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D.A.D.

1
CALL OF THE WILD
1986年。ロックとカントリーを中心とする。ロック寄りの曲はハードロックと言えるほどハードではない。ベースが目立つ曲も多い。「ロック・リバー」が最もハードか。「ジャッキー・オー」はニューウェーブ風のシンセサイザーが入る。「マールボロ・マン」はブルース調のロックンロール。「ジョニー」は後半のホーンセクションが目立つ。カントリーは「カウンティング・ア・キャトル」。「ソン・オブ・ア・ガン」はコマンダー・コディの「ホット・ロッド・リンカーン」のようなイントロだ。キーボードを使った「イッツ・アフター・ダーク」がシングルになっているが、アルバムの中では異色のポップさだ。
2
D.A.D. DRAWS A CIRCLE
1987年。全曲がロックになり、カントリー風の曲はない。ニューウェーブのようなキーボードもなく、アルバム全体の統一が取れている。「名前のない馬」はアメリカのカバーで、アコースティックギターとエレキギターが同時に使われる。「ゼアズ・ア・シップ」はゴスペルのような曲。
3
NO FUEL LEFT FOR THE PILGRIMS
1989年。邦題「フォー・ザ・ピルグリムス」。前作をさらにハードにしたようなサウンド。アメリカのロックンロール調ハードロックバンドと変わらないレベルのバンドがデンマークから出たということで、このアルバムで世界デビューとなった。ボーカルの歌い方やメロディーが80年代後半の泥臭いロックンロールに近い。オープニング曲の「スリーピング・マイ・デイ・アウェイ」はデビュー盤のタイトル曲を分かりやすくしたような曲。「ガール・ネイション」も同じタイプの曲で、両方ともシングルになっている。「イル・ウィル」の「ジハド」「イル・ウィル」収録。このアルバムで日本デビュー。
4
RISKIN' IT ALL
1991年。前作と同じ路線。「ロックン・ロール・レーダー」やアルバムタイトル曲など快活なロックンロールは70年代のAC/DCのようなサウンドだ。ハードロック特有のギターソロが入る。「バッド・クレイジィネス」のイントロはビートルズの「デイ・トリッパー」を思わせ、ボーカルが入ってくると「スリーピング・マイ・デイ・アウェイ」に似た曲調になる。「アイ・ウォント・カット・マイ・ヘアー」は「ドロウ・ア・サークル」収録曲の再録音。「ラフン・ア・ハーフ」「グロウ・オア・ペイ」収録。
5
HELPYOURSELFISH
1995年。ギターとベースが明らかにグランジの影響を受けている。ロックンロールは少ない。「イッツ・ホェン・イッツ・ロング・イッツ・ライト」はグランジ版のロックンロール。「リトゥン・イン・ウォーター」も、もともとあったロックンロールを時流に合わせて録音したようなサウンドだが、メロディーは前作とあまり変わらない。「ソウルベンダー」はグランジそのもの。「ブラッド・イン・ブラッド・アウト」「ネイキッド(バット・スティル・ストリッピング)」はパール・ジャムの模倣にも聞こえる。
6
SIMPATICO
1997年。邦題「シンパティコ(同志)」。ギターが一般的なロックバンドの音になった。グランジの音だった前作に比べれば、音階の幅は広がり、響きはやや穏やかだ。「フォー・ザ・ピルグリムス」や「リスキン・イット・オール」のころのロックンロール中心から、メロディーがポップな曲中心になった。最後の「力なき手」は珍しくバラードを入れており、ピアノ、ストリングスを使う。メロディーが先に立つサウンドは、グランジの反動による情緒の揺り戻しか。日本盤は1998年発売。
PSYCHOPATICO
1998年。ライブ盤。2枚組。1カ所のライブではなく、6カ所のライブをフェードアウト、フェードインせずにつなぎ合わせている。デンマーク本国でのライブなので歓声は大きい。「バッド・クレイジィネス」「スリーピング・マイ・デイ・アウェイ」は観客の合唱が聞こえる。デビュー盤収録の「イッツ・アフター・ダーク」も合唱があるのは本国だからだろう。「ジャケットレス・イン・デッセンバー」はスタジオ録音の新曲。日本盤は1999年発売。
7
EVERYTHING GLOWS
2000年。ドラムが交代。「ヘルプユアセルフィッシュ」で時流に合わせて以降、D.A.D.がロックの一線ということはなくなり、取り立てて特徴的なサウンドではなくなっている。「シンパティコ(同志)」からグランジ風のギターをさらに減らし、メロディーがよく分かるロックとなっている。注目を大きく集めるアルバムではない。日本盤は2001年発売。
8
SOFT DOGS
2002年。前作の路線。ミドルテンポで音階が上がらない曲が多い。抑揚が少ないと印象に残りにくく、前向きにもなりにくい。曲の出来以前にD.A.D.がやる必然性を感じられず、ハードロックやグランジにしなかった分、曲の特徴が見えにくくなっている。日本盤は出ていない。
9
SCARE YOURSELF
2005年。これまでで最もハードなロックとなり、ボーカルの力強さ、ギターの音の厚さ、曲の勢いがついている。曲によってはフー・ファイターズのようなサウンドになった。タイトル曲はストロークスやアークティック・モンキーズを思わせるが、サビになるとフー・ファイターズのデイヴ・グロールのように歌う。「ノー・ヒーローズ」「キャンピング・イン・スカンディナヴィア」はいい曲だ。日本盤は当初出ず、2008年の「モンスター・フィロソフィー」と同時に発売された。
10
MONSTER PHILOSOPHY
2008年。前作のハードさを保ち、「トゥー・ディープ・フォー・ミー」や「ミルク&ハニー」「アイ・アム・ザ・リヴァー」「ナイトストーカー」のような落ち着いた曲を挟む。ハードロックのバンドとして世界デビューしているため、その後もそのように見られる不幸はあるが、現在は1990年代後半から2000年代のアメリカのロックバンドのようになっている。若いころの「フォー・ザ・ピルグリムス」はバラードがなく、エネルギーにあふれた若さをそのままアルバムに詰め込んでいた。今は20年経過したなりの落ち着きや抑制をアルバムに入れている。
11
DIC・NII・LAN・DAFT・ERD・ARK
2011年。

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