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CARCASS

1
REEK OF PUTREFACTION
1988年。邦題「腐乱屍臭」。ボーカル兼ベースのジェフ・ウォーカー、ボーカル兼ギターのビル・スティアー、ドラムのケン・オーエンによるハードコア・バンド。イギリス出身。ビル・スティアーはナパーム・デスのメンバーを掛け持ちしている。22曲収録で、大半が1分台。ギターの音階がよく聞き取れないが、そうした音質がおどろおどろしい曲の雰囲気に寄与している面がある。曲のタイトルは邦題に近いものが多く、人体、臓器、解剖学用語でほぼ統一されている。サウンドと歌詞、ジャケットがパッケージ芸術として統合されている。 
2
SYMPHONIES OF SICKNESS
1989年。邦題「真・疫魔交響曲」。10曲で43分。長い曲は5分半を超える。ボーカル、ギターが聞き取りやすくなり、ギターには明確なメロディーもつく。ドラムにもボーカルの表記が付き、全員がボーカル担当ということになっている。平均で4分半にもなると、勢いだけで演奏するわけにはいかなくなり、リズムやスピードに変化を持たせている。音質は向上した。
 
 
 
1990年。邦題「疫魔交響曲」。「腐乱屍臭」と「真・疫魔交響曲」を同時収録した日本デビュー盤。当時は色物扱いだった。
3
NECROTICISM-DESCANTING THE INSALUBRIOUS
1992年。邦題「屍体愛好癖」。ギターのマイケル・アモットが加入し、4人編成。さらに曲が長くなり、平均6分、最高7分になった。ハードコアよりもスラッシュメタルからの影響が大きいサウンドだ。2人のボーカルの役割分担や編曲面での使い分けもうまくいっている。ギターはかなりメロディアスになり、明確なソロもとる。8曲すべてのイントロで解説のようなアナウンスがついている。デスメタルとしてはいい出来のアルバムだ。「硫酸どろどろなんでも溶かす」収録。
4
HEARTWORK
1993年。ボーカルがベース兼任のジェフ・ウォーカーだけになった。2人のギターがメロディアスなソロをとり、全体的なサウンドがメロディック・デス・メタルと変わらなくなった。「屍体愛好癖」ですでにその前兆はあったが、ジャケットやアルバムタイトルがデビュー当時のイメージを踏襲していたため一般のヘビーメタルファンには聞く機会を持たれなかった。このころにはデスメタルがヘビーメタルファンにも広く認知され、ジャケット、タイトルとも無難になったため、手に取りやすくなった。アルバムタイトル曲は発売当時ラジオでよく流れた。
 
THE HEARTWORK EP
1994年。邦題「臓器移植」。6曲入りEP。「ジス・イズ・ユア・ライフ」「ロットンロール」は未発表曲。「手術器具」「腐敗-ドロドロシテル」「肝組織発酵再び」はアルバム未収録曲。
5
SWANSONG
1996年。ギターのマイケル・アモットが抜け、カルロ・レガダスが加入。「スワンソング」とは、白鳥は死の直前の鳴き声が最も美しい、という伝承にちなみ、解散が既に決まったバンドのアルバムにつけられることが多い。ロックン・ロール、ハードロックをデスメタルで演奏しているような曲もある。デス声とはいえ、ボーカルは発音がよく分かる。「キープ・オン・ロッティング」はニール・ヤングの「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」を意識していることは明らか。「ロック・ザ・ヴォート」もヒューズ・コーポレーションの「ロック・ザ・ボート」を思わせるが、意識したかどうかは分からない。

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