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GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR

1
F#A#∞/GODSPEED YOU BLACK EMPEROR!
1997年。ギター3人、ベース2人、ドラム、パーカッション、バイオリン、チェロ、ホルンの10人で録音。現代音楽の室内楽に近い曲調。時折サンプリングのような語りが挿入されるが、多くの部分はバンドサウンドだ。リズムや拍を維持しているのでそれほど前衛性は高くない。16分半、18分、22分の3曲を収録し、「ザ・デッド・フラッグ・ブルース」は3部構成、「イースト・ヘイスティングス」は3部構成、「プロヴィデンス」は4部構成となっている。CDは1998年に発売され、アナログ盤の曲構成を大幅に変更している。従ってそれぞれの曲はある一部分の集合、結合であり、長い曲それ自体が意味のあるまとまりという従来の解釈にあてはまらない。バンド名の日本語表記は「ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー!」。日本盤は2000年発売。
2
LIFT YR. SKINNY FISTS LIKE ANTENNAS TO HEAVEN!/GODSPEED YOU BLACK EMPEROR!
2000年。ギターの1人が交代、ホルンが抜け9人編成。前作よりは整合感のあるバンドアンサンブルがある。曲の構成を説明した紙が封入されているので、イメージもつかみやすい。構成のそれぞれの部分は音楽的説明ではなく映像的な説明になっている。2枚のCDに2曲ずつ収録され、1枚目は2曲とも22分半、2枚目は23分と19分となっている。4曲ともアナログ盤の片面に収録することを意識した長さとみられる。ジャケットとその内部の線画のメッセージは、権力による自由の束縛と推測できる。日本盤の解説はこのアルバムに社会性を過剰に読み取ろうとしており、それもまた意味の押し込みという束縛に陥っている。
3
YANQUI U.X.O.
2002年。ジャケットの裏表でアメリカの帝国主義を批判しているが、サウンドは全曲がインストなので曲自体が特に何かを主張しているわけではない。3曲のうち2曲が分割され、収録曲は5曲となっている。ギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンが数分から十数分かけ徐々に盛り上げていくことを繰り返す。手法に目新しさはなく、むしろ古典的で単純だ。大手レコード会社が帝国主義に加担しているという主張は、それが事実の一部だとしても、社会に組み込まれた大きな組織は通常、間接的にあらゆる分野に接点を持っており、視点が一面的といわざるを得ない。バンド名は「ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー」に変更。
4
'ALLELUJAH! DON'T BEND! ASCEND!
2012年。ドラムの1人が交代、チェロが抜け8人編成。20分のインスト曲2曲と6分半のドローン2曲の計4曲。ドローンの2曲はドラムが入らない。前作と同様にメロトロン風のキーボード、あるいはキーボードを模したギターで音の厚みを増している。ロックのハードさや緊張感があり、ロックバンドの曲としてみればこれまでで最も前衛性とのバランスが取れている。オープニング曲の「ムラディッチ」も最初の5分程度はドローンになっている。中盤のギターのメロディーが中近東風で、エンディングも打楽器の民族音楽風になっているので、ボスニア・ヘルツェゴビナの軍人ムラディッチを曲にしているとみられる。
5
ASUNDER,SWEET AND OTHER DISTRESS
2015年。10分半、10分、6分、14分の4曲がつながっており、10分と6分の曲がドローンとなっている。10分半と14分の曲はリズムもメロディーもあるインスト曲。同一ではないいくつかのメロディーをつなぐながら徐々に盛り上げる。「ピス・クラウンズ・アー・トレブルド」はバイオリンに加え、ストリングスも動員して音の重なりを増やす。アルバム全体は約40分と短くなったが、前半の2曲と後半の2曲はそれぞれ20分になるなど、アナログ盤を意識した長さという点は変わらない。
6
LUCIFERIAN TOWERS
2017年。

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