EVANESCENCE

エヴァネッセンスは女性ボーカルのエイミー・リーを中心とするオルタナティブロック、ハードロック、ヘビーメタルバンド。アメリカ出身。映画「デアデヴィル」に「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」が採用されたことで注目された。ハードなロックながら、ゴシックの暗鬱な雰囲気を持つ。

ORIGIN

2000年。ギター2人の5人編成。ラウドロック、インダストリアルロックとゴシックロックが混ざったサウンド。特にアルバムの後半はゴシックロックではなくゴシック音楽をそのまま取り入れている。したがって、バックのコーラスはバロック時代、もしくはそれ以前の宗教音楽とほとんど同じ。

1
FALLEN

2003年。前作よりもラウドロックとの融和が分かりやすくなり、世界的にヒットした。ロックとしても優れた曲が並び、バックの演奏はハードロックからインダストリアルロックまでの範囲に収まっている。ボーカルのエイミー・リーはソロ歌手だったとしても売れるであろう歌唱力がある。キーボードはゴシックロックらしくストリングスとピアノがよく出てくる。ボーカルとギターが作曲。「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」の男声ボーカルはギターの1人が歌っている。

 
BRING ME TO LIFE

2003年。シングル盤。タイトル曲のバージョン違い2曲とアルバム未収録曲1曲を収録するが、アルバム未収録曲は日本盤ボーナストラックとして「フォールン」に収録されている。

ANYWHERE BUT HOME

2004年。ライブ盤。女性の歓声が多く、ゴシックロックのファンの拡大を見ることができる。「マイ・イモータル」と「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」で大きく盛り上がる。「ソートレス」はKORNのカバー。最後の「ミッシング」はアルバム未収録のスタジオ録音。

2
THE OPEN DOOR

2006年。ギターの1人が交代。事実上ボーカルのエイミー・リーのソロアルバムになっている。男声ボーカルはなく、「フォールン」にあったインダストリアルロックのサウンドはない。アルバムのほとんどの曲にピアノが使われるが、これもボーカルのエイミー・リーが演奏している。「コール・ミー・ホエン・ユー・アー・ソバー」収録。「リシアム」は元素のリチウムのこと。ニルヴァーナの「リチウム」と同じ。リチウムは抗うつ剤として有名。

3
EVANESCENCE

2011年。ギター、ベース、ドラムが交代し、デビュー時のメンバーはボーカル兼キーボードのエイミー・リーだけになった。前作と同様にエイミー・リーのボーカルをメーンとするロック。どの曲も歌い上げる。ストリングスがよく使われるが、クラシックではなくゴシックを思わせる。5年ぶりのアルバムとしては、大きなサウンドの変化がない。雰囲気がどの曲も似ているため、印象の強い曲がなくなっている。

 
SYNTHESIS

2017年。ギターが抜け、ベースがギターに転向しベースが加入。これまでの曲の再録音盤。

4
THE BITTER TRUTH

2021年。新曲で占められるアルバムとしては10年ぶりで、「フォールン」「ザ・オープン・ドア」の間のような曲調だ。作曲者がバンドのメンバーだけの曲は20世紀型の伝統的なロックだが、プロデューサーやプログラミングのゲストが参加した曲はイントロを中心にプログラミングが入る21世紀的なロックだ。ギターが音の厚みを増すだけの役割しかない曲も多く、このバンドがヘビーメタルよりもオルタナティブロックの系譜に連なることを認識させる。「ユーズ・マイ・ヴォイス」はウィズイン・テンプテーション、ヘイルストームなど女性8人がボーカルで参加している。エイミー・リーが単独で作曲した「ファー・フロム・ヘヴン」はギター、ベース、ドラムが出てこず、リズムはプログラミングなのでエイミー・リーが1人で完結させたようだ。