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FREE

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TONS OF SOBS
1968年。60年代中期のイギリスは、ビートルズを中心としたリバプール・サウンドやローリング・ストーンズ、キンクスなどがロックの表通りを歩き、裏通りでジョン・メイオールのブルースブレイカーズやアレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドがブルースを追求していた。このブルース熱の根元は、アメリカの黒人音楽に対するイギリス人のコンプレックスと言えなくはないが、それでも68年にはエリック・クラプトン在籍のクリームが「クリームの素晴らしき世界」を発表して全米1位となり、本家アメリカでも評価されるようになっていた。したがって、同じ年にデビューしたフリーは、クリームの前にかすんでしまった。飾り気のない音で、余計にポール・コゾフのギターの泣き具合がよく分かる。「アイム・ア・ムーヴァー」「ザ・ハンター」収録。
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FREE
1969年。同年フリートウッド・マックが「英吉利の薔薇」でデビュー。ポール・コゾフよりベースのアンディ・フレイザーが目立つ。「モォウニング・サッド・モーニング」はブルース・ロック・ファンの涙をしぼり取る。
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FIRE AND WATER
1970年。代表作。メンバーそれぞれがいい働きをしている。「オール・ライト・ナウ」が大ヒット。「ミスター・ビッグ」収録。
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HIGHWAY
1970年。このアルバムは、前作と比較してあまりヒットしなかったので、それほど評価されない。しかし、ポール・ロジャースのボーカルを堪能するには最高の作品だ。「ビー・マイ・フレンド」「スーン・アイ・ウィル・ビー・ゴーン」はすばらしい。ピアノ、メロトロンが多く登場するので、ロックらしいダイナミズムやポール・コゾフのギター・プレイを求める人に物足りない印象を与えるのは致し方ない。R&B好きにはアピールする作品だ。
live
FREE LIVE
1971年。当然のことながらフリーはバンドなので、ソロ・ボーカリストのライブ盤に比べてギター、ベース、ドラムの音が大きく録音されている。ポール・ロジャースがこの時期に本格的なソロ・ライブ盤を作れば、ダニー・ハザウェイ並みの作品が作れたのではないかと思わせる。ポール・コゾフはよくあれだけ細やかに音を鳴らせるもんだ。最後の曲はスタジオ録音。
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FREE AT LAST
1972年。アンディ・フレイザー、ポール・コゾフ在籍時の作品としては最後。今でもよくかかる有名曲というのはなく、凡作とされている。最後の「グッドバイ」は、リユニオンの「ロックは恋人」の最後に登場する曲か。
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HEARTBREAKER
1972年。アンディ・フレイザーが脱退し、山内テツに交代。ポール・コゾフも脱退、キーボードにラビットが加入。ギターレスのバンドになった。とはいえ5曲でポール・コゾフがギターを弾いている。キーボードが専任になったことで、オルガンやピアノが堂々としている。ロックとして優れた「ウィッシング・ウェル」、ポール・ロジャースのボーカルが堪能できる「カム・トゥゲザー・イン・ザ・モーニング」収録。

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