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KINGS OF LEON

1
YOUTH&YOUNG MANHOOD
2003年。1970年代のオールマン・ブラザーズ・バンド、90年代のブラック・クロウズに連なるサザンロックのサウンド。メロディー楽器はギターだけで、パーカッションやキーボードはほとんど使わない。曲も短く、ロックンロールのバンドとして聞ける。サザンロックと思わせるのは武骨なボーカルとざらついたギターの音だ。エレクトロニクスや編集を使わないため、古風さが強調される。全米113位、全英3位。
2
AHA SHAKE HEARTBREAK
2004年。オープニング曲でピアノとパーカッションを使う。ロックンロールやサザンロックはサウンドを大きく変えないのが基本的な了解であるため、ほぼ同様のサウンドとなっている。「ミルク」でキーボードを使うが、背景音程度。「デイ・オールド・ブルーズ」のサビは「サウンド・オブ・ミュージック」のヨーデルの練習風景に近いメロディー。「ザ・バケット」は日本人が出てくるが、好意的な歌詞ではない。全米55位、全英3位。
3
BECAUSE OF THE TIMES
2007年。オープニング曲で作曲や演奏の能力が上がっていることが分かる。ロックンロール風の曲が減り、ミドルテンポの曲が増えた。ブルースやバラードではない、ミドルテンポで型どおりではない曲が多くなり、作曲、編曲で才能が開花しつつある。全米25位、全英1位。
4
ONLY BY THE NIGHT 
2008年。曲の幅が大きく広がった。サザンロックやロックンロールのバンドとは異なるメロディアスなロックをやっている。ボーカルは声を制御して歌いこむ。ソウルの歌い方にも似ている。ベースの役割が大きくなり、エレクトロニクスも若干使うようになった。泥臭いロックから大きく飛躍している。「セックス・オン・ファイア」「ユーズ・サムバディ」収録。全米4位、200万枚、全英1位。
5
COME AROUND SUNDOWN
2010年。過半数の曲でオルガンが使われ、キーボードやホーンセクション、ストリングスも入る。サウンドの幅を広げるためなのは明らかで、「ジ・エンド」のような現代的サウンド、「ビーチ・サイド」のような洗練されたサウンドも含まれる。ボーカルのうまさが光るようになってきた。前作の成功によって、新しい方向へ進んだ。全米2位、全英1位。
6
MECHANICAL BULL
2013年。ギター中心のロックンロールに戻り、キーボードは最小限に抑えられている。オープニング曲の「スーパーソーカー」は前向きでメロディーも覚えやすい。サビでギターを重ねるように弾かれるウーリッツァー(キーボード)が効果的だ。「カミング・バック・アゲイン」など、前のめりに駆動するロックンロールでありながら、ボーカルメロディーの音階はそれほど大きく動かない部分が多い。先を走っていくロックンロールを、ボーカルが追いかけながら走っているような印象。「カムバック・ストーリー」はギターが高めの音階で進み、後半に弦楽四重奏が入って曲を盛り上げる。全米2位、全英1位。
7
WALLS
2016年。デビュー盤以来、メンバーがジャケットに登場。「オンリー・バイ・ザ・ナイト」「メカニカル・ブル」のような古典的なロック。ギターが中心のバンドサウンドは、中高年層から広く支持される。このアルバムから見られることではないが、音階が上がったときに渇望感が醸し出されるボーカルは、若年層の意識されない境遇に共振する。サザンロックのイメージはほとんど匂わせなくなり、むしろブルース・スプリングスティーンのようなロックを思わせる。全米1位、全英1位。

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