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LUSH

GALA
1990年。1989年から90年に発表されたシングル盤2枚とEP盤1枚を同時収録した企画盤。ライドやマイ・ブラディ・バレンタインと同系統のシューゲイザーのバンド。女性がボーカルをとり、シューゲイザーの根幹となるギターは2人とも女性。ボーカルとギターが女性であることとサウンドには特に関連はなく、男性であってもブルースや80年代ロックとは異なるボーカルとギターになっていただろう。シューゲイザーはグランジやオルタナティブ・ロックと同様に、80年代的なサウンドや歌い方と決別しており、アーティストが男性であるか女性であるかはあまり関係ない。しかし、既にシューゲイザー風のロックがいくつか登場している時期においては(シューゲイザーという用語が定着していない段階であっても)、メンバーに女性が含まれ、ボーカルとギターを担っているというアーティストは否応なく注目される。ボーカルが明瞭に聞こえる曲もあるが、鼻歌程度に歌う曲が大半で、男女に関係なく、そこがスタイルの転換を示している。「ヘイ・ヘイ・ヘレン」はアバのカバー。日本盤の解説は気持ち悪い。
1
SPOOKY
1991年。「ガラ」に収録されているシングル盤のサウンドを整えたようなアルバム。ボーカルは60年代のソフトロックにあったアマチュア感を思わせながら、ポップで明瞭なメロディーを歌う。ギター自体を含め、バンドサウンド全体にも録音厨、録音後の加工を行い、新しいサイケデリック感を生み出そうとしている。12曲のうち11曲はボーカル兼ギターとギターの2人が単独作曲、「タイニー・スマイル」のみその2人が共作している。
SUPERBLAST
1992年。シングル盤。「スーパーブラスト」はリミックス版を収録。「アウト・ドア・マイナー」はワイアーのカバー。「スターラスト」収録。イギリスのシングル盤から、日本未発表の曲を選択して発売しているため、収録曲は日本独自となっている。
2
SPLIT
1994年。ギター、ベース、ドラムの音がそれぞれ聞き取りやすくなり、シューゲイザー特有の霞みがかった背景音は大幅に減っている。ギターの残響や共鳴は残っているので、サウンド全体はシューゲイザーにとどまっている。ボーカルが力強くなり、曲によってダブルボーカルとして機能している。「キス・チェイス」「偽善者」「酔っぱらい」「スターラスト」はシングルになっても不思議ではないが、このアルバムからシングル盤は出ていない。
COOKIE
1994年。シングル盤2枚の収録曲のうち、日本で未発表の曲を集めた企画盤。6曲収録。「一目惚れ」はポストパンクのヤング・マーブル・ジャイアンツのカバー。
3
LOVELIFE
1996年。シューゲイザー風のサウンドから転換し、一般的なロックになっている。ギターがサウンドの中心であることには変わりないが、その響き方はこの時期のブリットポップに近い。ボーカルは引き続き女性2人、作曲もこの2人なので、サウンドだけが変化したと言える。この変化の要因はプロデューサーにある。プロデューサーはこのアルバムが初めてのプロデュース作であり、7年後の2003、04年に2枚連続でセラピー?をプロデュースして再び評価を落としている。ラッシュのメンバーにとってはプロデューサーは誰でもよかったのかもしれないが、結果的には大衆迎合による失敗作の代表例となった。日本盤はシングル盤収録曲をまとめたCDシングルが付いている。
TOPOLINO
1996年。シングル盤2枚のうち、日本未発表の曲を集めた企画盤。9曲収録。「パイルドライヴァー」のシューゲイザーともブリットポップとも異なる加工したボーカルは、中庸を避けようとする意思が見える。この曲はドラムが作曲しており、女性2人以外による初の曲とみられる。
CIAO! BEST OF LUSH
2001年。ベスト盤。18曲収録。アルバム3枚のほか、シングル盤やEP盤からも選曲している。シングル盤、EP盤の曲は「ガラ」「クッキー」に収録されているので、日本での未発表曲はない。

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