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MAE

1
DESTINATION:BEAUTIFUL
2003年。5人編成。メンバー表記はあるが、楽器の表記はない。デイヴィッド・ギメネズがすべての曲で作曲にかかわっており、11曲のうち9曲は単独で作詞作曲を行っている。ギター中心のメロディアスなロック。ボーカルは力いっぱい声を出す歌い方ではなく、必要十分な声で歌う。いわゆるエモやメロディック・パンクの歌い方ではない。キーボードも使われているが、キーボード奏者がいないバンドでもこのくらいのキーボードは使うだろうという程度。「サン」のエンディングでピアノのソロがある。「サマータイム」ではギターよりもキーボードが重要な役割を果たす。ロックなので角が立ったサウンドになっているが、パンクのように破壊的にならず、制御されたサウンドだ。
2
THE EVERGLOW
2005年。ギター兼ボーカル、キーボード兼ボーカルを含む5人編成。アメリカ出身。「プロローグ」で始まり「エピローグ」で終わる。両方とも少女の語りになっており、ファンタジーの世界に入るようだ。キーボードが目立つようになり、曲も壮大なアレンジが多くなった。「プロローグ」に続く「ウィアー・ソー・ファー・アウェイ」はピアノとストリングスで大きなタメを作り、3曲目の「サムワン・エルシズ・アームズ」に続く。この曲が最初の本格的なロックの曲。サウンドが厚い。コーラスも増えた。ポップと呼ぶほど明るいわけではないが、ひと言で壮大と呼ぶほど決まった雰囲気ではない。「カヴァー・ミー」の後半はメロトロンが使われる。最後の曲は7分で、エンディングは壮大。それ以外の曲は3~5分台。ブックレットは見開きのどちらかにジャケットと同じ雰囲気のイラストが描かれており、サウンドとイメージのリンクがうまく働いている。2006年に出たアメリカの再発盤は3曲追加されている。このアルバムで日本デビュー。
3
SINGULARITY
2007年。キーボードがムーグ中心になり、ギターと同じくらい目立っている。ピアノは少ない。「サムタイムス・アイ・キャント・メイク・イット・アローン」「ウェイティング」はモーション・シティ・サウンドトラックのようなサウンドだ。メロディーも覚えやすい。前作と同様に音が厚い。「プロローグ」「エピローグ」のような凝ったことはしていないが、アルバムの最初と最後に隠しトラックがある。アメリカではこのアルバムでメジャー・デビュー。
4
(M)ORNING
2009年。邦題「(モ)ーニング」。メイの綴りを分解し、M、A、Eを頭文字としてそれぞれ「モーニング」「アフタヌーン」「イヴニング」とする3部作の1枚目。ベースとキーボードが抜け3人編成。ベースは脱退したメンバーがそのまま演奏している。キーボードはボーカル兼ギターが兼任するものの、前作ほどの目立った使い方はせず、ギターを中心とする穏健なロックとなっている。曲は鳥のさえずりや日常生活の音でつながっていることが多い。オープニング曲の「グッド・(モ)ーニング」、エンディングの「(モ)ーニング・ドライヴ」、真ん中の「2羽の鳥」はインスト曲。「2羽の鳥」はフルートを模したシンセサイザーとピアノが中心で、キーボードがメロディーを主導する唯一の曲。
5
(A)FTERNOON
2009年。邦題「(ア)フタヌーン」。前作に続きオープニング曲とエンディング曲がインストになっており、その間の1曲もインスト曲がある。エンディング曲は虫の鳴き声のみの曲。キーボードが最小限になった分、前作よりもさらにギター偏重になっているが、曲調がハードではないのでこれまでのサウンドを逸脱しない。
6
(E)VENING
2010年。邦題「(イ)ヴニング」。脱退したキーボード奏者がゲスト参加し、実質的に5人編成に戻っている。夕方をテーマにしているので曲は派手ではなく、キーボードもピアノとストリングスを使う。「シーズンズ」は3部構成のピアノソロで、さらに全体が18の部分に分割され、全てにタイトルが付けられている。3部構成には「ディパーチャー」「イニシエーション」「リターン」と付けられており、ある点から出発して、元に戻ってくるという展開は「シーズンス」(季節)、「モーニング」「アフタヌーン」「イヴニング」という一日の展開と同じであり、バンドが自然の営為に人生を重ね合わせていることが分かる。このアルバムで解散することが事前に発表されているが、バンド活動や解散も人生の展開の一部だと言っているかのようだ。

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