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GRIZZLY BEAR

1
HORN OF PLENTY
2004年。エドワード・ドロストがほとんどの曲を作曲し、演奏している。クリストファー・ベアーは14曲のうち1曲をエドワード・ドロストと共作し、2曲でボーカルを入れているだけで、実質的にエドワード・ドロストのソロ作。主にアコースティックギター、ベース、パーカッション、エレクトロニクスを使う。アート志向のポストロックにアコースティックギターとボーカルハーモニーを加えたサウンド。もしくはアコースティックギターとボーカルハーモニー以外の部分を不定形のサウンドにした内省的なサイケデリック・ロック。
2
YELLOW HOUSE
2005年。ボーカル兼ギター2人、ベース、ドラムの4人編成となった。曲の強弱表現が大きくなり、緊張感や芸術志向も大きくなっている。バンド名義の作曲となっており、エドワード・ドロスト以外のメンバーが曲の質の向上に大きく貢献している。ボーカル部分は2声以上であることが多い。ボーカルハーモニーは楽器と同じように扱われる。ドラムが本格的に使われるようになったことで、曲の構造がある程度分かりやすくなり、重量感が加わったことは大きい。このアルバムで日本デビュー。
3
VECKATIMEST
2009年。合唱団と弦楽四重奏団が参加し、それぞれに専任の編曲者がついている。前作よりもアンサンブルが整理され、一般的なロックバンドのサウンドに近づいてきた。アコースティックギターよりもエレキギターが多くなり、フォークのイメージはほとんどない。エレクトロニクスによる背景音も少なく、近寄りがたさも薄れているが、ボーカルや楽器のエコーは深めのままだ。ボーカルハーモニーの使い方は格段に上がっており、曲に不可欠となっている。ロックバンドのサウンドであっても、アップテンポや前のめりの曲はない。しかし、アップテンポを使わずに曲を盛り上げているのは見事だ。
4
SHIELDS
2012年。中心人物のエドワード・ドロストがボーカル専任となった。他の3人がギター、ベース、ドラムのほかにシンセサイザー等を演奏する。ギターのダニエル・ロッセンもボーカルをとる。合唱団、弦楽器奏者は参加していない。エドワード・ドロストの歌唱力が上がり、「スピーク・イン・ラウンズ」「イェット・アゲイン」は歌を聴かせる曲となっている。アルバムの中盤では以前の不確実性のある演奏、編集が残されているが、サウンドよりも歌を中心においていることは変わらない。ニューヨークの、ブルックリンのバンドとして聞き手が期待する予定調和のない緊張感は薄くなり、輪郭がはっきりした内省的な曲が中心となっている。この変化を音楽的な実験とみるかどうかは聞き手によるだろう。ダニエル・ロッセンがリードボーカルをとる「サン・イン・ユア・アイズ」はいい曲だ。

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