HUEY LEWIS AND THE NEWS

  • ボーカルのヒューイ・ルイスを中心とするロックバンド。キーボード、ギター兼サックスを含む6人編成。アメリカ・サンフランシスコ出身。
  • 1983年から87年が全盛期。
  • 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のサウンドトラックだった「パワー・オブ・ラブ」が1985年にヒットしている。

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HUEY LEWIS AND THE NEWS

1980年。ブルース・スプリングスティーンを若くしたようなボーカルが軽快なロックンロールに乗る。ベース以外の5人がコーラスをとる。「君がいるから」「トラブル・イン・パラダイス」はサックスがつく。「恋はこれっきり」はヒューイ・ルイスのハーモニカが活躍する。

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PICTURE THIS

1982年。邦題「ベイエリアの風」。ホーンセクションにタワー・オブ・パワーが参加し、ギターやキーボードも音が厚くなった。「ビリーヴ・イン・ラヴ」はサビに爽快なコーラスを使う。B面はコーラスが重要な役割を持つ曲が多い。「バズ・バズ・バズ」はドゥーワップ風のコーラスがつく。全米13位。「ビリーヴ・イン・ラヴ」は7位、「サンフランシスコ・ラヴ・ソング」は36位、「ワーキン・フォー・リヴィン」は41位。

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SPORTS

1983年。オーソドックスなロックンロールとポップなメロディーを両立している。キーボードがシンセサイザー中心になり、それが感覚的にエレクトロニクスの代用を果たしている。全米1位、700万枚。「ハート・アンド・ソウル」は8位、「アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ」は6位、「ハート・オブ・ロックン・ロール」は6位、「いつも夢みて」は6位、「ウォーキング・オン・ア・シン・ライン」は18位。

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FORE!

1986年。ドラムに迫力がつき、コーラスとホーンセクションをギター、キーボードと同様に扱う。ホーンセクションはタワー・オブ・パワー。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のヒットによって音作りが自由になり、バンド編成に制限されることなく編曲しているようだ。「ホール・ロッタ・ラヴィン」「ナチュラリー」はドゥーワップのコーラスがつく。全米1位、300万枚。「スタック・ウィズ・ユー」は1位、「ヒップ・トゥ・ビー・スクエア」は3位、「ジェイコブズ・ラダー」は1位、「アイ・ノウ・ホワット・アイ・ライク」は9位、「すべてを君に」は6位。かつて日本盤レコードには「パワー・オブ・ラブ」が追加収録されていた。

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SMALL WORLD

1988年。ホーンセクションが目立ち、曲もファンク、ソウル寄りだ。もともと60、70年代のファンク、ソウルに関心が高かったとはいえ、80年代のシンセサイザー全盛期にファンク寄りのサウンドにすることは自己主張の表れだった。「ボボ・テンポ」はレゲエのリズム。全米11位、100万枚。「パーフェクト・ワールド」は3位、「スモール・ワールド(パート1)」は25位、「ギブ・ミー・ザ・キーズ」は47位。

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HARD AT PLAY

1991年。デビュー当時のロックンロールに近く、ホーンセクションもコーラスも一時ほど使わない。「FORE!」の後に出ていても不自然ではないサウンドで、「スモール・ワールド」と逆の順番で出ていれば多少は人気を維持できたかもしれない。ドゥーワップ風はもとより、通常のコーラスも少なくなった。全米27位。「カップル・デイズ・オフ」は11位、「ヒット・ミー・ライク・ア・ハマー」は21位。

THE HEART OF ROCK&ROLL

1992年。ベスト盤。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のサウンドトラックになっている「パワー・オブ・ラブ」「バック・イン・タイム」を収録。

FOUR CHORDS&SEVERAL YEARS AGO

1994年。邦題「バック・トゥ・ルーツ~グレート・アメリカン・ソング・トリビュート」。1950、60年代のリズム&ブルースのカバー集。50、60年代当時のダンス音楽が中心なのでキーボードはピアノとオルガンが多く、サックスとトランペットも多用する。女性2人がコーラスで参加し、雰囲気をできるだけ残そうとしたカバーとなっている。全米55位。

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PLAN B

2001年。