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GOGOL BORDELLO

1
VOI-LA INTRUDER
1999年。メンバーは4人。ボーカル、ギター、アコーディオン、ベース、ドラムは少なくとも固定的なメンバーとして存在するようだ。アコーディオンがメロディーを主導するアコースティックバンドという解釈が最も妥当か。ギターの多くはアコースティックギターになっている。「グリーンカード・ハズバンド」「パスポート」「レター・トゥ・カストロ」「アンヴィジブル・ゼッド」「セックス・スパイダー」はロックと呼べるビートが効いた曲。「ムッソリーニvsスターリン」「レター・トゥ・カストロ」は政治性があるタイトル。15曲で57分。
2
MULTI KONTRA CULTI VS. IRONY
2002年。ボーカル兼アコースティックギターのユージン・ハッツを中心に、ギター、ドラム、アコーディオン、バイオリン、サックスの6人編成となった。ギターとサックスがベースの役割を担う。自らの音楽をジプシーでありパンクであると自覚的になり、曲は基本的にロックの体裁を取る。「レッツ・ゲット・ラディカル」「パンク・ロック・パランダ」がこのアルバムを象徴する曲。
3
GYPSY PUNKS UNDERDOG WORLD STRIKE
2005年。ベースと女性ボーカル兼パーカッション2人が加入し8人編成。全員にボーカルの表記が付く。ベースはエレクトロニクス、プログラミングも担当し、「ノット・ア・クライム」。ヨーロッパのキャバレーのバンドがロックをやっているようなサウンド。ドラムとベースが強化されたことで一般のロックファンにも広く関心を呼べるようになった。「アイ・ウッド・ネバー・ウォナ・ビー・ヤング・アゲイン」「ゴー・レボリューションズ」はハードだ。「シンク・ローカリー・ファック・グローバリー」は21世紀の世界の思潮(のひとつ)を分かりやすく示す。このアルバムで日本デビュー。バンド名表記は「ゴーゴル・ボルデーロ」。
4
SUPER TARANTA!
2007年。メロディーの主導権がバイオリンとギターとなり、アコーディオンはリズム楽器または副旋律を担うようになった。ベース、ドラムが強化され、ロックの基本形態を軸にして作られた曲になっている。アコーディオンやバイオリンがエレキギターに変わっても曲は成り立つ。「フォーシズ・オブ・ビクトリー」はバンド名表記は「ゴーゴル・ボルデロウ」。
LIVE FROM AXIS MUNDI
2009年。ライブ盤。CDとDVDの2枚組。CDはBBCでのセッションが6曲、スタジオセッションが2曲、デモ等が3曲で、いずれも観客がいるライブの録音ではない。DVDの14曲はニューヨークでのライブ。
5
TRANS-CONTINENTAL HUSTLE
2010年。アンサンブルが整ってきたので、アコーディオンやバイオリンにスリルがなくなっている。アコーディオンがキーボードの一部のようになっている曲もある。「レベリアス・ラヴ」「イミグラニアーダ(ウィ・カミン・ラファー)」はハードな曲。「ウマ・メニーナ」の後半にモンティの「チャールダーシュ」のようなメロディーを入れている。「ブレイク・ザ・スペル」はこのバンドがやる必然性が薄い。バンド名表記は「ゴーゴル・ボルデロ」。
6
PURA VIDA CONSPIRACY
2013年。前作から大手レコード会社から出ているが、英語圏を中心とする一般的なロックを下敷きにする曲が増え、ジプシー音楽やパンクに由来するリズムやメロディーはどんどん薄くなっている。大手レコード会社から出ることは、周縁地域の音楽であることを個性とするアーティストにとってはサウンド上よい結果をもたらさない。イタリア語のタイトルである「マランドリーノ」がこのアルバムで最もアメリカらしさのない曲で、この曲が一番よい。

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