HARD STUFF/HIGH TIDE

  • いずれもイギリスのハードロックバンド。ブリティッシュ・ロックファンにはよく知られているが、一般的なロックファンには知られていない。
  • 両バンドともデビュー盤の人気が高い。

 
BULLETPROOF/HARD STUFF

1972年。クオターマスのボーカル兼ベースのジョン・ガスタフソンがアトミック・ルースターのボーカル兼ギター、ドラムと結成したバンド。オーソドックスなハードロック。

 
BOLEX DEMENTIA/HARD STUFF

1973年。ジョン・カンが作曲した「シック・アンド・タイアード」「ジャンピン・サンピン」がロックン・ロール寄りで、前作のハードな路線とは大きく異なる。ハードロックの曲もあるが、全体としては黒人音楽のノリを強調したようなサウンド。

 
SEA SHANTIES/HIGH TIDE

1969年。バイオリン奏者を含む4人編成。ギターがボーカルを兼任している。ギターとバイオリンが牽制しながら曲を引っ張る。メロディーは哀愁味を帯びているところもあり、ハードなかけ合いの中でバイオリンの悲しげな音色が多くを訴える。ギターはディストーションが大きめにかかっている。

 
HIGH TIDE/HIGH TIDE

1970年。ベース以外のメンバー3人にキーボードのクレジットがついた。しかし明確にキーボードが活躍する場所はほとんどない。曲が長くなり、A面は8分半と9分半の2曲、B面は14分半の1曲だけ。ほとんどの部分を楽器演奏が占め、ボーカルが入るところは少ない。B面の曲は10分後半で一度終止するような構成になっており、当初は組曲か、もしくはフレーズの接着によってできあがった曲ではないか。