CELTIC FROST

  • スイスのヘビーメタルバンド。スラッシュメタルに近いサウンドで始まり、ブラックメタル、ハードロックなどサウンドは幅広い。
  • 1980年代前半のヴェノムに続き、80年代後半のおどろおどろしさはセルティック・フロストが担っていたため、90年代以降の影響は大きい。

1
MORBID TALES

1985年。ギターがボーカルを兼任する3人組。この当時ヘビーメタルでどんなアルバムが発表されていたかを考えると、好意的評価を望むのは厳しい。分類するとすればスラッシュ・メタルだが、同時に分類する意味があるのかないのかを考えてしまうようなサウンド。質を落としたスレイヤー。

EMPEROR'S RETURN

1985年。デモ・テープ。

2
TO MEGA THERION

1986年。このアルバムにはティンパニとホルンが使用されているが、いずれもクラシックではおどろおどろしい雰囲気を出すための楽器として用いられる。女性ボーカルも入り、ヘビーメタルに本格的な「恐さ」をもちこんだ。このアイデアを押し進めると、最終的にはフル・オーケストラや合唱団を使うことになる。スラッシュ・メタルとしても曲がよくなった。あまりメロディーをとらないボーカルは、この時点ではそれほど重要ではなかったが、影響は大きかったという。

3
INTO THE PANDEMONIUM

1987年。一枚のアルバムに様々なジャンルの曲を入れた。メンバーが演奏しない曲もある。非常に実験的。ヘビーメタルの曲も入っているが全体はヘビーメタルではない。

4
COLD LAKE

1988年。ギターが1人増え4人編成。ヘビーメタルに戻ったが、普通のヘビーメタルで、「トゥ・メガ・セリオン」のようなおどろおどろしさはない。ドラムの音が軽く、このサウンドではセルティック・フロストがやる必然性が感じられない。裏ジャケットに写るメンバーを見れば、ヘア・メタルであることはすぐ分かる。

5
VANITY/NEMESIS

1990年。ドラムの音も改善され、オーソドックスなヘビーメタルだ。トム・ウォリアーのボーカルは力があるけれども万人に受け入れられるようなものではないので、そこをうまくすれば飛躍できるのではないか。

1984-1992 PARCHED WITH THIRST AM I AND DYING

1992年。邦題「軌跡」。ベスト盤。

6
MONOTHEIST

2006年。