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BOB CATLEY

1
THE TOWER
1998年。マグナムのボーカル、ボブ・カトレイがテンのメンバーの3人と制作したソロ・アルバム。テンのボーカル、ゲイリー・ヒューズがベースとキーボードを演奏し、ギターとドラムはテンのメンバーが演奏している。全曲をゲイリー・ヒューズが作曲。オープニング曲のイントロはシン・リジーやゲイリー・ムーアのようなアイルランド風メロディーで、曲はボン・ジョビの「夜明けのランナウェイ」に似た雰囲気だ。アルバム全体が後期のマグナムに近いが、このアルバムはそれを大きく上回る傑作。どの曲もすばらしい。イギリスの湿り気をくどくならない程度にサウンドに乗せた。
 
 
THE TOWER+LIVE AT THE GODS-OFFICIAL BOOTLEG
2000年。1999年のライブ盤と「ザ・タワー」を同時収録。
2
LEGENDS
2000年。バックの演奏に専任ベースが加わってバンド体制になった。ピアノが増え、音の厚みは前作よりやや減っているが、後半は前作並みの質を保つ。声域の広いエイジアとも言える。
3
MIDDLE EARTH
2001年。タイトルからしてトールキンの「指輪物語」を連想させる。曲も組曲が2曲あり、連関している。明確なキーボード・メロディーが出てくるところもあるが、プログレッシブ・ロックのような閉鎖的な敷居の高さを感じさせることはない。コンセプトを立てると、そのコンセプトの制約を受けるため、ドラマチックな曲を続けざまに入れることが困難になる。このアルバムも「ザ・タワー」に比べればやや落ち着いた印象だ。
4
WHEN EMPIRES BURN
2003年。バックの演奏陣を全員入れ替えた。キーボードはテンのメンバー。作曲もキーボード奏者が行っている。オープニング曲のイントロや「マイ・アメリカ」はオーケストラやバグパイプを本物そっくりに演奏している。そこまでしてなぜキーボードにこだわるのかは明確でなく、実物を使った方が嫌みがない。ボブ・カトレイのボーカルはこれまでで最も力強く歌っており、曲もハードなところが多い。「サムデイ・ユートピア」はかなりのハードロック。「マイ・アメリカ」はアイルランド風メロディーで、誰もがシン・リジー、ゲイリー・ムーアを思い出す。
5
SPIRIT OF MAN
2006年。ギター2人、キーボードを含む6人編成になった。ギターとキーボードがバランスよくサウンドを作る。ドラマチックさ、メロディーの自然な流れは申し分なく、適度にハードことも評価を上げる。ボブ・カトレイのボーカルはマグナム時代に劣らない。デビュー盤並みにすばらしい。
6
IMMORTAL
2008年。録音メンバーが変わった。全曲の作曲をキーボードのマグナス・カールソンが担当している。ギター兼ベースはピンク・クリーム69のデニス・ワード、ドラムはエレジーの元メンバー、ギターはプラス・ヴァンドームのメンバー。作曲者や録音メンバーがアルバムごとに変わるにもかかわらず、メロディーやサウンドが変わったように感じないのは、ボブ・カトレイの人選のよさ、目利きの確かさの証だろう。イギリス、ヨーロッパのアーティストが作っているのでアメリカ風のロックン・ロールやアコースティック・ギターの使用はないが、ヨーロッパのハードロックとしては最高レベルになっている。

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