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HOT CHIP

1
COMING ON STRONG
2004年。リズムはドラムマシーン、メロディーは主にシンセサイザーが担い、エレクトロニクスを駆使したサウンドではあるが、ダンスを意識した曲ではなくポップス。ボーカルメロディーは自然で、アップテンポの曲は「ユー・ライド・ウィ・ライド・イン・マイ・ライド」くらいだ。5人いるとは思えないくらいにのどかな曲調だ。
2
THE WARNING
2006年。エレクトロポップらしく、音の数が格段に増え、ダンス可能な曲が多くなった。リズム以外の音は電子音よりもなじみのある音を優先しているようで、享楽的なエレクトロ音楽にあるとがった電子音は少ない。リズムやエレクトロ音の高揚感ではなく、あくまでもボーカル、あるいはボーカルメロディーを主軸にするという姿勢が、アルバム全体に温かみを与えている。「オーヴァー・アンド・オーヴァー」収録。日本盤は2007年発売。このアルバムで日本デビュー。
DJ-KICKS
2007年。ホット・チップが影響を受けた曲の中から、24曲を選び、DJとしてミックスしたCD。有名アーティストではニュー・オーダー、エッタ・ジェイムス、ジョー・ジャクソン、レイ・チャールズ、ディス・ヒートから選曲。ヒップホップやエレクトロ音楽は、日本では無名のアーティストが多い。曲はほぼ全曲つながっている。
3
MADE IN THE DARK
2008年。アップテンポの曲が多く、音の装飾が増えた。4曲目までの曲や「ホールド・オン」は音のすき間を音で埋めていくような、エレクトロニクスのアルバムタイトル曲や「ウィー・アー・ルッキング・フォー・ア・ロット・イブ・ラヴ」「ホイッスル・フォー・ウィル」はピアノの弾き語りのようなミドルテンポの曲。「オープニング曲は60年田前半のソウル風で、サックスも使われている。「シェイク・ア・フィスト」のシンセサイザーや。「レディー・フォー・ザ・フロア」「ワン・ピュア・ソート」はエレクトロポップをポール・マッカートニーが歌っているような曲。
4
ONE LIFE STAND
2010年。ペット・ショップ・ボーイズをバンドサウンドに近い音にして、ソウルに接近したボーカルに焦点を当てた。10曲のうち4曲はドラムを使う。前作にあった音数の多いサウンドではなく、ボーカルを主体、バンドサウンドを従属とした、ポップスのあり方に近い。1960年代後半に、主にロックの側からソウルに接近したアーティスト群をブルーアイド・ソウルと呼んでいるが、このアルバム、あるいはホット・チップ自体がブルーアイド・ソウルのエレクトロ版と呼べる。ただし、ホット・チップのボーカルがソウル風であると感じられるのは、うまく歌おうとする歌い方によるところが大きく、ソウルでなくともこのような歌い方をする歌手はたくさんいるはずだ。それをソウル風を呼んでしまうのは、ソウルという用語が帯びている音楽的真実味を自明のものとして扱い、メディアも聞き手もそれを利用しているからだ。「スラッシュ」はソウル風バラード。「ウィ・ハヴ・ラヴ」のリズムはエレクトロらしさを出し、アルバムの中のアクセントとなっている。
5
IN OUR HEADS
2012年。シンセサイザーを中心とする音の密度の濃いサウンドに、ドラムやギター、ストリングス等を多少加えたエレクトロ音楽。11曲のうち10曲はメンバー以外の何らかのサウンドが加わっており、6曲はドラムが使われる。「ドント・デナイ・ユア・ハート」「ルック・アット・ホエア・ウィ・アー」「フルート」のボーカルはソウル風の歌い方だ。オープニング曲の「モーション・シックネス」はバリトンサックスをリズムギター、ベースとして使い、音に大幅な厚みをもたらしている。「ナウ・ゼア・イイズ・ナッシング」はビートルズ風のメロディー。「レット・ミー・ビー・ヒム」の後半の鳥のさえずりは「ルック・アット・ホエア・ウィ・アー」は日本盤の歌詞対訳ではインスト曲となっているが、実際の曲には歌詞もボーカルもある。
6
WHY MAKE SENSE?
2016年。シンセサイザーやエレクトロニクスで曲のすき間を埋め尽くすサウンドから、メロディー楽器を一つか二つ程度に抑えたボーカル中心のサウンドになった。70年代から80年代のソウル歌手やシンガー・ソングライターがギターやキーボードを弾きながら歌っていた曲を、シンセサイザーとドラムマシーンに置き換え、エレクトロポップにしたようなアルバム。「ラヴ・イズ・ザ・フューチャー」はデ・ラ・ソウルのポスがラップで参加している。多くの曲で使われるのは前作と同じで、今回はストリングスもよく使われる。デラックス・エディションは2枚組で、4曲収録のEP盤が付いている。

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