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LIAM GALLAGHER/BEADY EYE

 
DIFFERENT GEAR,STILL SPEEDING/BEADY EYE
2011年。オアシスのギター兼ボーカル、ノエル・ギャラガーを除く4人で結成されたバンド。常にオアシスと比較される宿命を負っている。ノエル・ギャラガーが抜けることによって、すなわち作曲者が1人減ることによって、後に残ったバンドは逆にサウンドの方向が明確になったと言える。60年代、70年代のロックンロール、ビートルズ風ポップスメロディーで、オルガンやギターを中心にしたやや古風なサウンドだ。曲も短く、6分の曲が2曲ある以外は2分から4分に収まっている。ロックの最も基本的、普遍的なパターンを踏襲して、曲を水準以上の線まで持っていったところはすばらしい。オアシスとしての認知度がなくても好意的評価を得られるアルバムだ。
BE/BEADY EYE
2013年。キーボード、ホーンセクション、ストリングスを使い、ギターとともに音を厚くしている。オープニング曲の「フリック・オブ・ザ・フィンガー」に出てくるホーンセクションがアルバムのファンファーレの役割を果たしている。この曲と「スーン・カム・トゥモロー」は4人のホーンセクションが、「セカンド・バイト・オブ・ジ・アップル」等は6人の弦楽器奏者が参加する。メロディーやテンポに応じたサウンドの構築には、別の形があったのではないかと思わせる曲もある。ロックンロール風の曲はストリングスやシンセサイザーを加えると焦点がぼやける。ミドルテンポの曲はアコースティックギター主体の曲が多く、最後の「ボールルーム・フィギュアド」「スタート・アニュー」は落ち着いた雰囲気で終わる。ボーナストラックの中では「ワールド・イズ・ノット・セット・イン・ストーン」が60年代風ポップス、「イーヴル・アイ」はオアシス風の曲、それ以外の曲はアコースティックギター中心。
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AS YOU WERE
2017年。ソロデビュー。ビーディ・アイがバンドメンバーのみで作曲を完結し、プロデュースも行っていたのに対し、このソロアルバムでは職業作曲家が本編の半数に関与している。リアム・ギャラガーはプロデュースにも関わっていない。リアム・ギャラガーとは異なる人間の視点を取り入れたことで、リアム・ギャラガーのよさが引き出されている。ソロになり、1人でアルバムの全てを作ることができないことが明らかになったことが、音作りのさまざまな制約を解放させた。リアム・ギャラガーが作曲とボーカルに専念し、プロデューサーがロックンロールに適したサウンドにしたことでアルバムの芯が太くなっている。リアム・ギャラガーの低域の声はジョン・レノンに似てきた。「ペイパー・クラウン」「チャイナタウン」は提供された曲で、リアム・ギャラガーは作曲に関与していない。「ウォール・オブ・グラス」はオアシスのアルバムに入っていても遜色ない。「ユー・ベター・ラン」はローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター」とビートルズの「ヘルター・スケルター」を歌詞に織り込んでいる。

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