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THE CINEMATIC ORCHESTRA

1
MOTION
1999年。ピアノ、サックス、トランペット、ベース、ドラムを中心とするジャズバンドのライブ録音に、プロデューサーのジェイソン・スウィンスコーのサンプリング、ミキシング、プログラミングを加えるニュージャズ。演奏に使われている楽器が曲ごとに明記されており、ベース、ドラムの表記がない4曲やストリングス、電子音などはジェイソン・スウィンスコーがサンプリングやプログラミングで音を構築しているとみられる。複数の曲でボーカルも入り、ベースやドラムの表記がない曲でもベース、ドラムは聞こえるので、実際のライブ演奏は明記されていないアーティストも何人か参加しているのだろう。バンド名通り、映画のサウンドトラックに使えるような、抑え気味のミドルテンポの曲が多い。「ブルーバーズ」などはやや押しが強い。
2
EVERY DAY
2002年。ベース、ドラムの演奏者が固定され、全曲のリズムを担う。ターンテーブル、ムーグ奏者が参加するようになり、キーボードの量も増えている。サックス、トランペットは減っているのでジャズよりもフュージョンやロックに近づいているが、ロックになったわけではなく、かといってジャズのままでもない。この曖昧な位置がジャズの近寄りがたさを緩和させ、ロックよりもアート性を大きく感じさせる。「オール・ザット・ユー・ギブ」「エヴォリューション」は女性ボーカル、「オール・シングス・トゥ・オール・メン」はラッパーが参加する。
MAN WITH A MOVIE CAMERA
2003年。無声映画のサウンドトラック。
3
MA FLEUR
2007年。10分を超える曲が3曲もあった前作に比べると、全体に曲が短くなっている。ストリングスを実際のアーティストが演奏するようになり、アコースティックギターも11曲中7曲も使われているので、一般的なイメージのジャズからはやや離れている。ピアノもよく使われる。ドラムは半数程度の曲に減ったためジャズでもなくロックでもなく、ボーカルが複数の曲にあるためにインストアルバムとも言えず、映画音楽のようなサウンドとなった。名実ともにシネマティック・オーケストラになったと言える。状況や感情を具体的な描写、言葉で示さない非大衆的な映画に合うサウンド。アルバムタイトルはフランス語で「私の花」を表す。

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