HardrockHeavymetal.com

はてなブックマークに追加

ELUVEITIE

 
VEN
2004年。エルヴェイティはスイスのトラッド・メタル・バンド。ボーカル兼バグパイプ兼ティン・ホイッスル、ギター2人、ベース、ドラム、バイオリン2人、ブズーキ、フルート、バグパイプ兼ハーディガーディの10人編成で録音されている。固定されたメンバーではなく、録音の都度メンバーを集めるようだ。中心人物はボーカル兼バグパイプ兼ティン・ホイッスルのクリゲル・グランツマンで、全曲を作詞作曲している。メロディー楽器は民族楽器で、ギターはリズム楽器になっている。多くのトラッド・メタル同様、風や雷の音がよく使われる。民族楽器を取り入れたヘビーメタルではなく、ヘビーメタルの体裁を取った民族音楽のサウンドだ。
1
SPIRIT
2006年。9人で録音されている。ヘビーメタル、デスメタルのサウンドにバイオリン、ティン・ホイッスル、バグパイプがメロディーを乗せる。一般的なトラッド・メタルよりは民族楽器の量が多い。ケルト神話を題材にすることも、古語で歌うこともやや目新しさに欠ける。
2
SLANIA
2008年。邦題「魔笛の国のスラニア」。8人編成。バイオリンが1人になったようだ。オープニングの「サモン~冬~」はイントロで、「生命の息吹」から実質的な曲が始まる。前作よりも大幅にロック寄りで、基盤となるサウンドはヘビーメタル、デスメタルだ。なじみやすい音楽ではないが、哀愁を帯びたメロディーは普遍性があるだろう。ケルト文化による四季が、冬、春、夏、秋の順で曲になっている。
3
EVOCATION1-THE ARCANE DOMINION
2009年。邦題「イヴォケーション1~神秘の地ガリア~」。リードボーカルが女性バイオリン奏者に変わり、クリゲル・グランツマンのデス声はほとんど出てこない。「復活の大釜」は低い声のボーカルになるが2分以下の短い曲。エレキギターも大幅に減り、サウンド全体としてはヘビーメタルよりも民族音楽調のゴシック・ロックだ。ザ・ギャザリングやラクリモーサの路線を取ったか。
4
EVERYTHING REMAINS(AS IT NEVER WAS)
2010年。オープニング曲は2分のイントロで、2曲目のアルバムタイトル曲に続く。「魔笛の国のスラニア」の路線に戻り、サウンドの基本はメロディアスなデスメタルだ。ボーカルが入るときはギターがリズムを刻み、それ以外の部分ではティンホイッスルやフルート、イーリアン・パイプがソロを演奏する。民族楽器をメーンとし、バンドをバックバンド扱いにした方が潔い。
5
HELVETIOS
2012年。カエサルが戦記を残したガリア戦争を題材としている。歌詞の作りやすさから選ばれた題材だろうが、平凡だ。登場人物と一体化した一人称の歌詞が多く、客観視していないのは自覚のない自民族中心主義とも言える。「プロローグ」は1分半のナレーション。「ルクストス」はデス声のボーカルとメロディーを歌うコーラスが同時に進んでいく。「スコーチド・アース」は男性による詠唱。「ア・ローズ・フォー・エポナ」「アリジア」はハーディー・ガーディーの女性がボーカルをとるが、専任の女性ボーカルを入れた方がいいくらいに下手。「ホープ」は民族楽器によるインスト曲。民族音楽風ヘビーメタルとしては「ヘルヴェティオス」「ミート・ジ・エネミー」「ハヴォック」「ジ・アップライジング」などがハードだ。「ザ・シージ」は女性ボーカルも絶叫型ボーカルになる。

HOMEご意見はこちら → webmaster@hardrockheavymetal.com