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MARK BOALS/RING OF FIRE

1
IGNITION
1998年。アメリカン・ロック。アップ・テンポの曲がシャッフル・ビートになるので、ヨーロッパ風の雰囲気はない。曲によってはフェア・ウォーニング、あるいはダム・ヤンキースに似ている。
2
RING OF FIRE
2000年。ギターにトニー・マカパイン、キーボードにアーテンションのヴィタリ・クープリを迎えて制作。サウンドの方向を大きく変え、本格的ヘビー・メタルをやっている。作曲はマーク・ボールズ、トニー・マカパイン、ヴィタリ・クープリの3人がそれぞれ単独で行っている。マーク・ボールズは実力通りのボーカル。プッチーニのオペラ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」を歌っている。
3
EDGE OF THE WORLD
2002年。ギターにトニー・マカパイン、キーボードにラナ・レーンのエリック・ノーランダー、ドラムにディオのヴィニー・アピスほかを迎えた。前作はキーボードがヴィタリ・クープリだったため、ボーカルとギター、キーボードの実力の見せつけ合いの様相だった。演奏技術の高さは、それ自体が曲に緊張感を与えるので、前作が質の高い作品になることは当然の成り行きだった。今回はギター、キーボードがあまり主張していないので、マーク・ボールズによる、高音に伸びるボーカルを堪能することができる。
 
THE ORACLE/RING OF FIRE
2001年。バンド形態でのアルバム。バンド名義でアルバムを出す以上、バンドとしての特徴なり個性が求められる。このリング・オブ・ファイアに関して言えば、ボーカルを変えたアーテンション、以外の個性がどこにあるのかを問われることになる。キーボードのヴィタリ・クープリはアーテンションほど派手に引いているわけではなく、バンドの主導権はマーク・ボールズにあるととらえることができるが、そのことは逆にマーク・ボールズのソロ名義とどう違うのかという疑問を持たれることになる。
 
 
BURNING LIVE IN TOKYO 2002/RING OF FIRE
2002年。ライブ盤。
 
DREAMTOWER/RING OF FIRE
2002年。いくぶん落ち着いたサウンド。派手さは控えめ。ギターはジョージ・ベラスからトニー・マカパインに代わっている。この路線からもうひとつ突き抜ける何かが必要。
 
LAPSE OF REALITY/RING OF FIRE
2004年。キーボードが交代。ジャズ・ミュージシャンだという。それほど派手には弾かないが、ハードロックでよくみられる演奏をしている。ボーカルは一本調子。音域の広さや安定感以外の表現力をもっと出すべきだった。日本盤ボーナストラックでクリームの「ホワイト・ルーム」をカバー。
BATTLE OF LENINGRAD
2014年。キーボードにヴィタリ・クープリが復帰し、ベース、ドラムが交代。ベースはストラトヴァリウスの中心人物であったティモ・トルキが弾いている。メロディーの主軸であるボーカル、ギター、キーボードが、ヘビーメタルの内部でしか通用しない尺度による高い技術を持った人物で、技術以外にあまり取り柄がないため、バンド自体がメンバーの互助組織となっている。最も痛い点は作曲能力に優れたメンバーがいないことで、今回のアルバムはテーマを設けたことが逆に未熟な能力を露呈している。第二次世界大戦のレニングラード包囲を題材としているが、メンバーには重すぎたのではないか。オープニング曲の「マザー・ロシア」のイントロはレスピーギの「ローマの松」と同様、進軍を表す。

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