが使われ、あざとさも感じられるが、コーラスも含めこのバンドの特徴がよく出ている。このアルバムで日本デビュー。
THE GETTYSBURG ADDRESS
2012年。ライブ盤。2枚組。「ヤスガーの農場」「ダンス・アクロス・ジ・オーシャン」「アザー・ハーフ・オヴ・ザ・スカイ」など、日本盤未発売のデビュー盤と「ブロムユード」に収録されている曲が半数を占める。ほとんどはスタジオ録音通りに演奏し、コーラスも再現する。
THE LOVER'S END TRILOGY
2012年。EP盤。「ラヴァーズ・エンド・パート1」のバージョン違い、「ラヴァーズ・エンド・パート2」、24分の「ラヴァーズ・エンド・パート3」を収録。「ラヴァーズ・エンド・パート1(オルタネイト・カット・ヴァージョン)」は原曲の半分以下の3分に短縮、ピアノとキーボードを中心とした曲になっている。
4
HIMLABACKEN VOL.1
2013年。オープニング曲の「キッズ」はアルバム全体のイントロの役割を担う。アルバムを前半と後半に分けたときに、それぞれの後半にプログレッシブロック風の曲が置かれている。これまでのアルバムに比べれば、技巧的なボーカルハーモニーを聞かせる部分が減り、曲を構成する音の一部として扱っている。8分超の「メガ・ムーン」はジェントル・ジャイアントを思わせる。「バーフライ」はハードだ。「レッド・ホワイト・ブルーズ」は白人的アメリカを意味する「レッド・ホワイト・アンド・ブルー」を借用した曲名になっている。
LOVER'S END COMPLETE EDITION
2013年。2枚組。1枚目に「クロスド・ザ・ルビコン」のアカペラバージョン、2枚目に「ラヴァーズ・エンド・トリロジー」を収録した拡大版。
LIVE IN MEXICO
2014年。ライブ盤。ドラムが交代。基本的にアルバム収録曲の再現となっている。ライブ録音後、各楽器やボーカルの音量を調整したとみられる。「ザ・ゲティスバーグ・アドレス~ライヴ・アット・ロスフェスト」と重なっている曲は「ア・キッド・コールド・パニック」のみ。
BEST OF(2005-2013)
2015年。ベスト盤。2枚組。未発表曲の2曲はともにアカペラバージョン。

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