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FOREIGNER

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FOREIGNER
1977年。邦題「栄光の旅立ち」。英国人3人、アメリカ人3人のバンド。ギターのミック・ジョーンズは元スプーキー・トゥース、ギター兼キーボードのイアン・マクドナルドは元キング・クリムゾン。カンサスよりも哀感があり、曲もコンパクトでヒット性に富んでいる。「衝撃のファースト・タイム」は全米4位、「つめたいお前」は6位。プログレッシブ・ロックが偏重される日本では「スターライダー」「ロング・ロング・ウェイ・フロム・ホーム」「ダメージ・イズ・ダン」も人気。キーボードはムーグを使っており、最もアメリカン・プログレッシブ・ハードロックらしくなっているアルバム。全米4位、500万枚。
2
DOUBLE VISION
1978年。オープニング曲の「ホット・ブラッディッド」はギターがフリーの「オール・ライト・ナウ」を思い出させる。ルー・グラムは、カンサスのスティーブ・ウォルシュ同様、大陸的なボーカルだ。前作と同路線で、まだまだイギリス的なメロディーを残している。小難しさを感じさせないプログレッシブ・ロック感を持たせつつ、音の端々に知性をのぞかせる。「バック・ホエア・ユー・ビロング」はいい曲。「ダブル・ヴィジョン」は全米2位、「ホット・ブラッディッド」は3位、「蒼い朝」は15位。アルバムは全米3位、600万枚。
3
HEAD GAMES
1979年。ベースがアメリカ人からイギリス人に交代し、6人のうち4人がイギリス人になった。A面は前作と同じだが、B面はアメリカン・ロックに近づいている。「ダーティー・ホワイト・ボーイ」は12位、「ヘッド・ゲームス」は14位、「女たち」は41位。むしろシングルカットされなかった曲の方にいい曲がある。「ラブ・オン・ザ・テレフォン」はブロンディの「コール・ミー」に似ているが、「コール・ミー」より1年早く出た曲。全米5位、500万枚。
4
4
1980年。ギター兼キーボードのイアン・マクドナルド、キーボードのアル・グリーンウッドが脱退し、4人編成になった。結果的には、このアルバムは初の全米1位で、それが10週も続くバンド最大のヒットとなる。しかし、2人の脱退によるサウンドの変化はかなりのものがあり、それは最初にシングルカットされた「アージェント」に象徴される。サックスが入り、キーボードもプログレッシブ・ロックの音ではなく多分にニューウェーブの音だ。他の曲も完全にアメリカン・ロック。「アージェント」は4位、「ガール・ライク・ユー」は2位、「ルアンヌ」は75位、「ジューク・ボックス・ヒーロー」は26位、「ブレーク・イット・アップ」は26位。全米1位、600万枚。
 
 
RECORDS
1982年。ベスト盤。全米10位、700万枚。
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AGENT PROVOCATEUR
1985年。邦題「プロヴォカトゥール(煽動)」。オープニング曲はモダンなドラムサウンドから始まる。「アイ・ウォナ・ノウ」は初の全米1位。もともとうまいルー・グラムのボーカルがさらにエモーショナルになっている。「イエスタデイ」は12位、「リアクション・トゥ・アクション」は54位、「ダウン・オン・ラブ」は54位。全米5位、300万枚。
6
INSIDE INFORMATION
1988年。前作と同路線。フォリナーは第一線で活躍したのはここまで。曲も粒揃い。「セイ・ユー・ウィル」は6位、「ハート・ターンズ・トゥ・ストーン」は56位。全米15位、100万枚。
7
UNUSUAL HEAT
1991年。ボーカルが交代。新しいボーカルはルー・グラムよりもややハスキーで、違和感はない。サウンドもまったく変わらず。全米117位。
 
 
THE VERY BEST OF...AND BEYOND
1992年。新曲3曲を含むベスト盤。「ソウル・ドクター」収録。全米123位、200万枚。
 
 
LIVE CLASSIC HITS
1993年。ライブ盤。
8
MR. MOONLIGHT
1994年。ボーカルにルー・グラムが復帰。ベース、ドラムが交代し、新たにキーボードが加入して5人編成になった。専任キーボードが入ったので、バックでずっと装飾的に響くことが逆に曲の印象を低くしている。曲のクオリティーは今までどおり。「ビッグ・ドッグ」のようなことをする必要はない。全米136位。
 
ANTHOLOGY:JUKEBOX HEROES
2000年。スプーキー・トゥース、ルー・グラム、ミック・ジョーンズのソロ作を含む2枚組ベスト盤。
9
CAN'T SLOW DOWN
2009年。ギターのミック・ジョーンズ以外の全員が入れ替わり、ギター3人の7人編成となった。ボーカルはハリケーンのケリー・ハンセン、ベースはドッケンのジェフ・ピルソン。ギターのうちの1人はサックスも担当する。ライブで「アージェント」のサックスソロを再現するでもあるためだろう。1980年代後半の曲調に近い。70年代風の曲もあるが、ギターが3人になっていることで音が厚くなり、楽器が少ないことの緊張感は薄くなっている。バラードの「アイ・キャント・ギヴ・アップ」は以前ほどの曲の力はない。「ギヴ・ミー・ア・サイン」はルー・グラムに似たボーカル。「フール・フォー・ユー・エニィウェイ」は「栄光の旅立ち」収録曲「お前に夢中」の再録音。全米29位。日本盤は2015年発売。
THE BEST OF FOREIGNER 4&MORE
2014年。「4」の収録曲を中心にしたライブ盤。12曲のうち7曲が「4」から選曲されており、「ルアンヌ」以外のヒット曲は入っている。他の5曲は栄光の旅立ち」から「つめたいお前」「衝撃のファースト・タイム」、「ダブル・ヴィジョン」から「ホット・ブラッディッド」、「プロヴォカトゥール(煽動)」から「アイ・ウォナ・ノウ」、「インサイド・インフォメーション」から「セイ・ユー・ウィル」が選ばれている。ルー・グラムが脱退するまでの5枚のうち3枚目の「ヘッド・ゲームス」のみ選曲されていないが、ボーナストラックで「ダーティ・ホワイト・ボーイ」がアコースティックバージョンで収録されている。ケリー・ハンセンはルー・グラムよりやや低い厚めの声で歌う。ルー・グラムが歌ったとしても年齢的にケリー・ハンセンのような声になっているのではないか。「アージェント」はサックスソロもメンバーが演奏する。「セイ・ユー・ウィル」はアコースティック版。スタジオ録音ではフェードアウトで終わる曲がライブ盤ではどう終わるのかが面白い。「アイ・ウォナ・ノウ」は女性コーラスは観客との掛け合いをうまく利用している。最後の「ジューク・ボックス・ヒーロー」は10分を超える。全米162位。
 
THE LOU GRAMM BAND/THE LOU GRAMM BAND
2009年。フォリナーのボーカル、ルー・グラムのバンド。キーボードを含む5人編成で、ベースとドラムはルー・グラムの兄弟が演奏している。ルー・グラムのボーカルは全盛時に比べると低くなっている。フォリナーのようなサウンドと、オルガンを使った古風なロックが混在している。「メイド・トゥ・ビー・ブロークン」「ラトル・ヤー・ボーンズ」は前者、「リディーマー」は後者。「ザッツ・ザ・ウェイ・ゴッド・プランド・イット」はビリー・プレストンのカバーなのでオルガンが中心。

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