LE ROUX/LOUISIANA'S LE ROUX

  • アメリカのロックバンド。パーカッション奏者を含む6人編成。爽快なコーラスに定評があった。
  • 当初はアメリカ南部の泥臭さを持ったロックだったが、80年代に入りメロディアスなハードロックとなった。

1
LOUISIANA'S LE ROUX/LOUISIANA'S LE ROUX

1978年。管楽器兼パーカッション奏者、キーボードを含む6人編成。ドラムとベース以外の4人にボーカルのクレジットがあり、コーラスは美しい。オープニング曲のイントロからコーラスで入る。キーボードがピアノとオルガン中心で、パーカッションが入るので、演奏は泥臭さがあるがメロディーはウェスト・コーストにも近い。ボーカルがほぼ全曲を作曲している。トランペットが出てくる曲は少ない。「テイク・ア・ライド・オン・ア・リバーボート」「ニュー・オーリンズ・レディース」収録。全米135位。「テイク・ア・ライド・オン・ア・リバーボート」は109位、「ニュー・オーリンズ・レディース」は59位。

2
KEEP THE FIRE BURNIN'/LOUISIANA'S LE ROUX

1979年。サウンドが都会的になり、ピアノの音もマイルドになっている。管楽器兼パーカッションだったメンバーはトランペット兼コンガ奏者になっている。「ファ・ファ・ファ」はオーティス・レディングのカバー。全米162位。

3
UP

1980年。大幅にハードロック寄りとなり、ギターがハードだ。「アイ・ウォント・ビー・ステイング」のエンディングはツイン・リード・ギター。「ゲット・イット・ライト・ザ・ファースト・タイム」はすばらしい。パーカッションがアダルト・オリエンテッド・ロック風の雰囲気を出し、ギターがハードロックの雰囲気を出す。ジャーニーやスティクス並みのメロディーの美しさ。このアルバムから管楽器のクレジットがなくなり、パーカッション奏者を含む6人となっている。全米145位。「レット・ミー・ビー・ユア・ファンタジー」は105位。

4
LAST SAFE PLACE

1982年。アダルト・オリエンテッド・ロックのブームに乗りヒット。レコード会社もメジャー・レーベルになり、音が爽快だ。バラードはありがちなメロディー。全米64位。「光を求めて」は18位、「ラスト・セイフ・プレイス」は77位。

5
SO FIRED UP

1983年。中心人物だったボーカルが抜け、トリリオンのファーギー・フレデリクセンが加入、パーカッション奏者も抜け、2人目のギターが加入し6人編成。ファーギー・フレデリクセンは声が高いので、どの曲も突き抜けるような高揚感がある。キーボードはシンセサイザーが中心となり、80年代ハードロックの典型的サウンドだ。「ライフライン」はユーライア・ヒープがカバー。「キャリーズ・ゴーン」は81位。

 
BAYOU DEGRADABLE THE BEST OF LOUISIANA'S LE ROUX

1996年。ベスト盤。