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JONESY/ESPERANTO

 
NO ALTERNATIVE/JONESY
1972年。邦題「黙示録」。キーボードを含む4人組。キーボードといっても演奏しているのはほとんどがメロトロン。日本のロック評論では、メロトロンを多用しているとそれだけで評価がかなりあがる。それが70年代前半のイギリスであったりすると価値判断が大きく狂う傾向がある。このアルバムは、メロトロンをのぞけばこの時代では普通のロックで、難点を挙げれば抑揚に欠ける。曲がよくなければ楽器にこだわっても限界がある。
 
KEEPING UP.../JONESY
1973年。邦題「紅薔薇刑」。トランペット奏者が加わり5人編成。前作から大きく飛躍し、名盤と呼べるようになった。オープニング曲からしてクオリティーが違う。メロトロンを多用するのは前作と同じで、それに加えてストリングスやピアノ、コーラスも導入。曲も起伏に富んでおり、「サンセット・アンド・イブニング・スター」と「チルドレン」は名曲。
 
GROWING/JONESY
1974年。トランペットとドラムの主張が強く、リズムはスピーディーに、ホーンは派手になっている。本物のストリングスも大幅に増えていて、メロトロンの出る幕はあまりない。ジャズロックとブラスロックの中間で、メロディーは前作そのまま。最後の曲はタイトルがバンド名と同じ。
 
ROCK ORCHESTRA/ESPERANTO
1973年。男性ボーカル、女性ボーカル3人、第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ、キーボードを含む12人組。特に変わった音楽をやっているわけではなく、単に人数が多いだけだ。8曲のうち4曲は後にリトル・リバー・バンドのボーカルになるグレン・ショーロックが作詞している。バンドの中に弦楽器奏者が4人いるグループは既にイギリスにエレクトリック・ライト・オーケストラがあり、編成についての目新しさもないが、エレクトリック・ライト・オーケストラよりはボーカルがソウル寄り。アンサンブルはクラシック寄りではないところが好感を持てる。
 
DANCE MACABRE/ESPERANTO
1974年。邦題「死の舞踏」。ギターとボーカルを減らし、8人編成になった。各楽器の響きが鋭くなり、弦楽器のソロやアンサンブルが緊張感を伴ってぶつかり合う。サウンドの中心はボーカルや歌ではなく楽器。
 
LAST TANGO
1975年。ボーカルが格段によくなり、メロディー中心となった。弦楽器も曲になじむようにメロディーを補完する。自己主張が強すぎた楽器群は、今回抑えめで、「レイプ」はタイフォンの「闇の彼方へ」のようだ。一般性を獲得して多数にアピールできるサウンドとなったが、このアルバムが最後になった。

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